「配置部署図機能」を追加した「Smart:DR」が、組織的な災害医療に貢献

千葉大学発医療スタートアップの株式会社Smart119(本社:千葉県千葉市、代表取締役社長/CEO:中田 孝明)は、同社が開発した医療機関用災害対策システム「Smart:DR」(スマート ディーアール/特許番号:特許6166114号)に、「配置部署図機能」を追加した。
この機能は、医療救護所への人員配置、状況の変化に応じての医療班再編成など、災害医療運用を支援する。
また、9月3日に予定されていた大規模災害避難訓練「第10回大阪880万人訓練」(主催:大阪府)は天候不順のため中止となったが、地方独立行政法人りんくう総合医療センター(所在地:大阪府泉佐野市、理事長:山下 静也)では、本システムによる召集訓練を行い、災害医療を支援する効果を確認した。

機能追加の背景

災害時における医療救護所は、自治体が設ける災害対策本部により「地域防災計画、及び災害時医療救護活動マニュアル」に基づいて、施設(病院、仮設)の決定、運営要員(医療救護班長、救護班)を派遣し、開設される。運用管理は、本部にあるホワイトボードや模造紙、付箋(氏名、所属、職種、専門分野を明記)を使ったアナログ的なものになりがちである。付箋の紛失が発生したり、更新有無が不明確であるなど、課題が多く、自治体、医療機関から「電子化できないか」と、要望が寄せられていた。

防災訓練で、 Smart:DRの災害対応力を実証

泉佐野市災害医療センターの役割を担う、地方独立行政法人りんくう総合医療センターは、「配置部署図機能」を追加したSmart:DRを導入している。同医療センターは、本システムを用いて、9月3日に訓練を実施。災害発生後から、職員の安否確認と集合要請を行い、集合した職員を適切な部署に配置し、早期に災害医療体制を確立できることを実証した。

地方独立行政法人りんくう総合医療センターによるSmart:DRを用いた訓練の内容

①集合要請通知
各職員が持つスマートフォンなどのデジタル端末へ、安否確認・集合要請の通知が届く。

②集合要請への応答自動集計
医療機関、災害対策本部に設置されたPCでは「応答・配置状況画面」で、職員からの返答が自動的に集計される。

③職員配置
医療機関、救護所への配置状況は、系統図による「配置部署図」で表示され、組織全体の災害医療体制を把握できる。

Smart:DR「配置部署図機能」の操作

①配置部署設定画面
職員を配置する部署を設定する。「本部」「トリアージポスト」など、細かい配置指示が行える。

②応答・配置状況画面
職員の配置は、安否確認後の集合要請ごとに行う。集合要請に応答があったか、何時間以内に何名が集合できるか、どの部署に何名を配置したか、を一元管理。系統的に医療体制を確認したい時は「配置部署図」をクリックする。

③配置部署図画面
系統図によって、医療体制の全体像が把握できる。各部署のボックスをクリックすると、職員を配置選択する画面へ遷移する。

④職員配置画面
「配置済職員」で、医療班の構成がわかる。また、「配置候補職員」の一覧から、未配置職員へ配置指示を行える。

災害医療の全体像を把握し、減災のために対応力を強化

Smart:DRへ追加した「配置部署図機能」は、救護所への人員配置を一つのアプリケーションで実現する。救護所、医療班構成、配置部署などの人員情報は、職員安否確認と集合要請を含め本部PCで一元管理されて、系統的な組織図で表示され、災害医療の全体像を把握できる。これは、本部ではプロジェクターによる拡大投影などから、次の対応力が強化される。

・初動対応:生死を分けるタイムリミットとされる72時間以内に組織的な災害医療体制を確立
・経過対応:状況(被害、救護所数、DMAT到着など)の変化に応じた、速やかな人員再編成

Smart:DRの特徴

・スタッフへの緊急連絡、安否確認
・緊急時の集合状況をリアルタイムに把握でき、最適な人員配置を支援
・医学的見地に基づいた健康管理情報を自動集計
・返信は、ワンクリックで完了でき、ログインが不要
・掲示板機能を有し、平時においても活用できる

「Smart:DR」ウェブサイト
https://smart119.biz/dr/

本件に関するお問い合わせ先

株式会社Smart119
所在地:千葉県千葉市中央区中央2丁目5-1千葉中央ツインビル2号館 7階
E-mail: press@smart119.biz (担当:中村)
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