「Medii」と「ファイザー」が連携し、医師の心不全診療サポートに関して医師紹介の早期化・最適化する取り組みを開始

株式会社Medii(本社:東京都新宿区、代表取締役医師:山田 裕揮、以下「Medii」)とファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:原田 明久、以下「ファイザー」)が連携し、Mediiが提供する医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル®︎」を活用した心不全症例における原因精査を促進する取り組みを3月に開始した。

連携の背景

心不全は、心臓の働きが低下することで息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり生命を縮める病気である。高齢になるほど心不全の罹患率が高くなることから、超高齢化社会である日本では、患者数の大幅な増加が進む「心不全パンデミック」が予想されている。

心不全の原因は、高血圧・心筋症・心筋梗塞・弁膜症・不整脈などさまざま。原因となる疾患ごとに適切な治療法があるため、心不全症例における原因精査は極めて重要になる。原因疾患の中には、進行性かつ致死性の希少疾患である、心アミロイドーシスも存在する。心アミロイドーシスは病態が比較的急速に悪くなる疾患であることから早期の適切な診断と治療が極めて重要になるが、特徴的な症状所見がないことや疾患に関する診断・治療経験が不足していることから、専門施設へ紹介するかの判断や対応に悩む主治医も多く、診断や適切な治療に至らないことが多い状況である。

Mediiは希少疾患や難病領域を中心に、限られた専門医の知見や経験を必要としている医療現場に届けるため、医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル®︎」を提供している。

ファイザーは「患者さんの生活を大きく変えるブレークスルーを生みだす」という企業目的のもと、心アミロイドーシスを含む心不全患者の診断率向上に取り組んでいる。この専門医の知見をシェアするMediiの取り組みについて、ファイザーが連携することになった。

本連携は、スタートアップ企業と連携し患者により良い解決策の提供を目指すファイザーの世界的な取り組みである「ファイザー ヘルスケア・ハブ・ジャパン」から生まれた。
Mediiとファイザーは共に、全ての患者がより専門的な治療を受けられる社会の実現を目指す。

※検討開始時の両社のプレスリリースは下記参照。

・第三回ファイザーヘルスケア・ハブ・ジャパン ピッチイベントに登壇| お知らせ | 株式会社Medii
https://medii.jp/news/20220930
・第三回ファイザーヘルスケア・ハブ・ジャパン ピッチイベントを開催~患者さんにブレークスルーをお届けするため解決策をスタートアップ企業と検討~ | pfizer.co.jp Press Releases
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2022/2022-09-28

取り組み内容

Mediiが心不全や心アミロイドーシスに関する情報を掲載した疾患啓発サイトを立ち上げ、疾患に関する最新情報を医師向けに提供していく。さらに、心不全診療に携わる医師が専門医に無料でオンライン相談できる「E-コンサル®︎」を活用することで、心不全/心アミロイドーシスの早期診断や適切な治療へ繋げていく。まずは近畿エリアで取り組みを開始し、全国に展開していく予定。ファイザーは、専門医や一般医に「E-コンサル®︎」を紹介することを通じて、このような取り組みに協力する。
また、Mediiでは心不全/心アミロイドーシスの診断率向上のための医師向けのセミナー等も開催し、症例情報の提供を行っていく。

・心不全/心アミロイドーシス啓発サイト
https://medii.jp/HF_ATTRCMconsultant/

「E-コンサル®」とは

Mediiが提供・運営する「E-コンサル®」は、医師が院外や遠方の専門医にコンサルを受けられる完全無料のオンラインサービス。診断が難しい症例や自身の専門外の症例を「E-コンサル®」上のチャット機能を通じて匿名で相談が可能。
回答には全専門領域にわたり、各領域の医師に推薦された800名以上の専門医が協力しており、相談医からの内容に応じて、最適な専門医へシステム通知されマッチングされる。地域偏在の課題が大きく知見が行き渡っていない免疫難病や希少疾患を中心に全ての専門領域を扱っている。
詳細はこちら
https://medii.jp/e-consult

本件に関するお問い合わせ先

株式会社Medii
所在地: 東京都新宿区新宿5丁目14-12 天翔オフィス新宿三丁目202号
電話番号:03-6822-4970
URL:  https://medii.jp