株式会社9lione(東京都渋谷区、代表取締役: 廣田 雄将)は、2019年4月10日から院内残薬の問題を解決するクラウド医薬品管理「9lione (クリオネ)」のβ版サービスを始める。
近年、日本の医療費が過去最高となり、政府の推計では2040年度に68兆5,000億円まで膨らむ見通しといわれ、医療費増加が懸念視される市場において、医薬品の不良在庫と言われる「院内残薬」の問題がある。現在、医療機関の大半が2,000品目もの医薬品を手書き、エクセルで管理している。手入力や紙媒体で正確に管理するには、かなりの労力がかかるうえ、消費予測もできず、過剰な発注を繰り返している。こうした曖昧な管理が原因で廃棄されてしまう院内残薬が生まれ、その損失は7,700億円と言われている。
クラウド医薬品管理「9lione (クリオネ)」は、今までにないシンプルな操作方法や、洗練された操作画面で在庫管理の時間と手間を大幅に削減し、院内残薬の問題の解決を目指す。
日経新聞(2018/9/17付)「国民医療費とは 15年度42兆円、1人当たり33万円」より
クラウド医薬品管理「9lione (クリオネ)」の特徴
9lioneは、人口知能(AI)・光学文字認識技術(OCR)など最新技術を活用し、調剤薬局・クリニック・歯科医院・動物病院など、全ての医療機関を対象とした医薬品管理をカンタンに行い、不動在庫を削減、業務効率を高めることが出来るサービス。
特徴1:カンタン読取「処方せんOCR」
光学文字認識技術(OCR)を活用し、処方箋をiPad等のタブレットやスマートフォンで撮るだけで情報を読み取ることができ、医薬品の在庫一覧を自動作成・更新を行う。
処方箋の読み取りは、QRコード付き処方せんのみならず、手書きの処方箋にも対応していることが従来のサービスにはない最大の強み。
特徴2:カンタン管理「GS-1コード管理」
従来のバーコードリーダーを使用せず、GS-1コード読み取ることが出来、余計な費用なく開始することができ、入出庫の作業時間も大幅に削減することが可能。
薬価改定も自動アップデートされることで、無駄な確認作業もなく管理が可能になる。
特徴3:カンタン発注「消費データ分析した発注提案」
今までの薬剤師等管理者の経験と勘によっての発注を、患者の来院日や処方医師の傾向をデータ分析し需要・消費予測を行う。
特徴4:カンタン貸借「在庫データとの連携」
従来の在庫管理システムでは、近隣薬局との貸借や売買の管理がなかったため、ズレが多く生じていた。9lioneでは、近隣薬局との貸借や売買もチェック・調整管理が出来、在庫データとの連携ができることで、より正確な在庫管理が可能になる。
特徴5:カンタン設定「薬剤師によるUI/UX」
従来の在庫管理システムでは不要な情報が多く、見にくい設計であることが多く、学習コストが導入障壁になっていた。実際に臨床現場での経験のある薬剤師や医療従事者がUI/UXの設計を行い、必要な情報を自分で一覧表をカスタマイズできるように設計されており、カンタンに設定が出来、導入による学習コストを限りなく少ないデザインになっている。
【今後の実装予定機能】
・マッチングプラットフォーム
9lione導入店舗であれば在庫共有をする事ができ、貸し借りや売買の連絡をする必要がなくなるサービス
・1シート発注・近隣配送
9lioneから1シート単位で医薬品を発注する事ができ、近隣の薬局、クリニックからの配送を請け負うので、取りに行く手間がなくなるサービス。
・即時買取サービス
在庫管理表で不動在庫になっている、なりそうな医薬品をボタン一つで即時売却が可能なサービス
・OCRレセコン
OCRで読み取った処方箋情報がそのままレセコンに反映される入力いらずのレセコンサービス