糸魚川総合病院が「メドアグリ」と共同で、病院と在宅診療クリニック両方で勤務するシステムを開始

糸魚川総合病院(所在地:新潟県)は、新潟、関東、東海に在宅診療専門クリニックを展開するメドアグリ(メドアグリケアグループ)と共同でどちらに在籍しても病院総合医とプライマリーケア医、二足の草鞋を履くシステムを開始した。

これにより、クリニックでは得られない専門医の知見や病院の診療機材から得たデータを使い、あわせて、病院では得られない家庭や地域にある病因も探ることができるようになる。糸魚川総合病院とメドアグリは、協同事業を通じて、場所を超えて統合し、かつ継続的な診療が可能となることを目指していく。
詳細はこちら
https://www.itoigawa-hp.jp/recruit/doctor/medagri/index.html

勤務イメージ

【病院と在宅診療クリニック両方で勤務するという働き方】
「老々介護のはずだけど大丈夫かな」・・退院後が気になる病院勤めの専門医や病院総合医(※)。
研修期間中に身に着けた救急の技術を生かす場所がない・・ERも担当したいなと思う家庭医療医。条件のそろった複数の施設で同時に勤務できればもっと良い医療ができるはずである。
※中規模以上の総合病院は制度上の制限があり訪問診療を十分に行えない。

【在宅と病院 いつでも患者と共に】
糸魚川は多くの地域と同様に高齢化が進んでいる。高齢者はマルチモビディティとして複数の疾患を抱えているため病院と在宅を行ったり来たりする。そんな患者が初めて受診する時はERや一般外来で急性期の診断治療をする。そして仲間の専門医につなぐ。急性期を乗り切ったら地ケア病棟で並存疾患も診てから退院。在宅では家庭や地域社会の課題まで診る。アドバンス・ケア・プランニングも終末期になってしまう前に始めることができる。

【医学生・研修医教育への参加】
多くの診療科を統合しながら患者を入院、外来、在宅と継続して診るという考え方は医学生教育では継続統合的学習(Longitudinal Integrated Clerkship LIC)として欧米を中心に盛んに行われている。そして糸魚川上越地域でも富山大学と新潟大学の共同でLICが始まろうとしている。

【課題解決力を身に着ける】
総合診療医や病院管理、何らかの組織のリーダーを目指す医師には、課題解決の力をつけるためMBA受講を推奨。
MBA受講にあたっての補助額 100万円/名

勤務パターンの考え方

病院では一般外来(総診外来)、ER、地域包括ケア病棟を担当。曜日によってメドアグリクリニックの一員としての勤務となる。地域包括ケア病棟管理は複数名の医師によるチーム制を想定しているが、メンバー数によっては整形外科チームに入りOrtho-Geriatric担当として術後の感染症、心不全、肺炎などのコモンな合併症や並存疾患治療を行うことでワークライフバランスも確保できる。

【病院勤務】
・総合診療外来
・ER
・地域ケア病棟
・Ortho-Geriatric 高齢者医療としての整形外科医療への参加

【メドアグリ勤務】
・在宅診療
・在宅リハビリテーション指示
・入院適応判断

【給与体系等】
現在、糸魚川総合病院とメドアグリクリニックとの間で調整中。

【応募条件】
・初期臨床研修終了後(専門医資格の有無は問わない)
・研修制度以前の医師(現在の専門性によってはセカンドキャリアのための病院総合医育成プログラム受講を推奨)

下記の専門医プログラムを糸魚川総合病院で専攻することが可能。
・総合診療専門医プログラム(総合診療専門研修特任指導医4名)
・日本病院会 病院総合医育成プログラム(セカンドキャリア育成)
・家庭医療専門医プログラム

求人に関する応募・質問は、糸魚川総合病院・事務長まで。

本件に関するお問い合わせ先

糸魚川総合病院
所在地:新潟県糸魚川市大字竹ケ花457-1
電話番号: 025-552-0280
URL: https://www.itoigawa-hp.jp/