
「会計が遅い」
「処方箋待ちの患者で待合室が埋まる」
こうした問題に対して、スタッフを増やしても改善しないことがあります。
その原因は「人手不足」ではなく、「会計業務の構造」にあります。
会計は単純な作業ではなく、複数の工程で構成されています。
その設計次第で、効率は大きく変わります。
- 会計が遅くなる原因は、スタッフの処理速度や能力の問題ですか?
- いいえ。会計の遅さは処理速度ではなく、「決済処理が他業務と分離されていないこと」と「複数工程として連続処理できない構造」によって発生します。効率はスピードではなく、業務分離と工程設計で決まります。
よくあるのが、受付業務と決済処理が同一の流れに組み込まれている構造です。
- 受付対応中は決済が後ろにずれる
- 決済中は受付対応が滞留する
- 一つの遅延が全体に波及する
これは処理速度の問題ではなく、受付と決済という異なる工程が分離されていないことによる非効率です。
会計をはやくするのではなく、止まらない工程として切り出されているかが重要になります。
決済は単一の作業ではなく、
- 金額確定
- 明細・領収書対応
- 金銭授受
- 処理完了確認
といった複数の工程の集合です。
こ重要なのはそれぞれの処理速度ではなく、一連の工程が中断されずに連続して実行できるかです。
途中で
- 説明対応が入る
- 他業務が割り込む
- 判断待ちが発生する
と、処理は分断され、全体の時間が伸びます。
効率を決めるのはスピードではなく、工程の分解と、その連続性の設計です。
会計の遅さを「はやさ」で解決しようとすると、改善は頭打ちになります。
見るべきは、
- 受付と決済が分離されているか
- 決済が複数工程として設計されているか
- その工程が連続して実行できるか
という「業務構造」です。
会計効率は、処理速度ではなく
分離された工程が止まらずに流れる設計で決まります。
これが、受付・会計業務を見直す上での判断軸です。
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本シリーズの記事は、クリニック運営に関するPodcast「院長が悩んだら聴くラジオ(DOCWEB×大西大輔)」で共有された内容をもとに、DOCWEB編集部が判断軸として再構成したものです。
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DOCWEB編集部(一般社団法人 DOC TOKYO)
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