クラウド型電子カルテ「CLIUS(クリアス)」でクリニックの医師のニーズに応える


2018年7月にサービスを開始したクラウド型電子カルテ「CLIUS(クリアス)」。
使いやすさや利便性を重視しながら、医師のニーズや時代に合わせた機能の追加や改善をおこなっています。直近ではコロナ禍を見据えたオンライン診療や経営分析機能を新たに標準搭載しました。
株式会社DONUTS医療事業部の林シモン様に製品についてお話しを伺いました。

多機能と使いやすさを重視!クラウド型電子カルテ「CLIUS(クリアス)」

-まず初めに、御社の製品・サービスの概要と特徴についてお聞かせください

クリアスは、クリニック向けのクラウド型電子カルテです。
月額制で、インターネットにつながっていれば、院内にサーバ―がなくても使用できます。
デバイスの容量制限はほぼなく、タブレットにも対応しているので、iPadで使われている先生もいらっしゃいます。


クリアスの特徴はUIで、スクロールをしなくても、画面1ページでほぼすべての機能が使えることです。

一部の先生から「ページを移動すると思考が切れる」という意見があったので、なるべく少なくしたUI設計になっています。実際に導入されている先生方からも「医師の目線の動きやカルテ記入の流れを十分把握し、よく考えて作られているね」というお声をいただいています。

もう1つの特徴が、クリニック運営に必要な機能を盛り込んでいることです。
画面にあるガジェットボタンを押すと、色々な機能が使えます。さらにオプション機能もあり、電子カルテ以外の問診やオンライン診療といった機能も、基本料金でご利用いただくことが可能です。
このオプション機能の多くは、先生方のご要望から生まれたものです。

クリニックの中には、他社のWEB予約や問診、オンライン診療と電子カルテが連携できていないという声が聞かれました。
現場でそのような意見があるのなら、弊社で、ワンストップで提供しようとなったのがオプション機能を無料で提供している背景です。
「WEB予約を使ってみたい」など、現状では、半分の先生方がオプション機能を申し込まれています。
WEB予約や問診、オンライン診療が可能になるオプション機能は、コロナ禍での院内の人との接触を避ける点でも役立ちますので未導入の先生におすすめしたい機能です。


また、先にお伝えした通り、クリアスは先生が使いやすいようにデザインにもこだわっています。
クリニックの医師で、毎日使うパソコン上の電子カルテの閲覧や入力にストレスを感じている方は少なくありません。「思ったよりも見やすいから製品の話を聞きたい」と、クリアスに興味を持たれて導入される先生も多くいらっしゃいます。

開発のきっかけは患者視点からみえた医療現場の課題。医師の声を反映した改良にも尽力

-プロダクト誕生のストーリーを教えてください

クリアスの開発のきっかけは、弊社の社長や取締役が患者として病院にかかった際に、体調が悪いなか長い時間を待たされたり、医療費の増加といったニュースを目にしたりするなど日本の医療問題に危機感を持ったからです。

医療問題を掘り下げると、膨大な国民医療費や医師の長時間労働といった他の問題もみえてきます。また弊社は、医療とは関係のないゲーム会社ですが、設立10年の節目を迎える際に、日本の重要なインフラである医療を改善したいという想いから新規参入を決めました。

クリアスの改良点は色々ありますが、大きな機能でいえば、オンライン診療の機能を搭載したことです。
2020年以前にもWEB予約の機能はありましたが、新型コロナの流行にともない、予約機能の強化とオンライン診療の機能を追加しました。
また、同時期に先生からのご要望もあり、経営分析機能を追加しました。
経営分析機能は、患者の来院数やクリニックの収益状況、感染症の発生状況や傷病ごとの傾向を把握することができます。また、患者の居住地域をGoogleマップに同心円状に表示できる等リアルタイムに近い数値や指標をクリニック経営に活かすことができます。

直近の2022年は、リフィル処方やオンライン資格確認の対応をしています。

訪問診療や人件費を抑えたいクリニックの先生におすすめ

-御社のサービスはどのようなクリニックの先生におすすめしたいですか

クリニック経営をされている先生であれば、どなたでも使っていただきたいですが、特におすすめしたいのが外来も訪問診療も両方対応されている先生です。
外来診療と訪問診療の両方に対応している電子カルテは珍しいのですが、クリアスは対応しています。クラウド型なので、訪問診療の際は、インターネットさえあればクリニックの外でも使えますし、専用機能もあります。上記以外でご利用いただきたい先生としては、スタッフが少ない「ミニマム開業」を考えている方にも適していると思います。
理由としては、クリアスはWEB上での予約や問診、オンライン診療の機能があるので、受付業務を代替できます。実際に、受付スタッフを減らし、クリアスのオプション機能を活用してクリニック運営している先生もいらっしゃいます。

経営分析機能をクリニックのマーケティングに活用

-クリニックで活用されている先生のお声などを教えてください

先生の中には、先ほど紹介したクリアスの経営分析機能を上手に活用されている方がいらっしゃいます。
とあるクリニックで、どこから患者が来ているのかをGoogleマップ上で分析したところ、川の対岸から患者さんの来院がほとんどないことが分かりました。
向こう岸には先生の知り合いの病院があったので、直接掛け合い、自分のクリニックに紹介してもらえるように、病診連携の一環として働きかけをされていました。
そのほかの例としては、患者さんの来院が多い地域内で、駅前広告を打ち出される先生もいらっしゃいました。
その他には、先ほどもお話したように、クリニックで電話予約とクリアスのWEB予約を併用して、電話受付にかかる人件費を削減している先生もいらっしゃいます。

医師のニーズや時代に合わせた改良やツール開発へ

-最後に、今後の展望についてお聞かせください

弊社では、先生のニーズを聞く機会が多くあるので、それを基に、スピード感のある改良や必要な機能の開発をさらに進めていきたいと考えています。

最近では、マイナンバー保険証やオンライン資格確認、電子処方箋など、厚労省によるシステム改革にいち早く柔軟に開発しています。
また、近年は医療AIによる画像診断や問診といった新しい医療の波も訪れています。
例えば、クリニックごとに将来の患者数の予測や過去のレセプト結果から取漏れを防止するリコメンド機能、各症状に対する必要な検査追加やクリニックの収益を上げるような機能を先生の要望から新たに作れればと思います。
まとめると、質を落とさずにクリニックの生産性が上がる機能と、患者単価・集患をアップできる機能にチャレンジしたいと考えています。

なお、弊社では「クリニック開業ナビ」というサービスの提供をしています。
診療圏調査や開業物件の選定、医療機器や他社を含めた電子カルテの資料請求、クリニック経営に欠かせない税理士事務所や社労士事務所の会社案内等もダウンロードできます。また、営業担当がコンシェルジュとなり、設計や内装工事にかかわるベンダーの紹介もおこなっているので、クリニック開業予定の先生にはぜひご利用いただければ幸いです。

株式会社DONUTS
本社: 〒151-0053 東京都渋谷区代々木2丁目2-1 小田急サザンタワー8階
https://clius.jp


今回、お話を伺いました株式会社DONUTS様は2022年11月1日(火)から開催の診療所マネジメントEXPOに出展しています。

診療所マネジメントEXPOでは、「クラウド型電子カルテ CLIUS」「クリニック開業ナビ」を紹介しております。
サービス説明や実際に活用している先生の声などをご覧いただけます。
ご希望の方は下記URLへお進みください。
<診療所マネジメントEXPOはこちら>

比較検討のためのサービス資料は資料紹介ページからご覧いただけます。