医療向けクラウドバックアップサービスを開始

データバックアップ、データ復旧などデータ管理製品及びサービスを提供するAOSデータ株式会社(東京、以下AOSデータ)は、株式会社ファインデックス(東京、以下ファインデックス)と共に作り上げた医療向けクラウドバックアップサービス「AOSBOX Business Plus」とファインデックスの医療データ統合ソリューションと連携し、クリニックを中心とした全国の医療機関へ提供を始める。医療機関の様々なバックアップを支援する。

AOSデータとファインデックスは、クラウド化の進む医療ビジネス市場において緊密に提携を行うべく、2018年2月8日に資本業務提携契約を締結した。AOSデータより発売するクラウドバックアップサービス「AOSBOX Business Plus」とファインデックスの医療データ統合ソリューションをシームレスに連携させることで、AOSデータは医療事業領域への参入と医療クラウド市場でのシェア獲得を、ファインデックスは医療業界での更なるシェア拡大を目指す。

従来、医療情報のほとんどは医療機関内の環境で管理されてきたが、クラウドサービスの普及とデバイスの進化により、クラウド上でデータを安全に管理し共有できるようになってきた。2010年2月に厚生労働省が「診療録等の保存を行う場所について」の通知内容を一部改正し、医療分野におけるクラウドサービスの活用が解禁され、医療情報をクラウドへ保存することが可能となった。翌2011年3月の東日本大震災が起こり、被災地で紙のカルテが失われたことから、紙カルテをデータ化し安全に保存することを含めた業務継続計画(BCP)に大きな関心がよせられ、クラウド技術を活用したバックアップが増加している。

「AOSBOX」は、高い信頼性を誇るアマゾンウェブサービス(以下、AWS)をプラットフォームとして採用しているクラウドバックアップサービス。軍事レベルの暗号アルゴリズム(AES-256)で強固なセキュリティを構築すると共に、データの利用頻度に応じてストレージを使い分け低コスト化を実現している。

「AOSBOX Business Plus」は、従来の法人向けクラウドバックアップサービス「AOSBOX Business」を医療業界向けに改良した製品で、ファインデックスの持つ医療知識やノウハウ、技術とAOSデータが持つクラウドやバックアップに関する技術を結集したもの。医療システムとの連携や監査、2段階認証などセキュリティを大幅に強化し、医療情報をクラウドなど民間事業者が運営する外部設備に保存する際に遵守すべき「3省3ガイドライン」(注)に準拠した。

今回新たに医療業界向けに開発された「AOSBOX Business Plus」に高い信頼と実績を誇るファインデックスの医療データ統合ソリューションと連携することで、医療施設内の様々なデータのバックアップを支援することが可能となる。

今後はAOSデータおよびファインデックスに加え、様々な医療機器メーカー・システム関連企業を通じて「AOSBOX Business Plus」を販売。全国の約100,000施設のクリニックで様々なシステムが利用されている中、データの統合管理からバックアップまでワンストップで支援する仕組みをファインデックスと共に構築することで、さらなるシェア拡大を目指す。

(注:医療機関が民間事業者に委託して診療データの外部保存を行う場合には,医療機関やそれを受託する事業者は厚生労働省,経済産業省,総務省の3省が出している3つのガイドラインの遵守を徹底することが定められている)

■クラウドバックアップサービス「AOSBOX Business Plus(エーオーエスボックス ビジネス プラス)」
提供開始日:2019年4月予定
URL: https://www.aosbox.com/business-plus/