遠隔心臓リハビリテーションの「株式会社リモハブ」が国立循環器病研究センターと共同研究を開始

遠隔心臓リハビリテーションシステムの開発をしている株式会社リモハブ(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:谷口達典、以下「リモハブ」)は、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市、理事長:小川 久雄、以下「国循」)と共同研究に関する契約を締結し、本システムを用いた高齢心不全患者に対する遠隔心臓リハビリテーションの有用性について検証試験を開始した。
本臨床試験では、通常の診療と同様に通院して実施する心臓リハビリテーション通院と在宅運動療法を指導する。その在宅運動療法の一部を、遠隔心臓リハビリテーションシステムを用いて監視し、同時にビデオ通話により運動・生活に関する指導を行う(遠隔心臓リハビリテーション)。介入期間は3か月で、介入の前後において運動耐容能や、血圧・脂質・糖尿病・喫煙習慣の管理状況、抑うつ指標を調査し、その経時的な変化率を比較する。そして、それらの変化率を、国循の2009年~2018年までのデータを比較対象として比較検証する。

■リモハブの事業内容について
日本における死因別死亡数全体の第2位は心疾患であり、中でも最多の原因が心不全と報告されている。日本全体の心不全患者数は120万人以上と推定されており、高齢者に多くみられるため、今後もさらなる増加が見込まれている。このような患者の心肺機能を改善させるため、従来治療である通院下での心臓リハビリテーションが行われてきた。しかし高齢であるが故に頻回の通院が難しい等の理由のため、実施できている患者は現状わずか1割未満に留まっている。
リモハブでは、IoT技術を活用することで医療従事者による遠隔管理を実現し、実際に病院で行っているかのような安心で適切な心臓リハビリテーションを自宅で行うことができるシステムの開発に取り組んでいる。

■リモハブシステムについて
リモハブシステムは、患者の負荷状態をモニタリングする「アプリ」を搭載したタブレット、心電波形を取得する「ウェアラブル心電計」、IoT化させた「スマートエルゴメーター(エクササイズバイク)」で構成されている。患者が当システムを在宅で使用することで、医療機関にいる医療従事者が遠隔で在宅患者をモニタリングし、従来の医療機関で行う心臓リハビリテーションと同等の効果をもたらす環境を構築する。在宅での心臓リハビリテーションを可能とするべく、クラウドを介して在宅から生体データを医療機関に遠隔送信し、医療機関からはデータを元にした指導・管理を行う。

特徴
・在宅で管理された心臓リハビリテーションの実施が可能
・生体データを医療機関で受信
・リアルタイムで問診・指導を行うことが可能
・遠隔で医療者が運動負荷量を適切に調整することが可能

■株式会社リモハブについて
所在地:大阪府吹田市江坂町一丁目23番19号
設立:2017年3月
代表者:谷口 達典
URL:https://www.remohab.com/
事業内容:革新的遠隔心臓リハビリテーション用機器の企画、開発、製造、販売およびリース業

■国立研究開発法人国立循環器病研究センターについて
所在地:大阪府吹田市岸部新町6番1号
設立:1977年 6月(2019年7月移転)
理事長:小川 久雄
URL:http://www.ncvc.go.jp/