
はじめに
医療機関で急速に普及しているWeb問診システム。さまざまなメーカーが開発を進めており、
「院内で活用したいのか」
「受付前に患者に自宅で回答してもらいたいのか」
「AIを活用して診断補助を行いたいのか」
など、目的によって選び方が異なります。
この記事では、診療効率の向上、受付業務の負担軽減、待合室の混雑解消といった課題別に、最適なデジタル問診システムをご紹介します。
それぞれの課題に合ったシステムの特徴をわかりやすく解説し、導入を検討する際の参考にしていただける内容となっています。
また、比較に便利な資料も無料でDLしていただけますので、ぜひご活用ください。
DOCWEBより資料DL可能!すぐに比較できるWEB問診システム

- アポクル予約と連携可能、予約完了画面からスムーズに問診に移行します。
- 問診機能:内容のカスタマイズ自由自在、作り放題、回答で質問が変わるドリルダウン型問診、画像をアップロード、シェーマ入力
- お電話・メール・LINE・Zoomサポート
- 連携:電子カルテ連携、アポクル予約・決済と連携
- 料金:1万円/月~
(出典:アポクル公式サイトhttps://apokul.jp/)
アポクルは、問診作り放題でリーズナブルな価格を実現した問診システムです。また、予約と問診のシームレスな連携が特徴です。自然な流れで問診に誘導され、高い回答率が見込めます。アポクル決済との連携で、会計までを一元化することが可能です。事前のクレジットカード登録で、院内での会計無しで帰宅していただくことも可能です。
≪インタビュー記事≫
もう「古い」とは言わせない!進化を続ける予約・問診システム「アポクル」が医療現場にもたらす革新とは?

- 導入数1,800施設以上、症状検索エンジン「ユビー」にクリニック掲載しマッチング支援
- 問診機能:AIにより患者の主訴から最適化された質問を自動生成、回答は医師の言葉へ即時翻訳、問診内容追加可能
- 3省2ガイドラインに準拠したクラウドサーバー
- 使用場所:来院前/来院後
- 連携:全電子カルテ・予約システムと連携相談可
- 料金:要お問い合わせ(6か月間無料)
(出典:Ubie株式会社公式サイトhttps://intro.dr-ubie.com/clinics)
ユビ―AI問診は、症状検索エンジン「ユビ―」を手掛けるUbie株式会社による、医療機関向けAI問診です。
必要な問診内容は任意で追加可能で、AIのサポートで重要性の高い情報を得ながら、医師が知りたい情報を追加できる点が魅力です。
問診表をペーパーレスに。課題別WEB問診システムの選び方
待合室の混雑解消と汎用性の高さを重視したい「WEB問診システム」
WEB問診システムは、患者が来院前にスマートフォンやPCで問診を完了できる仕組みです。
スマホ入力に慣れない患者でも、来院後に個別で入力サポートをしたり、別途紙の問診表を渡すなど汎用性が高く利用できます。クリニックの滞在時間が短縮され、感染予防対策にも役立ちます。
- ペーパーレス化
- カスタマイズ性が高くクリニックに合った内容を設定できる
- 時間に追われず詳細な症状を記入しやすい
- 電子カルテとの連携で業務効率が向上
- 待ち時間短縮・感染予防
来院前の回答で待ち時間を減らし、院内感染の予防に寄与します。 - 柔軟な対応による患者満足度の向上
必要時は来院後にスタッフがサポートしながら入力するなど患者に合わせた活用が可能です。
- 手書きから得られる情報の喪失
手書きでの患者の精神状態、認知機能、作業動作が得づらくなる可能性があります。 - 機器の準備費用・ランニングコストの負担
- 患者への対応負担
高齢などでデジタルに不慣れな患者が多い場合、サポート対応にスタッフが縛られ、業務負担が増えることがあります。
診療効率を最大化・精度を向上させたい「AIによるWEB問診」
AI問診システムは、患者の主訴や症状から最適な質問を生成し、疾患候補を提示します。院長ひとりで診察するクリニックでも、専門外の疾患の見落とし防止となり診断精度が向上、トリアージにも繋がります。
- 質問を生成し最適化
AIが患者の回答に応じて適切な質問をリアルタイムで生成し、重要な情報を漏れなく収集します。 - トリアージ機能
症状や主訴を基に重症度や緊急性を判断します。 - 多様な疾患候補の提示
膨大な症例データを活用し専門外の疾患でも見落としを防ぎます。 - 患者満足度の向上
質問がリアルタイムで生成されるため、患者が「自分の症状が正確に伝わっている」と感じやすくなります。
- カスタマイズ性の制限
AIによる自動生成のため、クリニック独自の運用に対応しにくい場合があります。 - 質問数が多くなる場合がある
- 予測される疾患候補が増え、カルテ記載や検査負担が増える可能性がある
クリニック内だけで活用なら「タブレット問診」
タブレット問診は、患者が院内でタブレットを使って問診を入力し、記録するシステムです。殆どのメーカーが電子カルテと連携可能で、転記作業が不要になり業務効率の向上を見込めます。また、クリニックに合わせたカスタマイズも可能です。
クリニック内で提供する動画や雑誌閲覧などのタブレットサービスに付属していたり、電子カルテに付属していることが多いタイプです。
- ペーパーレス化
- 高齢者にも必要時サポート可能
- 診察直前のリアルタイムの情報入力が可能
- タブレットを複数台準備する必要がある
- 機器の準備費用・ランニングコストの負担
自由診療に最適なシステムを導入したい「自由診療特化型」
自由診療向けの問診システムは、患者予約や会計業務との一体化が可能で、美容クリニックや整骨院などのニーズに対応します。自由診療向けの問診システムは自由診療向け電子カルテにオプションや標準装備されていることが多く、一元化することでスムーズな活用が可能です。
健診業務の多様な問診を行いたい「健診用問診システム」
健診用問診システムは、企業健診などの大量の問診処理を効率化します。テンプレートの多様性や、スムーズなデータ管理が特徴で、事前準備や結果の分析が迅速に行うことができます。健診業務に特化しているため、通常の診療所では機能が過剰になる場合があります。クリニックでは、汎用型でカスタマイズ可能な問診システムで代用可能な場合があります。
クリニック向けWEB問診システムの詳細情報

- アポクル予約と連携可能、予約完了画面からスムーズに問診に移行します。
- 問診機能:内容のカスタマイズ自由自在、作り放題、回答で質問が変わるドリルダウン型問診、画像をアップロード、シェーマ入力
- お電話・メール・LINE・Zoomサポート
- 連携:電子カルテ連携、アポクル予約・決済と連携
- 料金:1万円/月~
(出典:アポクル公式サイトhttps://apokul.jp/)
アポクルは、問診作り放題でリーズナブルな価格を実現した問診システムです。また、予約と問診のシームレスな連携が特徴です。自然な流れで問診に誘導され、高い回答率が見込めます。アポクル決済との連携で、会計までを一元化することが可能です。事前のクレジットカード登録で、院内での会計無しで帰宅していただくことも可能です。

- 現役医師が自ら開発、1,500以上の医療機関が導入、SSL通信、定期的なバックアップ、AWS
- 問診機能:チャット形式の画面デザイン、高カスタマイズ性、画像アップロード可能
- 外国語:対応
- 連携:全電子カルテメーカーと連携可能(追加料金不要)
- 料金:要お問い合わせ
(出典:株式会社HERO innovation公式サイトhttps://monshin.melp.life/)
現役医師が自ら開発したメルプWEB問診は、Bluetoothを活用し全カルテメーカーとの連携が魅力のWEB問診システムです。
転記やスキャン作業、医療用語への変換といった悩みを解決します。

- 約2,000施設での活用実績あり。マーケティング機能
- 高齢者向け簡易問診、オンライン診療に活用できるビデオ通話用URLを作成、0から問診内容作成可能
- 外国語:-
- サポート:来院レクチャー、チャットサポート、活用方法提案
- 連携:電子カルテ連携、予約システム連携
- 料金:要お問い合わせ
(出典:株式会社レイヤード公式サイトhttps://layered.inc/symview/cooperation-system/)
「Symview」は患者満足度向上に役立つマーケティング機能が備わったWEB問診システムです。LINEお友達登録への誘導など、既存患者の定着をサポートする機能があり、レイヤード社の予約システムともシームレスな連携が可能です。

- クラウド型で自宅・院内どちらからも回答可能
- 高齢者にも優しい画面構成、医療機関様に合わせた問診票作成可能、タブレットはiPad対応
- 外国語:-
- 連携:連携可能
- 料金:要お問い合わせ
(出典:アイ・ティ・エス株式会社公式サイトhttp://www.its-sap.co.jp/product/monshin.php)
院内滞在時間の短縮を目的に開発された「i mon」は、高齢者の方でも使いやすいUIが特徴です。患者IDでクラウドサーバーにアクセスすることで、自宅からも問診表に回答することができます。

- 問診機能:テンプレートあり、問診票の種類制限なく自由に設計可能、画像送信可能、暗号化された外部から解読不可なデータ処理
- 外国語:対応(自動翻訳)
- 連携:-
- 料金:バリュープラン 10,000 円/年~
(出典:エミュイン合同会社公式サイトhttps://www.emuyn.net/q4cl/index)
エミュイン合同会社の「セキュア問診表」は、患者の個人情報である問診内容を医療機関以外に共有しないシステムとして開発された、セキュリティ性の高いシステムです。多数の問診表テンプレートから選択可能で、改変も容易です。
また、外国語にも自動翻訳で対応しています。

- ITに慣れない方でも直感的に操作ができる使いやすさとデザイン
- 問診機能:オリジナル問診作成可能あり、自動医療用語翻訳機能
- 外国語:対応
- 連携:電子カルテ連携可能(QRコード)
- 料金:要お問い合わせ
(出典:Ambii株式会社公式サイトhttps://form.ambii.com/#about)
「ambii」は、現役開業医との共同開発から生まれたWEB問診システムです。UI/UXにこだわって作られ、高齢の患者さんにも使いやすい仕様になっています。
AI問診システムの詳細情報

- 導入数1,800施設以上、症状検索エンジン「ユビー」にクリニック掲載しマッチング支援
- 問診機能:AIにより患者の主訴から最適化された質問を自動生成、回答は医師の言葉へ即時翻訳、問診内容追加可能
- 3省2ガイドラインに準拠したクラウドサーバー
- 使用場所:来院前/来院後
- 連携:全電子カルテ・予約システムと連携相談可
- 料金:要お問い合わせ(6か月間無料)
(出典:Ubie株式会社公式サイトhttps://intro.dr-ubie.com/clinics)
ユビ―AI問診は、症状検索エンジン「ユビ―」を手掛けるUbie株式会社による、医療機関向けAI問診です。
必要な問診内容は任意で追加可能で、AIのサポートで重要性の高い情報を得ながら、医師が知りたい情報を追加できる点が魅力です。

- 全国500以上の病院/医療機関で導⼊
- 医学情報データベース(CDS)を組み合わせた、国内初のAIを用いた本格診療支援システム
- 問診機能:主訴に基づいて質問が追加、問診内容をカスタマイズすることが可能
- 3省2ガイドラインに準拠
- 連携:電子カルテ連携可能
- 料金:要お問い合わせ(6か月間無料)
(出典:株式会社プレシジョン公式サイトhttps://www.premedi.co.jp/konnichi-no-monshinhyo/)
今日の問診表は、著名医師2,000名により作成された国内最大級の次世代診療マニュアル「CDS」を組み合わせたAI問診システムです。専門外の分野でもデータベースの知識をもとに診療を行うことが可能です。
タブレット問診システム製品の詳細情報

- クリニック事前問診可能(スマホ連携)、複数様式の問診作成可能、自動集計・分析
- 電子カルテ・健診システム連携可能
- 多言語対応(中・英)
(出典: 株式会社ホスピタルネット公式サイトhttps://www.hpnet.co.jp/products/hospad/monshin.html)
医療施設向けのタブレット端末HosPadの、問診システムです。スマホとも連携し、事前問診も可能です。
外来呼び出し機能や、健診システム等もHosPadで活用することができます。

- iPadを使ったタッチパネル式電子問診票アプリケーション、シェーマ入力、同意書対応、回答内容に応じて分岐するフロー制御機能
- 電子カルテ連携可能
- 費用:月額3000円~
(出典: 株式会社ユー・アイ・エス公式サイトhttps://www.medicaltq.jp/)
Medical TQは、株式会社ユー・アイ・エスによるIpadを活用する問診システムです。内科・整形外科・皮膚科・婦人科・小児科・耳鼻咽喉科・脳神経外科等での導入実績があり、問診テンプレートの利用が可能です。

- 患者の回答により、次の質問を自動的に変更
- 電子カルテ連携、バイタルシステムのデーターベースに連携
- 費用:要問い合わせ
(出典: 株式会社マクロスジャパン公式サイトhttps://macros.co.jp/merchandise/Mac24-Tab/)
レセコン一体型の電子カルテシステム「Mac24」と連携した問診システムです。
タブレットにより、院内の問診をペーパーレス化することができます。

- 診療科目別問診内容の設定、対話形式による直感操作でご高齢の患者様でも簡単操作、署名機能
- 連携可能(ベンダー側へ相談)
(出典:トップオフィスシステム株式会社公式サイトhttps://www.topoffice.co.jp/medical_solutions.html)
「iPad でかんたん 問診票入力システム 」はIT開発を手掛けるトップオフィスシステム株式会社による問診システムです。高齢者の利用を考慮された設計になっており、直観的でわかりやすい操作感がポイントです。
漢方特化WEB問診システム製品の詳細情報

- 約40問のデジタル問診票で「証」の傾向を判定 ・候補となる漢方薬を表示
- 医師画面で確認し処方漢方の候補を表示
- 漢方薬検索、メーカーごとの剤形や薬価、生薬の違い等を一覧で表示 、注意すべき生薬などのアラート表示
- 月額6,600円(税込)
(出典: VARYTEX株式会社公式サイトhttps://www.kampo365.jp/)
KAMPO 365 worksは月額6,600円(税込)で利用でき、医師が漢方医学の専門知識を習得しなくても、患者さんの体質や症状に基づいた最適な漢方治療を行うことが可能な漢方治療のためもWEB問診です。保険診療内で処方の選択肢が広がり、改善しにくい諸症状に悩むストレスが軽減されることで、患者満足度や診療効率の向上が期待できます。
まとめ
この記事では、クリニック向け問診システムの種類や選び方、製品詳細について解説しました。
診療効率の向上、受付業務の負担軽減、感染リスクの低減など、多くのメリットを持つWEB問診システムは、クリニック運営に大きな可能性をもたらします。
各システムの詳細な比較記事や、気になるサービスの資料ダウンロードリンクもご用意しておりますので、ぜひご活用ください!
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DOCWEB編集部(一般社団法人 DOC TOKYO)
DOCWEB編集部は、2016年の設立以来、一貫してクリニック経営者の皆さまに向けて、診療業務の合理化・効率化に役立つ情報を発信しています。
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