クリニック完結型AIスクライブ「Kairion Scribe for medicine」発売

院内完結型AIスクライブ「Kairion Scribe for medicine」発売

株式会社Kairionは2026年9月30日、患者との会話から診療記録の下書きを作成する「Kairion Scribe for medicine」を発売した。音声認識、要約、下書き作成を院内のAIワークステーションで処理し、インターネットなど院外のネットワークへ接続しない構成が特徴である。

会話から診療記録の下書きを院内で作成

院内専用スマートフォンとクリップ式ワイヤレスマイクで会話を録音し、院内に設置したAIワークステーションが文字起こしと診療記録の下書きを作成する。録音音声は文字起こし終了後に削除され、AIワークステーション、電子カルテ端末、院内スマートフォンには残さないとしている。

作成対象は、診療録のSOAP、看護記録、服薬指導記録、栄養指導記録、リハビリ実施記録、手術記録、説明・同意の記録、院内会議の議事録など。電子カルテ画面のスクリーンショットから、退院サマリーや経過要約などの下書きを作る機能も備える。

医療従事者が修正・承認し、電子カルテへ手作業で転記

AIが作成するのは記録の下書きで、医師や看護師などの医療従事者が内容を修正・承認した後、既存の電子カルテへ手作業で貼り付ける。電子カルテを置き換える製品ではなく、機種を問わず併用する形で提供する。

対象は病院・診療所などの医療機関で、AIアプリケーションとAIワークステーションを組み合わせて提供する。利用端末は、院内電子カルテLANにつながった専用スマートフォン、タブレット、パソコンのブラウザ。職種別の権限管理と、患者情報の閲覧・変更に関する監査ログも備える。価格は問い合わせ方式である。

記録作成の対象業務と導入条件

外来診療のほか、病棟の訪室・回診、救急外来、手術室、検査室、服薬・栄養指導、リハビリ、受付対応などでの利用を想定する。導入時には、院内電子カルテLAN内で専用端末とAIワークステーションを運用し、生成された下書きを専門職が確認して既存の電子カルテへ転記する業務手順となる。

医師向けには、患者のカルテ記録、問題リスト、処方をもとに症例サマリーや鑑別・検査・治療の参考情報を示す「SATORU MODE」も搭載する。なお、患者記録の検索データベースとAIレセプト点検は開発中で、提供時期は未定としている。

出典

  • 情報元:株式会社Kairion(PR TIMES)
  • 掲載日:2026年9月30日
  • 記事名:患者さんとの会話が、そのままカルテ記録に。院内完結型AIスクライブ「Kairion Scribe for medicine」発売