新型コロナ・ワクチン接種後の健康管理DX化 大阪急性期・総合医療センターでの試験運用開始

千葉大学発医療スタートアップの株式会社Smart119(本社:千葉県千葉市、代表:中田 孝明)は、開発・運用を手がける医療機関用災害対策システム「Smart:DR」(スマート ディーアール)に、ワクチン接種後の健康情報管理機能を追加した。大阪急性期・総合医療センターへの導入が決定し、3月8日から試験運用が始まった。
医療従事者を対象とした新型コロナウイルス感染症の予防接種が開始され、約2万人が健康観察日誌を記すこととなり、アナログ的に紙に書かれた内容を集約し、報告する運用が求められる。
同社は、忙しい医療従事者の負担を少しでも軽減すること、正しいデータがいち早く集約できることを目指し、「職員健康情報管理機能」を持つ既存の医療機関用災害対策システム「Smart:DR」に、「予防接種後項目」を追加するアップデートを実施した。

このシステムを活用することで、書類への記入と提出、PCへデータ入力といった手間を省き、健康管理業務を効率化できる。弊社は医療現場の要望にいち早く応え、日本の医療発展に貢献する。

医療機関用災害対策システム「Smart:DR」「職員健康情報管理機能」について

病院職員の携帯端末へ毎日定時配信される健康状態アンケート結果を一元管理し、一人ひとりの健康状態を把握する機能。
今回この機能に、新型コロナウイルス感染症「予防接種項目」を追加した。新たに開発されたワクチンは、未知の部分も多く、接種後の軽微な体調変化へも注意が必要と考えられる。そのため、0.1℃刻みの体温入力や症状に関する項目の入力により、軽微な体調変化を捉え、接種後の副反応の兆候をデータ化することに寄与する。

医療機関用災害対策システム「Smart:DR」について

・簡単な健康情報入力、手間をかけず集計し一元管理ができる効率性
毎日定時に、職員が持つスマートフォン等の端末へ、LINEもしくはメールにてアンケートフォームのURLが掲載された通知がされる。職員は、画面から体温や体調、勤怠状況を選択し、ワンクリックで返信(特許登録第6166114号)。返信されたデータは、サーバへ蓄積され自動的に一元管理される。書類への記入と提出、PCへデータ入力といった手間を省き、健康管理業務を効率化できる。

・医療現場を熟知した機能性
陽性と判断されて自宅待機となった職員がいる場合、「職員健康管理機能」から直近の勤務状況を把握し、詳細な体温情報によって病院内濃厚接触の候補者を抽出できる。医学的見地に基づいた項目を用意し、質の高い健康情報を集計管理し、クラスター発生を未然に防ぐ。

・災害時の緊急対応力と導入柔軟性
大規模災害発生時の緊急対応(職員安否確認、DMAT等を限定した招集、救護所へ人員配置等)を迅速にする一元管理を実現。医療機関によって異なる規定や非常時対策に柔軟に対応し、最適化したシステムを提供する。既存の体制を活かしつつ、スムーズな運用移行を視野に入れた設計となっている。

医療機関用災害対策システム「Smart:DR」の導入実績

「Smart:DR」は、災害・テロ等の緊急事態が発生した際、情報共有と救急現場への人員再配置を支援する医療機関用災害対策システムとして開発された。すでに島根大学医学部付属病院、地方独立行政法人りんくう総合医療センターへの導入実績があり、また大阪急性期・総合医療センターでは職員の健康状態を一元管理する「職員健康管理システム」を試験運用し、クラスター発生の抑止の有効性を実証した。

■「Smart:DR」ウェブサイト
https://smart119.biz/dr/

本件に関するお問い合わせ先

株式会社Smart119
所在地: 千葉県千葉市中央区中央2丁目5-1 千葉中央ツインビル2号館 7階
E-mail: press@smart119.biz (担当:中村)
URL: https://smart119.biz