
医療情報のやり取りをオンラインで安全かつスムーズに行うための新サービス「PiCls Connect(ピクルス コネクト)」が、株式会社ファインデックス(本社:東京都千代田区、代表取締役:相原輝夫)よりリリースされた。
同社は本日より全国の病院およびクリニック向けに本サービスの提供を開始した。

HL7 FHIR準拠で医療情報の共有を効率化
「PiCls Connect」は、医療情報交換の国際標準規格である「HL7 FHIR(Fast Healthcare Interoperability Resources)」に準拠した連携サービスである。これまで紙やCD・DVDなど物理媒体で受け渡していた紹介状や検査画像などの情報を、3省2ガイドラインに準拠した安全なクラウド環境を介してセキュアに共有が可能となる。
特に、紹介患者の受け入れに際して事前に情報を共有できる点は、受け入れ側のクリニックや病院にとっても大きなメリットである。患者の来院前から準備を整えることが可能になり、診療の効率化や待ち時間の短縮につながることが期待される。
紙・CDレス化により業務負担も軽減
従来の紹介状や検査データのやり取りは、手間とコストを伴う紙・CDベースが主流であったが、「PiCls Connect」の導入によりこうした作業負担が軽減される。特にクリニックなど限られた人員体制で診療を行う医療機関にとって、業務効率化の効果は大きいだろう。
また、同社が提供する医療文書作成クラウドサービス「DocuMaker Cloud」との連携により、診療情報提供書の作成から送信までのフローも一元化されている。紹介状の作成業務における入力の重複や手間を削減できるのも特長だ。
電子カルテ情報共有サービスとの連携も視野に
さらに、厚生労働省が推進する「電子カルテ情報共有サービス」との連携にも対応。今後の医療DX推進において、診療情報の横断的な共有が求められる中、本サービスはその実現を支えるツールの一つといえる。
すでに千葉大学医学部附属病院での運用実績もあるという。「PiCls Connect」は、規模の大小を問わず、医療機関間のデータ連携をよりシームレスにする手段として、今後の活用拡大が期待される。
参考:標準型電子カルテとは?電カル標準化の全体像とクリニック運営
クリニックにとって導入しやすい選択肢
多くの医療連携サービスが病院を中心に設計されている中、「PiCls Connect」はクリニックも提供対象としており、紹介状や検査画像などをオンラインで共有できる機能を備えている。物理媒体を介さずに情報をやりとりできるため、クリニックにおける業務の効率化を図る手段としても期待が高まる。
【企業情報】
会社名:株式会社ファインデックス
代表取締役:相原 輝夫
所在地:東京都千代田区大手町1-7-2 東京サンケイビル26F
設立:1985年1月
事業内容(概要):医療システム開発、ヘルステック製品開発、公文書管理や電子決裁などのDX推進ソリューション提供
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DOCWEB編集部(一般社団法人 DOC TOKYO)
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