全国の医師・研究者を対象にしたアンケート調査の結果を公表(公益財団法人川野小児医学奨学財団)
小児医学研究や医学生への奨学金給付など、小児医学の発展を目指す公益財団法人川野小児医学奨学財団は、設立35周年記念として、全国の医師・研究者の435名を対象に【医師・研究者の仕事・研究に関するアンケート調査】を実施した。
このアンケートでは、「医師の仕事について」「医師の働き方改革について」「研究について」について調査されている。
「医師の働き方改革」が施行されて約半年、「変わらない」が最多
2024年4月より「医師の働き方改革」が施行されて約半年が経過しましたが、施行前より勤務環境は改善されましたか。 [単一回答]
「医師の働き方改革」が施行されて良くなった点は何ですか。 [複数回答]
「医師の働き方改革」が施行されて悪くなった点は何ですか。 [複数回答]
医師の働き方改革の、施行前と後では「変わらない」という回答が最も多い69.2%であった。
さらに「改善された」「少し改善された」の合計は12.6%に留まっており、「かえって悪くなった」(14.3%)と感じている医師の方が多数であった。悪くなった理由として、「業務の負担がかえって増加した」(20.2%)、「医師不足が深刻化した」(17.2%)、「勤務時間の短縮により収入が減少した」(13.1%)と続く結果となった。
<公益財団法人川野小児医学奨学財団による調査>
調査名:「医師・研究者の仕事・研究に関するアンケート調査」
対象者:医師・研究者(435名)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年9月20日~9月22日
回答数:435名(臨床医335名、臨床・研究医100名)
施行から半年が経過した医師の働き方改革ですが、大きな変化を感じないとする声もある一方で、徐々にデメリットも浮き彫りになりつつあります。
特に、業務負担の増加や収益の変化は、クリニック経営者にとって今後さらに柔軟な対応が求められる重要な課題となっています。
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