【2025年版】WEB問診システム比較|クリニック向け料金・特徴・導入メリットと補助金情報

目的から選ぶクリニック向けWEB問診システム|種類ごとのメリット・デメリットを知る

WEB問診システムは、来院前や待合室で患者がスマートフォンやPCから問診票を入力できる仕組みです。
受付業務の効率化や診察準備の迅速化につながり、クリニックでの導入が広がっています。

本記事では、主要な問診システムを比較表で整理し、導入メリット・注意点、そして選び方のポイントを解説します。

目次 閉じる

目次へ

問診システムとは? 基本機能と役割

問診システムとは、従来の紙の問診票を電子化し、患者がスマートフォンやタブレットから入力できる仕組みです。
単なるペーパーレス化にとどまらず、診療に必要な情報を効率的に収集し、電子カルテや予約システムと連携できる点が大きな特徴です。

主な機能

  • 事前入力機能:患者が自宅で入力できるため、来院時には情報が揃っている
  • 分岐設計:回答内容に応じて質問が変化し、診療に必要な情報を漏れなく取得
  • 電子カルテ連携:入力内容をワンクリックでカルテに反映でき、スタッフの転記作業を削減
  • データ活用:入力内容を分析し、診療改善や再来院促進に活かせる

導入の背景

  • 診療効率の向上:医師・スタッフの作業を削減
  • 感染症対策:待合室での記入を減らし、接触機会を最小化
  • 患者満足度向上:落ち着いて入力できるため、情報精度が高まり不安軽減にもつながる

問診システム導入のメリット・注意点

問診システムを導入することで、診療フローや患者体験にさまざまな変化が生まれます。
ただし環境によってはメリットだけでなく注意点もあります。以下に整理しました。

メリット
  • ペーパーレス化
    問診票の印刷・保管が不要になり、院内業務がスリム化されます。
  • カスタマイズ性
    診療科やクリニックの方針に合わせて、設問内容を柔軟に設定できます。
  • 詳細な症状入力が可能
    自宅で落ち着いて入力できるため、時間に追われず症状や経過を正確に記載できます。
  • 電子カルテとの連携
    入力内容を自動で取り込み、転記作業の削減・診療効率の向上につながります。
  • 待ち時間短縮・感染予防
    来院前に入力できるため受付の滞留を防ぎ、院内感染対策にも寄与します。
  • 柔軟な患者対応
    高齢者やデジタルが苦手な患者には来院後にスタッフがサポートするなど、状況に応じた運用が可能です。
デメリット
  • 手書きから得られる情報が減る
    筆跡や記入スピードから推測できる患者の精神状態や認知機能が把握しにくくなる可能性があります。
  • 機器の導入コスト・ランニングコスト
    初期投資や毎月の利用料がかかり、クリニックの規模によっては負担になることがあります。
  • 患者対応負担
    高齢者やデジタルに不慣れな患者が多い場合、入力補助でスタッフの手間が増えることがあります。
  • 既存システムとの相性
    電子カルテや予約システムとの連携が限定的だと、かえって作業が複雑になる場合があります。
  • セキュリティ・個人情報管理
    患者のセンシティブな情報を扱うため、システム障害やセキュリティ対策の不足は大きなリスクになります。

料金相場とコスト構造

問診システムの料金は、サービス提供会社や機能の範囲によって幅があります。導入を検討する際は「初期費用」「月額費用」「オプション費用」の3つの観点で確認することが重要です。

初期費用

  • 相場:0円〜数十万円
    低価格帯のクラウド型は初期費用無料も多いですが、院内端末の準備や設定サポートを依頼すると費用が発生します。

月額費用

  • 相場:1万円〜3万円程度/1院あたり
    スタンダードなプランで多くのクリニックが選択する価格帯。
  • 多機能型やAI分岐機能付きの場合、5万円以上になるケースもあります。

オプション・追加費用

  • 電子カルテや予約システム連携のオプション料金
  • SMS送信費用(予約リマインドや入力催促メッセージなど)
  • サポートプラン追加費用(スタッフ研修・導入支援)

課金方式の違い

  • 固定月額制:多くのシステムで採用される方式。利用人数や件数に関わらず一定額。
  • 従量課金制:入力件数や利用患者数に応じて料金が変動。小規模クリニックでは有利だが、患者数が多い場合は割高になる可能性あり。
  • ハイブリッド型:基本料金+利用件数に応じた課金。

補助金・助成金の活用

WEB問診システムは、IT導入補助金の対象となるケースがあり、条件を満たせば費用の一部を国の補助で賄うことができます。地方自治体によってもクリニックのデジタル化支援制度があるため、導入前に確認しておくと良いでしょう。

選び方チェックリスト

診システムを選ぶ際には、単に機能や料金を比較するだけでなく、自院の方針や診療スタイルに合ったタイプを選ぶことが重要です。

DOCWEB編集長とクリニックコンサルタント大西氏との対話(Podcast第9回)では、問診システムの捉え方として次のような視点が示されています。

  • 業務効率化ツールとして捉えるのか
  • マーケティングツールとして活用するのか
  • 医師の“思考の一部として診療補助に使うのか

出典:WEB問診システムを開業医が使う本当の理由 Podcast『院長が悩んだら聴くラジオ』エピソード9書き起こし

この3つの視点を整理したうえで、さらに利用環境や診療科特性に応じてシステムを選ぶと、自院に合った導入がしやすくなります。

入力環境をどう設計するか

  • 本来は「自宅入力」が理想。待ち時間削減や感染予防の効果が出やすい。ただし入力が難しい患者もいるため、院内タブレットを併用できるかも要確認。
  • 院内のみで活用するタブレット問診はシンプルで活用しやすいが、院内入力で待ち時間が増えるリスクも。サポート体制や、紙情報の保管スペースなどの視点で検討が必要。

→ 院内利用向けのタブレット問診を比較する

電子カルテ・他システムとの連携度

  • 「入力内容をワンクリックでカルテに貼れる」かどうかは業務効率化の大きな分かれ目。連携が弱いと、転記作業が発生し逆に負担が増えることもある。
  • 予約と問診、さらには会計と一元管理できるシステムもあり。

AI問診の活用

  • AIによる自動分岐や診療補助は便利だが、どこまで任せるかは医師の好みにもよる。精度や運用フローを確認し、「診療の補助」としてフィットするか見極めが必要。
  • 地域のかかりつけ医として、専門外の疾患スクリーニングにも活用が可能

→ AI問診を比較する

マーケティングに活用し集患対策に

  • メールアドレスやLINE IDを取得できれば、リマインドや次回案内に活用できる。
  • 特に自由診療や美容系では、問診システムがそのまま「再来院促進ツール」として機能する。

診療科・目的特化の適合性

  • 健診用問診:企業健診など大量の設問を効率よく処理できるか。テンプレートのカスタマイズ性や自治体様式での書類作成も。
    健診システムを比較する
  • 漢方処方補助問診:体質や生活習慣など、一般的な問診票にない項目を設定できるか
    →「KAMPO365works」クリニックでの漢方処方の悩みを解決
  • 自由診療向け問診:マーケティング機能や患者データ活用が充実しているか カルテに標準装備の場合も多い
    問診機能付き自由診療向けカルテを比較する

    自院の診療科目や方針に合ったテンプレートやカスタマイズ性があるかを確認。

クリニック向けWEB問診システムの詳細情報

Symview株式会社レイヤード
特徴約2,000施設での活用実績あり。マーケティング機能、高齢者向け簡易問診、多言語対応。
オンライン診療に活用できるビデオ通話用URLを作成、レイヤード社の予約システムとシームレス連携。
問診機能0から問診内容を作成可能、カスタマイズ可能なWEB問診票テンプレート、詳細な詳細な出現条件を設定
シェーマ、アンケート機能、画像アップロードも対応。
連携電子カルテ連携、予約システム連携、オンライン診療などとの連携
料金要問い合わせ
サポート来院レクチャー、チャットサポート、活用方法提案

(出典:株式会社レイヤード公式サイトhttps://layered.inc/symview/cooperation-system/)

「Symview」は患者満足度向上に役立つマーケティング機能が備わったWEB問診システムです。LINEお友達登録への誘導など、既存患者の定着をサポートする機能があり、レイヤード社の予約システムともシームレスな連携が可能です。

メルプ問診株式会社HERO innovation
特徴現役医師が自ら開発。1,500以上の導入実績、外国語対応可能
問診機能チャット形式の画面デザインを採用し、高カスタマイズ性、画像アップロードも可能
連携全電子カルテメーカーと連携可能(追加料金不要)
料金
サポート来院レクチャー、チャットサポート、活用方法提案

(出典:株式会社HERO innovation公式サイトhttps://monshin.melp.life/)

現役医師が開発したメルプWEB問診は、Bluetoothを活用し全カルテメーカーとの連携するWEB問診システムです。

カルテへの転記やスキャン作業、医療用語への変換といった悩みを解決します。

アポクル予約・問診
特徴アポクル予約と連携可能、予約完了画面からスムーズに問診に移行します。
問診機能内容のカスタマイズ自由自在、作り放題、回答で質問が変わるドリルダウン型問診、
画像をアップロード、シェーマ入力
連携電子カルテ連携、アポクル予約・決済と連携
料金1万円/月~
サポート電話・メール・LINE・Zoomサポート

(出典:アポクル公式サイトhttps://apokul.jp/)

アポクルは、問診作り放題でリーズナブルな価格を実現した問診システムです。また、予約と問診のシームレスな連携が特徴です。自然な流れで問診に誘導され、高い回答率が見込めます。アポクル決済との連携で、会計までを一元化することが可能です。事前のクレジットカード登録で、院内での会計無しで患者が帰宅することも可能です。

Imonアイ・ティ・エス株式会社
特徴クラウド型で自宅・院内どちらからも回答可能。
高齢者にも優しい画面構成、タブレットはiPad対応
問診機能医療機関に合わせた問診票作成可能
連携各種連携が可能
料金要問い合わせ
サポート電話・メール・LINE・Zoomサポート

(出典:アイ・ティ・エス株式会社公式サイトhttp://www.its-sap.co.jp/product/monshin.php)

院内滞在時間の短縮を目的に開発された「i mon」は、高齢者の方でも使いやすいUIが特徴です。患者IDでクラウドサーバーにアクセスすることで、自宅からも問診表に回答することができます。

セキュア問診表 エミュイン合同会社
特徴暗号化された、外部から解読不可なデータ処理でセキュアな問診表を提供。外国語対応(自動翻訳)
問診機能テンプレートあり、問診票の種類制限なく自由に設計可能、画像送信可能、
連携
料金バリュープラン 10,000 円/年~
サポート

(出典:エミュイン合同会社公式サイトhttps://www.emuyn.net/q4cl/index)

エミュイン合同会社の「セキュア問診表」は、患者の個人情報である問診内容を医療機関以外に共有しないシステムとして開発された、セキュリティ性の高いシステムです。多数の問診表テンプレートから選択可能で、改変も容易です。

ambii Ambii株式会社
特徴現役開業医との共同開発。ITに慣れない方でも直感的に操作ができる使いやすさとデザイン
自動医療用語翻訳機能、外国語対応
問診機能オリジナル問診作成可能あり
連携電子カルテ連携可能(QRコード)
料金要お問い合わせ
サポート

(出典:Ambii株式会社公式サイトhttps://form.ambii.com/#about)

「ambii」は、現役開業医との共同開発から生まれたWEB問診システムです。UI/UXにこだわって作られ、高齢の患者さんにも使いやすい仕様になっています。

AI問診システムの詳細情報

特徴導入数1,800施設以上、症状検索エンジン「ユビー」にクリニック掲載しマッチング支援、
3省2ガイドラインに準拠したクラウドサーバー
問診機能AIにより患者の主訴から最適化された質問を自動生成、回答は医師の言葉へ即時翻訳、問診内容追加可能
連携全電子カルテ・予約システムと連携相談可
料金要お問い合わせ
サポート

(出典:Ubie株式会社公式サイトhttps://intro.dr-ubie.com/clinics)

ユビーAI問診は、症状検索エンジン「ユビー」を手掛けるUbie株式会社による、医療機関向けAI問診です。

必要な問診内容は任意で追加可能で、AIのサポートで重要性の高い情報を得ながら、医師が知りたい情報を追加できる点が魅力です。

今日の問診表/株式会社プレシジョン
特徴全国500以上の病院/医療機関で導⼊。3省2ガイドラインに準拠
医学情報データベース(CDS)を組み合わせた、国内初のAIを用いた本格診療支援システム
問診機能主訴に基づいて質問が追加、問診内容をカスタマイズすることが可能
連携電子カルテ連携
料金要お問い合わせ
サポート

(出典:株式会社プレシジョン公式サイトhttps://www.premedi.co.jp/konnichi-no-monshinhyo/)

今日の問診表は、著名医師2,000名により作成された国内最大級の次世代診療マニュアル「CDS」を組み合わせたAI問診システムです。専門外の分野でもデータベースの知識をもとに診療を行うことが可能です。

→ AI問診についてもっと見る

タブレット問診システム製品の詳細情報

Hospad
特徴クリニック事前問診可能(スマホ連携)、自動集計・分析、多言語対応(中・英)
問診機能複数様式の問診作成可能
連携電子カルテ・健診システム連携可能
料金要お問い合わせ
サポート

(出典: 株式会社ホスピタルネット公式サイトhttps://www.hpnet.co.jp/products/hospad/monshin.html)

医療施設向けのタブレット端末HosPadの、問診システムです。スマホとも連携し、事前問診も可能です。

外来呼び出し機能や、健診システム等もHosPadで活用することができます。

MedicalTq 株式会社ユー・アイ・エス
特徴iPadを使ったタッチパネル式電子問診票アプリケーション、シェーマ入力、同意書対応
問診機能回答内容に応じて分岐するフロー制御機能、テンプレートあり
連携電子カルテ連携
料金月額3000円~
サポート

(出典: 株式会社ユー・アイ・エス公式サイトhttps://www.medicaltq.jp/)

Medical TQは、株式会社ユー・アイ・エスによるIpadを活用する問診システムです。内科・整形外科・皮膚科・婦人科・小児科・耳鼻咽喉科・脳神経外科等での導入実績があり、問診テンプレートの利用が可能です。

Ipadでかんたん問診入力システム
特徴iPadを活用した問診システム、署名機能あり
問診機能診療科目別問診内容の設定、対話形式による直感操作のため高齢患者も簡単操作
連携連携可能(ベンダーに相談)
料金要お問い合わせ
サポート

(出典:トップオフィスシステム株式会社公式サイトhttps://www.topoffice.co.jp/medical_solutions.html)

「iPad でかんたん 問診票入力システム 」はIT開発を手掛けるトップオフィスシステム株式会社による問診システムです。高齢者の利用を考慮された設計になっており、直観的でわかりやすい操作感がポイントです。

→ 院内利用を想定したタブレット問診システムをもっと見る

漢方特化WEB問診システム製品の詳細情報

特徴漢方薬検索、メーカーごとの剤形や薬価、生薬の違い等を一覧で表示 、注意すべき生薬などのアラート表示
問診で「証」の傾向を判定 ・候補となる漢方薬を表示し、医師画面で確認し処方漢方の候補を表示
問診機能約40問のデジタル問診票で「証」の傾向を判定 ・候補となる漢方薬を表示し、医師画面で確認し処方漢方の候補を表示
連携
料金月額6,600円(税込)
サポート問い合わせ窓口あり

(出典: VARYTEX株式会社公式サイトhttps://www.kampo365.jp/)

KAMPO 365 worksは月額6,600円(税込)で利用でき、医師が漢方医学の専門知識を習得しなくても、患者さんの体質や症状に基づいた最適な漢方治療を行うことが可能な漢方治療のためもWEB問診です。保険診療内で処方の選択肢が広がり、改善しにくい諸症状に悩むストレスが軽減されることで、患者満足度や診療効率の向上が期待できます。

 WEB問診システムの導入に使える クリニック向け補助金・支援金情報(2025年度)

IT導入補助金

  • 目的:中小企業・小規模事業者のITツール導入費用を補助し、業務効率化と売上アップを支援
  • 対象者:中小企業・小規模事業者(医療法人は従業員300人以下)
  • 補助金の種類
    • 通常枠
    • インボイス枠(企業間取引のデジタル化対応用)
  • 申請方法:登録・IT導入支援事業者とのマッチングが必要

働き方改革推進支援助成金

  • 目的:特定業種(建設業、運送業、病院等、砂糖製造業)の働き方改革を支援
  • 対象者:以下のいずれかに該当する中小企業事業主
    • 従業員300人以下
    • 資本金・出資額が3億円以下(病院等は5,000万円以下)
  • 支援対象となる取組
    • 労務管理担当者・労働者への研修
    • 外部専門家によるコンサルティング
    • 就業規則・労使協定等の作成・変更
    • 人材確保に向けた取組
    • 労務管理用ソフトウェア・機器の導入・更新
    • デジタコの導入・更新
    • 労働能率向上のための設備・機器導入(POS装置、自動車リフトなど)
  • 重要事項
    • 成果目標の達成状況に応じて支給額が決定
    • 上限額は目標内容、賃上げ実施状況、事業規模により異なる
    • 2025年度申請期限:2025年11月28日(金)

導入事例と運用のコツ

問診システムは導入すれば自動的に効果が出るわけではありません。現場での工夫や患者への周知方法によって成果が大きく変わります。ここでは実際の導入事例や運用の工夫を紹介します。

来院前入力の徹底

先述のとおり、WEB問診による最大の効果は自宅で事前入力が可能なことにあります。
実際に厚労省の事例集(甲府病院)では、自宅入力を取り入れることで初診患者の受付〜会計時間が平均11分短縮されました。

院内タブレットは補助的に

高齢患者やスマートフォン操作に不慣れな方のために、待合室でスタッフがサポートするタブレット入力は有効です。ただし、院内入力が常態化すると待ち時間増につながるため、基本は「自宅入力」、院内は例外対応と位置づけるのが効果的です。

スタッフのオペレーション整備

導入に伴い「入力内容をカルテに反映する流れ」を標準化することが必要です。Podcastで強調された「カルテにワンクリックで貼れる」仕組みを確立することで、転記の負担を最小限にできます。実際、看護師の問診関連業務負担が8割以上から2割台へと減少した事例もあります。

効果検証の仕組みづくり

導入効果を継続的に高めるためには、KPIを設定して数値で追うことが重要です。

  • 事前入力率
  • 平均待ち時間
  • 入力済み患者のキャンセル率 など

Podcastでも「入力を済ませた患者はキャンセルしにくい」との現場の実感が語られており、実際に予約システムとの連携でキャンセル率低下が確認された例もあります。

WEB問診 導入に関するよくある質問(FAQ)

患者さんがスマートフォンやパソコンから事前に問診票を入力できるシステムです。クリニックの受付業務を効率化し、待ち時間短縮にもつながります。

患者情報を事前に取得できるため、診察までの流れがスムーズになります。主なメリットは以下の通りです。

  • 業務効率化: 受付や入力作業の削減。
  • 感染症対策: 来院前に症状を把握できる。
  • 患者満足度向上: 待ち時間短縮やスムーズな案内が可能。

初期費用が無料のサービスもありますが、月額費用は数千円~数万円程度が一般的です。

  • 初期費用: 0~10万円程度(無料プランもあり)
  • 月額費用: 3,000円~30,000円程度

機能やサポート内容、電子カルテ連携の有無によって異なります。

はい。多くのシステムはシンプルな操作性を重視しており、文字拡大機能や代理入力(家族が入力)も可能です。来院時にスタッフがサポートできる体制を整えると安心です。

多くのWEB問診システムは「医療情報システム安全管理ガイドライン」に準拠しています。

  • 通信の暗号化
  • アクセス制限
  • 不正アクセス防止
  • バックアップ体制

これらにより、患者情報の安全性を確保しています。

多くのシステムで電子カルテと連携できます。問診内容をワンクリックでカルテに反映できるため、入力作業を削減し、医師の診察効率が向上します。

ただし、連携可能なカルテの種類はシステムごとに異なります。

基本設定のみなら最短1週間程度で導入可能です。電子カルテ連携やカスタマイズを行う場合は、1〜2ヶ月程度かかることもあります。

年度や地域によっては「IT導入補助金」などの対象となる場合があります。申請サポートを提供するベンダーもあるため、導入時に確認するとよいでしょう。

はい。診療ガイドラインの更新や患者層の変化に合わせて設問を見直すことが望まれます。導入後も定期的にアップデートすることで、精度の高い情報収集につながります。

WEB問診を事前入力した患者はキャンセルしにくい傾向があります。また、メールやLINEと連携してリマインドを送る仕組みを組み合わせると、キャンセル率低下や再来院促進に効果的です。

必要です。問診入力をカルテに反映する流れや、院内タブレットでの補助対応など、スタッフ全員が共通理解を持つことで運用がスムーズになります。

紙問診を選択するクリニックもある――「使い分け」の選択肢

これまでWEB問診の詳細や活用方法についてご紹介してきましたが、一方で、あえて紙の問診票を採用し続けているクリニックもあります。
たとえば、高齢の患者が多く紙のほうが記入しやすいとされるクリニックや、手書き文字から読み取れる感情や傾向を重視する精神科・認知症外来などがその一例です。

紙の問診票を採用する場合は、診察券やリーフレットなどと一括で相談できる印刷会社を選ぶと、デザインや用紙の質感まで一貫した対応が可能です。患者にとっても書きやすく、スタッフにとっても扱いやすい、現場に合った紙問診票を作成することができます。

特徴
  • クリニックの各種印刷物のデザイン作成から印刷まで対応
    (診察券・クリニック案内・名刺・開院広告・問診票 etc)
  • 内装・外装、クリニック開業相談に対応

まとめ

この記事では、クリニック向け問診システムの種類や選び方、製品詳細について解説しました。

診療効率の向上、受付業務の負担軽減、感染リスクの低減など、多くのメリットを持つWEB問診システムは、クリニック運営に大きな可能性をもたらします。

各システムの詳細な比較記事や、気になるサービスの資料ダウンロードリンクもご用意しておりますので、ぜひご活用ください!

出典・参考:本記事はDOCWEBが配信しているPodcast「院長が悩んだら聴くラジオエピソード9」の内容を中心に編集部が整理・解説しています。

WEB問診関連記事

診療所向け予約・問診・オンライン診療カオスマップ2025

予約問診オンライン診療カオスマップ2025#4 PNG 【DOC WEB】診療所向け予約・問診・オンライン診療カオスマップ2025を配布中