クラウド型電子カルテ・レセコンシステム「Henry」を提供する株式会社ヘンリーは、厚生労働省、経済産業省、総務省の3省庁が発行している医療に関する情報を取り扱う事業者が準拠すべき医療情報の保護に関するガイドライン「3省2ガイドライン」に対応したと発表。
「3省2ガイドライン」は、厚生労働省、経済産業省、総務省の3省庁が発行しており、医療情報システムを用いて安全かつ適切に情報を運用・管理するための指針を示している。
省令の中で示されていた「医療機関におけるサイバーセキュリティ対策チェックリスト」が令和5年6月9日に発表され、同社として事業者用チェックリストの記入と提出、サービス事業者による医療情報セキュリティ開示書(SDS)の作成と提供、医療情報システム運用管理規程雛形の提供、医療機関向けのToDoの説明を行い、対応している。
また、省令を受け医療機関の立入検査の中でサイバーセキュリティの項目が追加されており、同社の電子カルテを導入している医療機関にはSDSの提供に加え、各項目の定義の確認や該当有無の詳細説明を行い、コミュニケーションを取りながら立入検査を支援している。
同社によれば、業界初のクラウドネイティブなレセコン(医事会計システム)一体型の電子カルテを病院向けに開発・提供している。クラウドネイティブなシステムであることで、病院の保守運用工数削減を実現しているという。
1.管理責任をベンダに寄せることで院内ITチームの責任範囲を小さくまた明確にでき、結果として情報セキュリティや可用性のための考慮事項を減らし負担軽減を実現する
2.サーバルームをなくすことで保守や監視、災害対応や攻撃に関する負担を下げられる
3.上記から、医療機関の人的また金銭的なコスト削減になる
「医療機関におけるサイバーセキュリティ対策チェックリスト」対応に加え、医療ISAC規定認証および情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際規格ISO/IEC 27001認証を取得。
電子化が進んでいない中小病院向けに導入が容易で、業務の中心となりうる現代的なシステムを提供すべく、診療報酬のルールが複雑で20年以上新たなシステムが生まれていなかった中でゼロから新しいレセコン(医事会計システム)を開発し、使いやすさにこだわった電子カルテを開発しているという。
「Henry」を広めることで、医療機関のオペレーション効率を底上げし、医療サービスの持続可能性に大きなインパクトをもたらすことを目指していく。
中小病院の電子カルテ普及率はまだまだ低いんだよね。このような電子カルテの登場で、中小病院への普及が促進されるかもしれません