
健診システム「Smart TOHMAS」と情報共有サービス「LOOKREC」がシステム連携開始
2025年7月10日、アイテック阪急阪神株式会社が提供するクラウド型健診システム「Smart TOHMAS(スマート トーマス)」と、株式会社エムネスが展開するクラウド型医療情報共有サービス「LOOKREC(ルックレック)」がシステム連携を開始したと発表された。
この連携により、健診結果や画像データを「LOOKREC」を通じてクラウド上で専門医に共有することが可能となり、読影支援の依頼体制を効率的に構築できる仕組みが整った。
連携の主な内容と特徴
・健診業務のワークフローをクラウド上で完結
「Smart TOHMAS」は、健診業務全体を電子化・クラウド化できるシステムである。今回の連携により、同システムで取得した画像データやレポートを「LOOKREC」経由で外部の読影専門医にスムーズに共有できるようになった。
・クラウド型で導入ハードルが低く、開業時から運用しやすい
両システムともクラウド型のため、専用サーバーやオンプレミス機器を設置する必要がない。小規模クリニックや開業直後の医療機関でも、初期投資を抑えてスムーズに導入・運用できる点が特徴である。
各サービスについて
プレスリリースでは各サービスを以下のように紹介されている。(PR TIMES発表内容より抜粋)
クラウド型健診システム「Smart TOHMAS」とは
健診システム事業で約30年の実績を持つ、アイテック阪急阪神が開発したクラウド型健診システム。 インターネット接続端末があれば利用者数の制限なく安全に利用することができ、また健診機関が物理的なサーバを設置する必要がないため、導入時のコストを抑えることができます。Web予約、問診、結果参照機能を備えた、健診機関と受診者をつなぐサービスです。
クラウド型医療情報管理共有システム「LOOKREC」とは
CTやMRI等の検査装置から撮影された医用画像をクラウド上にアップロードし、医療機関、医療従事者がリアルタイムに画像を管理・共有できるプラットフォームサービスです。クラウドへの保存のため機器の増設は不要、また、物理的なサーバを持たないためソフトウェアの追加購入、メンテナンスも不要です。インターネット接続端末があればどこでも安全に利用することができるため、経済的かつ簡単に導入することが可能です。
外部読影との連携を前提とした健診運用が可能に
健診業務では、検査の実施だけでなく、画像の読影や結果報告までを効率的に行う体制の整備が求められている。
「Smart TOHMAS」と「LOOKREC」の連携により、健診結果をクラウド経由で専門医に共有し、外部での読影支援を受ける運用が可能となった。
この仕組みは、放射線科医を常駐させることが難しい診療所や小規模クリニックにとっても導入しやすく、専門医との連携を取り入れた健診体制の構築を後押しするものといえる。

会社概要
会社名 :株式会社エムネス
所在地 :広島県広島市南区東雲本町1-2-27
代表者 :代表取締役社長 阿部 伸一
事業内容:クラウド型医療情報管理共有システム「LOOKREC」の提供、遠隔画像診断サービス・遠隔病理診断サービスなど
会社概要
会社名 :アイテック阪急阪神株式会社
所在地 :大阪市福島区海老江1丁目1番31号 阪神野田センタービル
代表者 :代表取締役社長 水本 好信
事業内容:クラウド健診システム「Smart TOHMAS」等各種システム開発、コールセンター

今回のシステム連携は、特に放射線科医が常駐しないクリニックや、健診業務を院内で完結させる体制が難しい医療機関にとって実用的な仕組みとなりそうですね!
両システムがクラウド型なので、ITインフラ整備の負担が少なく小規模クリニックでも扱いやすく、
これから開業を検討する場合にも、初期段階から合理的な検査体制を構築するための強力な一手となりそうです。
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DOCWEB編集部(一般社団法人 DOC TOKYO)
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