「ORPHE」最短2分で歩容を解析する医療向けのORPHE ANALYTICS MEDICALを発表

株式会社ORPHE(本社:東京都渋谷区、代表:菊川 裕也、以下「ORPHE」)は、最短2分で歩容を解析する医療向け歩行分析ソリューションORPHE ANALYTICS MEDICAL(オルフェ アナリティクス メディカル)を発表した。

ORPHE ANALYTICS MEDICALについて

ORPHE ANALYTICS MEDICALはセンサーによる高精度な歩行分析を手軽なセットアップで利用できる医療機関向けソリューションで、従来の歩行分析における、計測時間がかかる・リハビリの効果がわかりづらい・医療従事者間での情報共有が非効率的である、といった課題を解決する。2023年2月の提供開始を予定している。

歩行障害を抱える患者にとって歩行分析は最適な治療を選択するために重要であるが、これまで簡便に歩行を計測できる仕組みがないためアナログに行われてきた。しかし、ORPHEが開発するスマートシューズでは、靴の足底部や足背部にセンサを取り付けることで簡単に定量的な歩行分析ができる。このシステムを臨床に対しても応用することで簡易で実用的な歩行分析を実現できる。

また、専門職以外の人でも歩行の特徴や問題点を捉えられるため、歩行の課題を医療者間で共有できる。リハビリ関連職などの専門職なら、詳細なデータを活用して課題の原因を深く考えることもできる。

高度な歩容解析技術で歩行を定量化

ランナー向けスマートシューズや研究向け動作分析ソリューションといったORPHEの製品で用いられている歩容解析技術が投入されたORPHE ANALYTICS MEDICALは、高度な歩容解析技術を臨床の現場で容易に利用できる。精度は光学式モーションキャプチャと比較検証して良好な相対的妥当性を有することを検証済みで、経験や目測だけに頼らない定量的な計測が可能になる。

最短2分で歩行を計測

ORPHE ANALYTICS MEDICALは日々の診療の中でも実務を妨げないスピーディな計測を可能にする。センサー「歩容解析デバイス ORPHE CORE MEDICAL(一般医療機器 歩行分析計)」は手のひらに収まるほどコンパクトかつ軽量で、大掛かりな設備を必要としない。計測のセッティングは簡単かつスピーディで、センサーを靴に取り付けて6〜10m定常歩行するだけで最短2分でレポートを出力する。

コミュニケーション効率を向上させるレポート

計測後にはレポートが出力され、経過の比較情報やわかりやすい5段階評価・豊富な指標などが表示される。患者の状態を定量的な計測データで正確に把握できるため、医療従事者間でのコミュニケーション効率が向上するだけでなく、患者との目標設定や目標達成度の評価にも役立つ。治療効果の見える化で患者とのコミュニケーションをサポートする。

歩行を定量的に捉える豊富な指標

歩行速度は様々な症候との関連が報告されているほか、転倒ガイドラインでも推奨されるパラメータ。歩幅は一般に約70cmが平均的な数値である。
スイング幅はぶんまわし歩行で増加するパラメータ。片足1ストライドあたりの歩行周期は一般的な歩行においては立脚期時間が60%、遊脚期時間が40%とされている。
歩行周期の変動性は通常歩行において2.54%以上だと転倒リスクの高さとの関連が報告されている。

ORPHE ANALYTICS MEDICALではその他にも多くの指標を利用できるほか、AIによる姿勢推定を利用した全身姿勢の情報も利用できる。

価格と導入について

ORPHE ANALYTICS MEDICALは病院や診療所、クリニックなどの医療機関で利用できる。1ヶ月から利用できる短期プランと1年間から利用できる年間プランをラインナップし、短期プランは月額料金¥39,600(税込)から利用できる。契約終了後も短期プランは1年間データを保管し、年間プランは5年間データを保管できる。

ORPHE ANALYTICS MEDICALの詳細はこちら
https://orphe.io/analytics-medical
※画面やレポートは開発中のものであり、予告なく変更になる場合あり。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社ORPHE
所在地: 東京都渋谷区代々木5-7-5
URL:  https://orphe.io/