クリニック経営を院長夫人が支える!~院長が診療に集中出来る環境をつくる為に~

現在、クリニック経営を院長夫人の立場からサポートする事を目的として、「医ッ歩一歩の会」と「麗人サロン」を運営しております。

私は薬学部を卒業後、外資系の製薬会社でMRとして3年ほど勤務した後、25歳の時に栃木県でクリニックを経営する2代目院長に嫁ぎました。ところが経営状況は芳しくなく、院長自身のお給料は地方公務員の新卒程度、私自身は無給の状態、正直想像していた開業医の生活とは程遠い現状でした。医院経営や医療事務についての知識が全く無かったため医療の経営を学ぶ必要性を感じ、栃木県の医師会が立ち上げた医療経営塾に参加しました。それから必死に医療経営を学び、トライ&エラーを繰り返しながら目の前の課題を一つずつ解決していきました。幸運な事に3年後には一般的な開業医の収入を得られるようになり、4年目には医療法人化する事が出来ました。

私自身の経験から、院長は診療行為に集中し、奥様は院長の右腕として夫婦両輪で運営していく事がクリニック経営成功の鍵を握ると確信しています。自院を一番把握しているのは院長であり、院長を一番把握しているのは奥様です。

過去に私のクリニックでは、人事評価や退職トラブル、スタッフ間の軋轢、院長とスタッフの壁などさまざまな問題が起きました。スタッフの言い分ばかり聞いていても経営は成り立ちません。両者の話をよく聞き、解決策を見いだす事が重要です。問題を自身の中にしまっておくよりも、同じ問題を抱える方達と共有し、解決策を伝えていく事が早期問題解決のカギとなるのです。

本コラムを通じて、院長である夫と共に解決してきた課題や問題とその解決策を皆様に共有する事で、より良いクリニック運営の一助となれば幸甚です。

横山 美代

栃木県で2代目院長と共に、内科・小児科クリニックを経営。経営難から立ち直った経験を元に全国各地で講演を実施。2017年に開業医の奥様の為の「医ッ歩一歩の会」を主宰し、年間実学講座【麗人サロン】や医療事務のリーダー育成講座を開催している。各種勉強会や情報交換会、個別コンサルティングを行い正しい情報と知識に基づいた経営判断をくだす支援を行っている。