一般社団法人がん哲学外来リモケア事業部がオンライン診療システム「リモケア」の提供開始

一般社団法人がん哲学外来リモケア事業部(東京都千代田区)は、在宅医療を身近にする高セキュリティなオンライン診療システム「リモケア」のサービスの提供を2019年4月1日から開始した。「リモケア」は、誰もが簡単に扱える高セキュリティなオンライン診療システム。医師をはじめ、看護師、介護士などが、時間効率を高め、情報共有によってチーム医療体制を拡充し、ひいては地域医療を継続することを目指している。

■「リモケア」提供の背景
2018年、テレビ電話などによるオンライン診療が、保険診療の対象となった。在宅患者やその家族にとって、また医師や介護従事者にとっても、オンライン診療を取り入れていくことは、さまざまな負担の軽減に繋がる。しかし、導入においては、情報漏えいのリスク、機器の操作など、多くの問題があった。

■リモケアの特長
<簡単操作で、最高水準のセキュリティシステム>
「リモケア」のオンライン診療では、医師、看護師、患者などの全ての利用者が、専用端末からアクセスする。専用端末の起動には、世界No.1※レベルの顔認証技術を導入、登録者以外は端末を起動することができない。
また、携帯回線のネットワーク上に「リモケア」専用の閉域環境を構築し、専用サーバーでデータ保守を行うなど、最高水準のセキュリティシステムを用意。不正アクセスや紛失・盗難などのリスクにも対策を施している。利用者が、特段のセキュリティ知識を持たずとも、高セキュリティが保たれる仕組みを実現した。
※米国国立標準技術研究所(NIST)による動画・静止画の顔認証性能評価で第1位を獲得したNECの技術を導入

<他社とも円滑な情報共有を実現>【2019年8月サービスイン予定】
同一事業者間での情報連携はもちろん、必要な手続きを行えば、他の事業者間の端末をオンラインで繋ぎ、チーム医療体制を組むことが可能。医師とは異なる事業所の、訪問看護師、介護士、訪問薬剤師などが、患者の申し送り事項を時系列でスムーズに共有できる。
また、患者宅に設置する端末は、事業者間での乗り入れ利用が可能。地域包括ケアシステムを、オンライン上でも実現することができる予定。

■オンライン診療用端末の種類
1. 医師用端末(医師1名のみ登録)
<D30プラン>月間30GB(月間17時間程度通話可能、1回20分/50回診療相当)
<D20プラン>月間20GB(月間11時間程度通話可能、1回20分/33回診療相当)

2. 医療スタッフ用端末(看護師や介護士3名まで利用登録可能)
<T30プラン>月間30GB(月間17時間程度通話可能、1回20分/50回診療相当)
<T20プラン>月間20GB(月間11時間程度通話可能、1回20分/33回診療相当)

3. 患者用端末(患者宅に設置)【2019年8月サービスイン予定】
<P10プラン>月間10GB(月間5時間程度通話可能)

※いずれのプランも、端末レンタル料、システムサービス料、セキュア通信料を含む。また初回申込み時に、初期登録料(1プランごと)が必要。

■申込みから利用までの流れ
・申込み
まず sales@remo-care.net に問い合わせをし、その後営業スタッフが申込みについて説明。申込みから最短で30日、最長60日程度で手元に届く。
※前月9日~当月8日に申し込むと、その翌月の上旬に手元に届く。

・端末到着後
医師用端末には事前に提出した顔画像が登録されているので、すぐに本人の顔(生体)でログインすることが可能。医療スタッフ用端末は、医師の確認・認証のもと、利用するスタッフ(看護師など)を登録。登録ができれば、オンライン診療を始めることができる。そのほか、患者情報や、事業者間の情報連携(2019年8月サービスイン予定)などを任意で登録することもできる。