顔認識AIで30秒スキャン、健康可視化ツール「Vital Scan」が法人向けに提供開始

30秒で完結するバイタルスキャンが法人提供開始

帝京大学公認ベンチャーが開発、医療・ウェルネス分野への導入を想定した「Vital Scan」

株式会社MEDVERSE(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:渡邊雄介)は、顔認識AIを活用してバイタル情報を可視化するシステム「Vital Scan(バイタルスキャン)」を、2025年10月より法人向けに提供開始した。

本サービスは、医療機関、健診施設、ウェルネス関連企業などが導入し、エンドユーザー(患者や顧客)に健康チェック機能を提供するBtoCモデルを採用。導入先が窓口となり、スマートフォンを用いて手軽に健康状態の目安を確認できる仕組みだ。

スマートフォンで30秒、アプリ不要のバイタルスキャン

Vital Scanは、スマートフォンのカメラに30秒間顔をかざすだけで、AIが顔色・血流パターン・表情筋の動きなどを解析し、血圧相関・血流状態・生活習慣病リスクなどのバイタルスコアを算出・可視化する。

アプリのインストールは不要で、Webブラウザ上で動作し、QRコードやURL経由で即時に利用できる点も利便性が高い。

(※本サービスは医療機器ではなく、健康状態の目安を可視化するものである。)

30秒の顔スキャンで健康状態がすぐ見える
※画像出典:プレスリリース

医療・企業・自治体など幅広い導入先に対応

Vital Scanは、さまざまな施設での導入用途に対応している。


例:

  • 医療機関での予備チェックツール
  • 健康経営を推進する企業での従業員管理
  • スポーツジムやウェルネス施設での顧客向けサービス
  • 自治体の健康増進事業との連携

導入事業者には法人アカウントが付与され、個別利用者(子アカウント)の履歴や利用頻度などの管理も可能となっている。

活用1
活用2
※画像出典:プレスリリース

帝京大学発ベンチャーならではの信頼性

Vital Scanを展開する株式会社MEDVERSEは、帝京大学より「本学発ベンチャー」の称号を付与された、公認の大学発ベンチャーだ。医学系研究者によって設立されており、医療分野における専門知識と大学発の技術を融合した事業基盤を強みとしている。

代表取締役の渡邊雄介氏は、帝京大学医学部の教授を務めており、アカデミアとビジネスの両面から医療サービスの開発に取り組む体制が整っている。

産学連携の背景をもつ「Vital Scan」のプロダクトは、医療機関や法人がサービスを導入するうえでの信頼性につながる要素といえるだろう。

今後はAI診断や医師連携へ展開も

MEDVERSEの今回のプレスリリースによれば、現在はスキャンによる健康可視化が中心機能となっているが、今後は「Vital Scan AI(仮称)」として、AIによる診断サポート機能や医師との連携機能の実装を視野に入れているという。
これにより、予防、早期発見、医療アクセスの改善を包括的に支援する体制を構築していく方針が示されている。

企業情報

  • 会社名:株式会社MEDVERSE
  • 代表取締役:渡邊雄介
  • 所在地:東京都渋谷区
  • 事業内容:顔認識AIによるバイタルスキャンシステム「Vital Scan」の開発・提供。帝京大学公認ベンチャーとして、医療知見とAI技術を融合した健康可視化サービスを展開。