受診者の健康に貢献できるサービスへ ―健診クラウドサービスCARNAS

健診センター向け健診システムを提供していた日本事務器株式会社が、2019年に診療所・クリニック向けのクラウドサービス「CARNAS(カルナス)」 をリリースしました。

コストやリソース不足により、これまで健診に前向きに取り組めなかったクリニックから、導入申し込みが相次いでいるとのこと。

開発の経緯やコロナ禍による影響について、同社の事業戦略本部 健診ソリューション担当、立沢研二氏に詳しくお伺いしました。

診療所・クリニック向け健診クラウドサービス「CARNAS」

―CARNASとはどういったサービスなのでしょうか。

CARNASは小規模の診療所やクリニック向けに開発した、健康診断業務を効率化できるクラウドサービスです。

高価なサーバ機器費用や、個別の構築費用など初期費用は一切不要で、月々9,000円〜お支払いいただく月額利用型のサービスになります。

まずは試してみたいというクリニック向けの2ヶ月間無料トライアルプランは最短で当日から開始でき、本稼働へも1週間ほどあれば移行できるので、スピード感のある導入が可能です。

健康診断を受診した方が見やすく・分かりやすいように健康診断 結果報告書のデザイン性にこだわっており、カラー印刷はもちろんモノクロでも視認性が高い点が好評をいただいています。

小規模クリニックでも導入できるコストに抑え込むため、クラウドサービスで開発

―どういった経緯で開発されたのでしょうか。

当社はもともと健診センター向けの健診システムを約40年間提供してまいりました。

そんな中、あるクリニックの先生と打ち合わせをしている際、健診を行うにあたって非常に苦労しているというお話しを聞いた事がCARNASを開発した最初のきっかけです。

詳しく情報収集を行っていると、健康診断の結果はエクセルやワードでの入力、あるいは手書きで対応しているというケースもあることが判明し、医師・看護師・事務員の方それぞれに大きな負担がかかっているのでは、と考えました。

健診システムを導入できれば業務効率化できることはわかっていながらも、当時は健診システムといえば自社構築型が中心で、100万円単位の初期投資が必要になることも珍しくありませんした。

特にそういった初期費用を含めたコスト面が導入のハードルになっていると感じたため、比較的安価に導入できるクラウドサービスでの開発を進めたというのが経緯です。

業務効率改善に加え、多様な働き方に対応できる点がクラウドサービスの強み

―導入されているクリニックでの活用方法は、コロナ前後でどんな変化がありましたか。

そもそも健診は、患者さんが健康を見直すきっかけになるという魅力に加え、クリニック経営の観点からも年に一回はかかりつけ患者さんが来院してくれるという魅力があります。

しかし通常の保険診療に忙しいクリニックでは、情報管理や結果報告書作成の手間がかかることでなかなか健診を積極的に行いにくいという側面がありました。

ですがコロナウィルスの影響で患者さんが通院する機会が減り、クリニックにおける健診の立ち位置が変化し、経営を続けていくために健診を行う必要が出てきているケースも多いと思います。

これまでは手作業でやるしかないと考えていたクリニックが「CARNAS」で安価に効率化できると感じていただけているのか、問い合わせの件数は昨年の同時期比約2倍程度にまで増えました。

コロナウィルス以前では、ドクターや事務員さんの作業の効率化が最も大きなメリットでしたが、リモートワーク・在宅勤務などの新しい働き方にも適しているというお声をいただくようになりました。

紙ベースやエクセルなどでの情報管理をしていると、クリニックでしか患者さんの記録や情報を確認できませんでしたが、どこからでも情報にアクセス可能なクラウドサービスであることで、働き方改革としても一翼を担えているのではないかと思います。

「CARNAS」はセキュリティにも十分に配慮されたシステムなので、セキュリティ面でも安心してご利用いただくことが可能です。

自動化できるところはどんどん自動化して、医療現場の働き方改革をサポートしたい

―最後に、今後の展望についてお聞かせください。

繰り返しになりますが、クラウドサービスであることの強みをもっと突き詰めていきたいですね。自動化できるところはどんどん自動化して、手作業を減らしてクリニックで働く方の負担を取り除きたいです。

具体的には、予約から問診、診断結果の参照までをシステム上で完結できるように現在開発を進めているところです。血液の検査会社を自動で取り込んだり、様々なアレンジの余地がまだまだあると考えています。

健診結果データをクラウドで保持している強みを活かし、他社との様々なサービスと連動することで、受診者の健康に貢献できるサービスになることがゴールです。

「健康診断に関わる全てのヒト・コト・モノを変える」という当社のコンセプトのもと、引き続き改善に努めてまいります。

CPAカンファレンス2020(オンライン開催)

今回、お話を伺いました立沢様には2020年11月1日(日)開催のCPAカンファレンス2020にご登壇いただきます。ぜひご参加ください。

受講登録はこちら

https://doctokyo.jp/cpa2020

日本事務器株式会社

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