はじめに
クリニックの経営において、診療費の回収は非常に重要な業務です。しかし、集金作業は煩雑で時間がかかり、本来の医療サービスに集中できない要因となっていることも少なくありません。特に、在宅診療や訪問診療を行うクリニックにとっては、現金の取り扱いや管理が大きな課題となっています。
こうした背景から、リコーリース株式会社が提供する集金代行サービスが、クリニック経営の効率化と合理化に大きく貢献しています。
今回は、リコーリースで集金代行サービスのマーケティングを担う那須田さんに、サービスの特徴や具体的な活用方法についてお話を伺いました。
※掲載当時のインタビューに基づきます。
サービスの概要と特徴
本日は集金代行サービス40年の歴史を持つ、リコーリースの那須田さんにお話を伺います。
那須田さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
まず、集金代行サービスの概要と特徴を教えてください。
はい。集金代行サービスは、口座振替とコンビニ決済払いが使える、シンプルで使いやすいサービスです。
電子カルテを通じてレセコンの請求データと連携し、請求書を簡単に発行できます。
初期費用0円、月に1件の請求から対応可能です。また、請求が0件の月は基本料金を含む一切の費用がかからないので、特に小規模なクリニックや開業したばかりのクリニックでも、気軽に導入していただけます。
また、クリニック開業時は、個人事業主の先生も多いですが、弊社の集金代行サービスは法人・個人事業主どちらでもご利用いただけるのが特徴です。
クリニックに選ばれる理由
開業したばかりのクリニックや、小規模クリニックでも手軽で使いやすそうですね。
競合も多い集金代行サービスですが、御社のサービスを選ぶメリットを、さらに具体的に教えてください。
はい。メリットは、シンプルなサービス設計とコストの低さです。
多くの競合他社では、クレジットカード払いやQRコード決済など、さまざまな決済方法を提供しているため、どうしても費用が高くなる傾向があります。一方、弊社サービスはシンプルな口座振替とコンビニ決済に特化しているため、コストを抑えてお客様に提供できる点が強みです。
また、高齢の患者様が多いクリニックでは、新しい決済方法よりも馴染みのある口座引き落としが安心で便利だと感じる方が多いようです。そのため、高齢者の受診が多いクリニックでは、昔から使われている口座引き落としが選ばれることが多いですね。
クリニック様には、コスト面でのメリットとサービスのシンプルさを比較して判断いただいています。
さらに、銀行などの金融機関の口座振替サービスは、引き落とし口座が限定されている場合があります。それに比べて、弊社サービスは全国の金融機関に対応しており、利便性の高さも評価いただいています。
在宅医療の増加とともに需要が拡大
長い実績のある集金代行サービスですが、なぜ医療分野に注力しようと考えられたのでしょうか?
特に在宅診療のクリニックでは、集金に課題を感じている医師が多いです。
在宅診療では、患者宅に訪問した際に現金で診療費を受け渡しすることが一般的です。
しかし、診療回数や費用がその都度異なったり、患者さんが手持ち現金を持っていない場合には再訪問の手間が発生したりと、非常に労力がかかります。
現金の紛失リスクや回収業務の負担が、クリニックの運営効率を妨げる原因となっていました。弊社は、介護事業者向けの集金代行サービスでの実績を活かし、同じく訪問診療を行うクリニックにも役立つと考えました。
さらに、医療機器のリースや開業支援なども行っており、すでに多くの医療機関と取引があります。東証プライム上場企業として財務情報も公開していることから、信頼できる企業として、クリニック経営において非常に重要な現金回収業務を安心してお任せいただけると思います。
リース事業も行っていることで、医療機関にとっても安心感が大きいですね。
そうですね。特にお金回りの業務では、信頼できる企業に頼みたいというニーズが強いです。
口座振替やコンビニ決済など、高齢の患者様にも使いやすい支払い方法を提供しているので、クリニックの現金回収業務の負担軽減に貢献できると考えています。
具体的な活用方法
クリニックでの具体的な活用事例を教えてください。
はい、クリニックの先生方からは
「集金管理に煩わされることなく、本来の診療業務に集中できるようになった」との声を多くいただいています。
現金回収業務はクリニックの収益の要ですが、同時に非常に煩雑です。
集金代行サービスを導入することで、紛失や盗難のリスクをなくし、現金回収にかかる移動時間や交通費も削減できたという喜びの声をいただいています。
また、決まった期日に回収や振替が行われるため、事務作業の効率も上がったというお話をいただいています。
さらに、他社では最低請求件数が設定されており、契約できなかった新規開業クリニック様からも、「1件からでも請求可能で、導入しやすかった」とご評価いただいています。
訪問診療では1件あたりにかけられる時間が限られているので、業務負担の軽減は重要ですね。
そうですね。
現金回収業務を完全に切り分けることで、本来の医療業務に集中できる環境を整えることができます。
今後のビジョン
今後の展望や会社としてのビジョンについて教えて下さい。
今後も医療分野に注力していく方針です。
クリニック様にとって使いやすくシンプルなサービスを維持しながら、将来的により利便性が高くなるようなオプション機能拡充などを検討していきたいと考えております。
また、既に実績のある介護業界での集金代行サービスを基盤に、さらに多くのクリニックや介護事業者が導入できるよう、サービスの認知拡大を図っています。
医療機関が抱える現金回収業務の効率化を支援し、今後も時代のニーズに合わせたサービス展開を進めていきます。
開業医へのメッセージ
最後に、開業医の先生に一言お願いします。
クリニックを新規開業する医師にとって、効率的な資金管理は必要不可欠です。
集金代行サービスは、開業時の資金回収の負担を軽減し、医師が診療に専念できる環境を整えます。特に、在宅診療や訪問診療を行うクリニックでは、現金回収のリスクを避け、安心して経営を進めるために導入をおすすめします。
支払いにおける医師と患者間の信頼関係の構築に、ぜひ集金代行サービスをお役立ていただければと思います。
那須田さん、本日はありがとうございました。