がん専門医がVR空間でカンファレンスを実施

国内のがん拠点病院から消化器がん治療の専門医が参加

一般社団法人22世紀先端医療情報機構[22CEMIT]は2018年12月8日(土)、インターネット接続されたVR空間上にて、大腸癌の専門医による学術会議を開催した。

「大腸がん治療のトピックスを振り返る in 2018 -Liquid biopsyとMSI-H固形がんを中心に-」との題目で、北海道大学病院1名、国立がん研究センター東病院1名、静岡県立 静岡がんセンター2名の医師が、それぞれ3箇所からVRゴーグルを装着してVR空間に参加し、VR空間に設けられたスクリーン上の資料を見ながらの講演会、その後アバターを介しての質疑応答を行う形式で約1時間実施した。

現在のがん治療の開発は非常に早いスピードで進んでおり、今回の題目「Liquid biopsy」も患者さんの血液や尿などをサンプルとする遺伝子検査で、腫瘍組織を用いることなく腫瘍の状態を診断する技術である。
多忙な医師は、限られた時間の中で最新の情報交換ができる環境を切望しており、今回のVR空間上でのカンファレンスはこれに対する一つの回答になると考えられる。

なお、今回のVRカンファレンスの実施方法などは基本的な仕様として広く提供していく事を予定している。