ドックウェブ『院長が悩んだら聴くラジオ』この番組は開業医の皆さんが毎日機嫌よく過ごすための秘訣を語っていく番組です。 通勤時間や昼休みにゆるっとお聞きいただけると嬉しいです。
オープニングトーク
(高山)おはようございます。パーソナリティのドックウェブ編集長、高山豊明です。
(大西)おはようございます。パーソナリティのMICTコンサルティング、大西大輔です。
(高山) 院長が悩んだら聞くラジオ第5回始まりました。大西さん今回もよろしくお願いします。
(大西)はい、よろしくお願いします。 今日のテーマは何ですか?
(高山)今回のテーマは前回に引き続き事務長がテーマなんですけれども、今回は事務長やコンサルの上手い活用法です。
(大西)はい。なかなか上手く使ってる人がいないっていう前提で喋ってますね。
(高山)そうですね。なかなか上手く使えてないのではないかっていう私の見立てがあってこのテーマ設定になってます。
(大西)そうですよね。コンサルタントの私としてはギクリとしてますけど、事務長とコンサルをごっちゃに喋っていって最終的に仕事依頼が減らなきゃいいなと思います。
(高山)自分を上手く使ってくれてるなって院長さんっていますか?
(大西)いますね。
(高山)どんな人でしょう?
(大西)僕の特性をよく分かったりします。
でも、ある意味高山さんが僕を使ってるのもそうじゃない。こんなことできるんじゃないかなというふうにしていろんな依頼をしてて。
(高山)はい。
(大西)今回のMCの依頼もそうでしょうし。
(高山)そうですね。
(大西)この辺りに上手い活用法のキーが隠れてるのではないかというふうに思います。
(高山)ということで今回は事務長やコンサルの上手い活用法について語っていきたいと思います。
事務長やコンサルの上手い活用法
(高山)前回も少し触れたんですけども、どんな時にどういうふうに事務長に相談すればいいのかお願いすればいいのか。こんな話からしていきたいと思うんですけども、どうでしょうか。
(大西)そうですね。前回お話ししたようにですね、事務長の背景はいろいろあるよね。
税理士系やら、労務系やら、銀行系、MSMR、いろんな系統があるよね。 コンサルも実はいろんな系統があって、ITが得意な人、金融系が得意な人、財務、ファイナンスが得意な人、マネジメントが得意な人、マーケティングが得意な人、いろんな人がいるわけですね。だからその特性に合わせてパスをするということが大事だと思っていて。
その時に今流行りのAIの話にすると、チャットGPTに依頼する時っていろんなプロンプトを書いていくじゃないですか。「私は大西大輔です。こういう分野について得意です。それを踏まえてこういう内容で原稿を書いてください。テーマはこれこれです。」細かく設定しますよね。
これと同じことを院長もしなきゃいけないんだろうなと思うんですよね。だから今回このテーマでお願いをしたい。ただここが人間とAIの違いで。皆まで言うなって人もいるんですよ。だから先生が悩みを言ったら、課題解決を考えてくれる人がいる。 一方でトンチン感の答えを持ってくる人もいる。これが活用のうまいかうまくないかの境界線なんじゃない。
(高山)プロンプト次第ってことですね。
(大西)プロンプトがどこまで1を聞いて10なのか、1を聞いて5なのか、1を聞いて0.5なのかってことじゃない。
(高山)その相手によって具合を変えてチューニングしながら相談するってことですね。
(大西)そう思います。だから得手してなんですけど、依頼主は1行で省略されちゃうんですよね。
こんなのできる?って。そうすると、うん、わからない。ちょっと細かく打ち合わせさせてください。
だからコンサルティングするときに、僕の特性ですけど、1個コンサルティングするのに打ち合わせが同じくらい時間かかったりしますね。1時間打ち合わせして1時間答えが出るケースが多いんで、得意な分野であれば全然できちゃうんだけど、苦手な分野だとちょっと考えたいところは結構あったり。
あとは依頼主が何を考えているのかをやはり分かりかねるときは結構掘り下げますね。例えばこういうふうな答えが欲しいのかな?それともこういうふうに止めて欲しいのかな?あるわけですね。
(高山)本心が隠れてるわけですね。
(大西)本心が隠れてる。それが間違うと何か依頼主は、ん?って顔をするわけよね。だからそこが人間なんだって表情から態度から言葉の感じから雰囲気から全部読み取って初めて正しい界に近づけるのかなと思います。
ということで、どんな課題を考えたりどんな種類の事務長やコンサルタントが活用すればいいかのポイントは、相手の気持ちをちゃんと汲み取ってくれる人に当たるといいね。
自分の悩んでることに対して的確にアドバイスをしてくれる事務長やコンサルタに出会えるといいですね。というのが僕の答えかな。
話がちょっとずれてるかもしれないけど、うまく活用する方法の秘訣は相性なんですよ。
(高山)相性大事ですね。
(大西)だから高山さんと私が20年近くお仕事してますけど、相性が悪かったらとっくに終わってた話で。だって社会人に出てから24,5年のうちほとんどが一緒に過ごしてるわけだから。
(高山)ほとんど一緒に過ごしてるはちょっと言い過ぎない気がします。
(大西)言い過ぎか。関係が継続している?関係が切れちゃう時もあったけどね。なんかすごい彼女、彼氏みたいですね。
(高山)そうですね。
(大西)出会えるってことは偶然性なので必然に持ってきたりしたね。
(高山)事務長とコンサルって採用の仕方って違う気がするんですよね。
事務長は事務長代行みたいな会社に依頼する場合と、事務長を募集して自分のクリニックで採用するっていうタイプがあると思うんですよね。事務長代行の会社の場合はほぼコンサルみたいな感じですかね。
(大西)そう思いますね。担当者を選べないんじゃないかな、事務長代行だとすると。派遣社員だから。だから相性が合わなくても合っても関係なくして、クレーム入れて交代するって感じじゃない? 事務長代行はリスク高いですよね。
(高山)誰が来るかわからないということですね。
(大西)大抵の場合、先生に会えそうな人連れてきますねってなるんだろうね。ぜひよろしくなんて言うけど、わかる?会えそうな人っていう話なんじゃない?
(高山)何回か話してみないとわからないですし、ちょうど空いてる人がいるかどうかっていう問題もありますよね。
(大西) だからそういった意味でも派遣社員のマッチングってよく似てるね。あと、さっき言った採用の面で言うと、募集するかスカウトするかの2者確率で、スカウトの方が確率が高い気がするな。
(高山)スカウトってどこからしてくるんですか?
(大西)周りにいる人たち、業者さんから選ぶ。だからうちこない?ってよく言われる。 僕も日本経営に行った時はずっと言われてたもんね。うちこない?うちこない?
(高山)いい人がいたらスカウトするんですね。
(大西) だからその辺は院長先生は結構気軽に来るわけですね。 大西さん、いくらもらってんの?って言うと、うち来ない? でもそのアプローチが僕は好きじゃないから絶対行かないんだけど。 お金でいく仕事を選んでみせる。募集で言うと、かなりプロンプトをしっかり書かないと良い人は来ないよね。事務長募集、未経験者可って大変な人が来るよね。
(高山)ちょっと無理がありますね、それは。
(大西)じゃなくて、こういうことが詳しい人っていう自分の課題をプロンプトに書いて、それを募集につけないとハマる人が来ないじゃないですか。
(高山)そうですね。 事務長に何をして欲しいかっていうのが明確になってないと、 なかなか募集もできないってことですね。
(大西)そうですね。
(高山)コンサルに関しては、スポットでこういう問題があったから、こういう専門家に相談したいっていう風になるケースが多いんでしょうかね。
(大西)ネットみたいですね。
(高山)ネットで検索ですか?
(大西)ネットで検索。僕の依頼の8割ネットですね。YouTube見たんですけど、あるいはホームページ見たんですけどの8割。2割が紹介ですね。
(高山)同業者というか、他のクリニックの先生からの紹介っていう感じですか?
(大西)先生、銀行、他のコンサル会社、あと医師会。僕、医師会の仕事がすごく多いので、医師会からの紹介が多いですね。
(高山)そうなんですね。
(大西)医師会の講演したらその場でコンサル決まる。
(高山) 講演きっかけで知ってもらって声がかかるってことが多いってことですね。
(大西)そうですね。
(高山)大西さんなりに事務長とコンサルそれぞれに求めることって何でしょうか?
(大西)これは僕が経営者、委員長だとして考えると、事務長には良きパートナーとして求めたいんですよね。要は仲間なんですよ。だから一社員、一スタッフとしての意識が強いよね。
コンサルに対しては外部の方なんで、そこまでは求めるのはちょっとかわいそうかなという感じがする。たまに言ってもらいますけどね、大西さん、うちのスタッフだからって言ってもらえると嬉しいけど、そこまで私は貢献できてない気がしますってちょっとおこがましい気持ちにはなるね。
だからそこの帰属意識のところがちょっと違う気がするね。事務長には帰属意識が高くなるし、コンサルにはどっちかというと中立意識が高くなる。
(高山)そうですね。もともと役割もちょっと違いますもんね。
(大西)だから相談業務と管理業務って全然違うんだけど、なんか知らないけど、コンサルタントが事務長になるから混ざるんじゃない? だから一番コンサルタントと事務長の違いは、メインで走る人なのか、横で応援する人のほかの違いがある。
(高山)コンサルタントっていうのは、院長の横についてアドバイスしながら一緒に走るっていう感じですよね。
(大西)そうですね。どっちかというと、伴奏者に近いコンサルタント。事務長はその中のメンバーって入ってますね。自分自身も走る役割を持っているんですね。走る。そこが大きく違うんじゃないかな。
(高山)コンサルっていうと、いろんな種類のコンサルの方がいると思うんですけども、うまく活用するにあたって、気をつけた方がいいことってありますか?
(大西)うまい活用ですね。気をつけた方がいいことは、ちょっと繰り返しになってしまうかもしれないけど、まずその人の仕事の仕方を明確にしてあげた方がいいかな。で、依頼の仕方も明確にした方がいいので、まずはそこの釣り合わせをしてほしいんですよね。
あなたは何ができますか? 逆に何ができませんか?苦手ですか? これを明確にする。そして、どこを逆に伸ばしたいですか?例えば、ここは苦手だけどやりたいですって人はやらせればいい。
で、一方で依頼主、いわゆる院長は、この人をうまく活用するわけだから、この人をどれくらい知るかってことなんで、事務長のパーソナリティを相当把握した方がいいと思いますね。これが失敗しないポイント。 だから、飯食うもそうだし、酒飲むもそうだし、一緒に遊ぶもそうだし、 結構ある一定期間一緒にいないとね、人間の本質って分かんない気がするな。
(高山)それはお互いかもしれないですね。
(大西)だから、一つ大事なことは必ず雇う前に飯を食う。
(高山)それ大事ですね。 飯を食った時に人との愛って結構出ますよね。
(大西)出ますね。
(高山) 一回じゃ難しいかもしれないです。
(大西)いやーでも、盛り上がるか盛り上がらないかは一回で分かるんじゃない?
(高山)盛り上がりに関してはそうかもしれないですね。
(大西)一緒に食事してイラッとする人は雇えないよね。
(高山) それぐらいファーストインプレッションで分かりやすいことであれば、 そうかもしれないですね。
(大西)そっかそっか、分かんないなこれは。 人間って猫かぶるじゃないですか。 でも猫かぶらない人もいるじゃないですか。 僕らもかぶらない方なんで。 ただどうなんだろう? つぶってるのかな?そんなことはどうでもいいんだけど。
一番大事なことは、ひととなりをちゃんと把握する。これが失敗しない危険。 もう一つ大事なことは、現在進行形でその人の業務、才能、タレントを見てあげること。決めつけないこと。これはできないんじゃない?逆にこれはできるんじゃない?っていう決めつけは危険。要はできるかもぐらいでいい。だからずっと上手い方法を考えていくんだけど、人間の脳みその構造から言うと、上手いというのは失敗しないって言い換えることができるならば、 人間性も分からない、業務レベルも分からない、スキルも分からない、その人に期待もしていない。 なんで雇った?って話になっちゃう。
普段逆算的に考えると、こんな事務長だったらいいな、を明確にしてあげてほしいな。
(高山)そういったビジョンとかゴールを一緒に考えて、同じビジョンを描ける関係性を作るっていうのがまず第一歩だよってことなんですかね。
(大西)そうそうそうそう、素晴らしいね。 なんか、院長と事務長が共にゴールを決めて一緒に歩んでいくわけですよ。 僕もすごく院長と事務長の関係がいいなっていう人たちもいるわけですよ。
例えば、先日出会ったのがね、院長二代目、事務長二代目なんですよ。で、お父さんたちの代院長、事務長関係なんですよ。そのまま二代目になってるんですよ、事務長も院長も。
(高山)めちゃくちゃ珍しいタイプじゃないですか。
(大西)すごい珍しいけど、すごい素敵よ。要は一緒に育ってきてるんだよ。 だから、ちょうど二代目に代替わりするときにお互い二人で考えてる。 だからすごく上下関係もないし、年齢の差で少しあるけど、ただお互いに信頼し合ってるなって感じ。 あえて親しい中に礼儀あるっていう感じがすごく見えて、僕は素敵だなと思って見てる。
(高山)いい関係ですね、すごく。
(大西)超レアなケースに出会ってるんだけど、すごく僕はそこに応援してるんだけど、やっぱ最後のゴールは信頼関係だよね。
(高山)そうですね。
(大西)昔の歌じゃない?一生一緒にいてくれるって歌あったでしょ。
(高山)ありましたね。
(大西)ありましたね。ちょっと古いですけど。 そういう関係を出会えたらどうやって出会うんでしょうね。もう一回話したいぐらい。どうやって出会うんでしょうっていう。
(高山)じゃあ次回その話をしますか。 事務長探しの旅に出ようっていう話をします。 旅の終着点があるかどうかがちょっと不安だけど。
(大西)あるかどうかはわかんないですけど、事務長探しの旅にみんな出てんじゃないかと思って。 出会えた人はずっとその人が事務長で、出会えなかった人はコロコロ変わるんだよね。 この旅のまだプロセスであるっていう風に割り切った方がいいんじゃないかな。
(高山)一回で出会えたら素晴らしいけども、それは本当の人と出会うプロセスなんだっていう風に割り切って考えた方が、より良い人とより良い人となのかな。
(大西)より合う人とかな。 かといってこの人だと思った人も定年で終わっちゃったんですよ。 だからすごく事務長に対して言うと、ハードルが高いミッション。
コンサルダントはどんどんクビにすればいいと思う。もう合わなかったらすぐクビにすればいい。 僕はいつも言っても、合わないと思ったらすぐクビにしてください。そうすると大体の先生が、そんなこと言わないでずっといてくださいよって言われると嬉しいんですよ。それを導き出してるような言い方です。すいませんねみたいな。
(高山)言わせてる感じ。
(大西)言わせてる感があるので。 ヘリクダって言うとヘリクダっていないんですか。
(高山)それは大西さんのキャラかもしれないですけども。
(大西)だからいつもコンサルティングしてる時に、僕は一回契約なんですよ。 年間契約しないのはそういう意味で。
(高山)スポットコンサルをされてるってことですね。
(大西)今日のパフォーマンスが悪かったら解雇してほしいっていう断崖折壁の状態。 四面楚歌の状態で仕事をしたいために、複数年契約を結ばないみたいな。 プロ野球選手。 でも一方でメジャーリーグ行っちゃうんじゃないのっていう風にびっくりされるっていう。 また脱線した。はい戻してください。
(高山)クリニックを成長させるためにはやっぱり良きパートナーっていうのが必要で。 それが事務長だったりとか専門家、コンサルだったりとかするということで。 そういう方々をどううまく使うかっていうのがその成長のポイントなんですね。
(大西)そうね。だからうまく使うと思うか。 まだうまく使えてないとするなら努力が必要なのであれば。
今日のまとめですけど、まずプロンプトをちゃんと決めること。 相手を現在進行形で捉えること。
(高山)これからまだ余白があるってことを認めるってことですね。
(大西)それともう一つは、共に成長するマインドを共有すること。 そんなことじゃないかな。
(高山)ということで今回は事務長やコンサルのうまい活用法について語ってきました。 ありがとうございました。
(大西)ありがとうございました。
(高山)院長が悩んだら聞くラジオ 今回もお聞きいただきましてありがとうございました。この番組への感想は「#院長が悩んだら聴くラジオ」でXなどに投稿いただけると嬉しいです。番組のフォローもぜひお願いします。この番組は毎週月曜日の朝5時に配信予定です。それではまたポッドキャストでお会いしましょう。さよなら。