【2025年】クリニックにセルフレジは必要?自動精算機・セルフレジメーカー・製品の価格や特徴を比較!【補助金情報】

【2025年クリニック自動精算機】15製品の価格や特徴を比較!【補助金情報あり】

本記事では、クリニック向けの「自動精算機」と「自動釣銭機(セルフレジ)」の導入を検討している方に向けて、
各機器の違いや選び方費用相場最新補助金制度、主要製品の比較表まで網羅的に解説します。

患者満足度の向上や会計の無人化、省力化を目指すクリニック向けの実用的なポイントを詳しくご紹介します。

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DOCWEBより資料DL可能!すぐに比較できる自動精算機一覧

製品名 メーカー名 タイプ 主な特長
Clinic KIOSK 株式会社APOSTRO 自立型 導入実績2,700台以上、電子カルテ95%対応
ハヤレジスタンド ハヤレジ株式会社 自立型/卓上型 セミセルフレジからフルセルフレジまで対応
セルフォート 日立チャネルソリューションズ 卓上型 全金種対応(2千円札除く)、安心サポート体制
Clinic KIOSK for Desktop 株式会社APOSTRO 卓上型 電子カルテ連携120種以上、現金授受の自動化

セルフレジとは?クリニックに導入が進む背景と基本知識

クリニックの受付業務において、セルフレジ(自動精算機)を導入する医療機関が増えています。
その背景には、医療現場特有の課題や時代のニーズが密接に関係しています。

導入が進む3大理由は、感染対策・人手不足・業務効率化

感染対策としての非接触対応

新型コロナ以降、受付での対面時間や金銭の手渡しによる接触機会を減らすことが求められるようになりました。
セルフレジはその解決策のひとつとして、有効な手段となります。

医療事務スタッフの人手不足

受付や会計業務を担うスタッフの採用・定着が難しい中、受付業務の一部を無人化することで人手不足を補う動きが広がっています。

会計ミスの削減・業務の効率化

現金授受を機械に任せることで、ヒューマンエラーによる釣銭ミスや会計トラブルを防止できます。
また、締め作業の自動化や、カルテ・レセコンとの連携による業務効率化にも寄与します。

キャッシュレス・再来受付などとの連携

セルフレジはクレジットカードやQRコード決済との連携機能を備える製品が多く、再来受付機や診察券発行機などとセットで導入されるケースも増加中です。

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セルフレジと自動精算機の違い

「セルフレジ」と「自動精算機」は、クリニック業界ではほぼ同義で使われています。
どちらも、患者自身が精算機を操作し、現金やカードで会計処理を完了させるシステムです。

自動精算機はフルセルフレジ、自動釣銭機や一部自動の精算機はセミセルフレジとも呼ばれます。

セミセルフレジとの違い(POSレジとの関係・価格の比較)

セミセルフレジは、POSレジと自動釣銭機を組み合わせた会計システムで、フルセルフ型(自動精算機)よりも導入費用を抑えられる点が特徴です。
小規模なクリニックや、受付の一部のみを無人化したい場合に選ばれやすい方式です。

セルフレジ:自動精算機と自動釣銭機の特徴比較
項目 自動精算機(フルセルフ) 自動釣銭機(セミセルフ)
価格相場 200万円〜450万円 100万円〜150万円
特徴 ・バーコード読み取りや精算まで顧客が全て操作
・レジ周辺に複数台設置で混雑緩和
・受付スタッフによる診療費案内、患者操作で支払い
・領収書や明細はスタッフが手渡し
・受付の現金管理の負担軽減
メリット ・完全無人化で人件費削減
・混雑緩和や業務効率化
・会計ミス防止
・接客要素を保ちながら効率化
デメリット ・機械操作に慣れていない顧客には不便
・導入コストが高め
・顧客側の操作の慣れが必要
・完全無人化はできず人件費が一定発生

セミセルフは「自動釣銭機+POSレジ」の組み合わせで導入できるため、スモールスタートしたいクリニックにとって現実的な選択肢です
実際、多くのPOSレジベンダーがセミセルフ対応のオプションを提供しており、柔軟な選択が可能です。

セルフレジ導入のメリット・デメリット

導入メリット

  • 受付業務効率化と人件費削減
    受付スタッフが精算業務から解放され、他の業務に集中、少人数での運営が可能になります。
  • 待ち時間短縮・待合室混雑緩和
    患者自身で精算を行うため、待ち時間が短縮されます。
  • 未収金・釣銭間違いの防止
    現金以外の決済が可能になることで、患者の支払い忘れを防止、また釣銭の渡し間違いが発生しません。
  • 多様な決済方法に対応
    現金、カード、電子マネー、QRコードなど、時代のニーズに即した利便性の提供が可能になります。
  • 特に効果を発揮するクリニック
    • 患者の回転率が高いクリニック
    • 中~大規模のクリニック
    • デジタル決済に慣れた若年層を主な患者とするクリニック

デメリットと注意点

  • 高額な初期費用が必要
    セルフレジ本体だけでなく、周辺機器や設置工事、電子カルテ・レセコンとの連携費用などが発生する。
  • 高齢の患者には操作が難しいこともある
    操作に不安のある高齢者にはスタッフのサポートが必要で、完全な無人化は難しい場合がある。
  • スペースに余裕が必要
    特に自立型の精算機は設置スペースを取るため、待合室や受付が狭いクリニックではレイアウトの再設計が必要になる。
  • 停電・ネットワーク障害時のリスク
    機器の多くはオンライン接続を前提にしているため、トラブル時には会計業務が一時停止する可能性がある。
  • 定期的なメンテナンス・保守費用が発生
    年間保守契約やソフトウェアアップデートなど、導入後も一定のランニングコストがかかる。

目的別に見る|クリニックに合ったセルフレジの選び方

セルフレジは一律で導入すれば良いわけではなく、クリニックの規模・診療科・患者層・経営課題に応じた選定が重要です。
以下に、よくある導入目的別にポイントを整理しました。

受付業務の無人化・人手不足の解消を目指す場合

  • 完全無人化を想定するなら自動精算機(フルセルフレジ)が必須
  • 再来受付や保険証確認機との連携で受付業務を全自動化
  • インターフォンやリモート対応システムの併用で患者利用時のトラブルに対応しているクリニックもある
  • 医療事務の採用難が続く地域・科目(例:内科・精神科など)に最適

会計ミス防止・締め作業の効率化を重視する場合

  • セミセルフレジでも自動釣銭機連携によって現金管理の正確性が向上
  • POSレジと組み合わせれば、売上管理・締め処理が自動化されスタッフ負担も軽減
  • 会計トラブルのリスク低減に寄与

患者満足度向上・待ち時間短縮を優先する場合

  • セルフ操作で会計所要時間が短縮され、患者のストレス軽減に直結
  • クレジット・QRコード決済など多様な支払い方法への対応が満足度向上に寄与
  • 混雑しやすい時間帯の回転効率も向上

失敗しない!自動精算機の選定ポイントと注意点

  • サイズと設置スペースの最適化
    待合室の広さや受付カウンターのレイアウトに合わせて、自立型と卓上型から選択しましょう。
    • 自立型
      独立したスペースに設置し、釣銭や紙類の補充回数が卓上より少なく、雑務を軽減出来ます。また、受付と会計の患者動線を切り離せるので混雑緩和に役立ちます。
    • 小型の卓上型
      スペースが少ないクリニックにおすすめです。また、受付スタッフが手の届きやすいカウンターなどに設置することで、不慣れな患者さんを少ない動線でサポートできます。
  • システム連携の柔軟性
    クリニック向けの自動精算機はほとんど電子カルテやレセコンと連携が可能です。連携可能な機種数が多いものを選ぶことで、将来的なシステム更新にも対応できます。
    選定した電子カルテやレセコンとの連携について、事前にメーカーと確認が必要です。
  • 多様な決済手段への対応
    クレジットカード、QR決済、電子マネーなど、幅広い決済方法に対応していることで、患者の利便性も向上し、紙幣の補充の手間も減っていきます。
    また、現金対応では、5,000円札に対応していない機種や、一部の硬貨が使えない機種もあるため、患者層や診療費の相場を考慮して選択しましょう。
    またキャッシュレス決済の多様化に備え、将来的に決済手段の追加対応が可能なメーカー製品を選ぶことをお勧めします。
  • 患者目線での使いやすさ
    自動精算機の操作説明にスタッフを割かれてしまうのは本末転倒です。
    高齢の方でも迷わず操作できる、シンプルで直感的なUIデザインが重要です。画面の視認性や操作ボタンの配置、案内表示の分かりやすさなども、患者満足度に直結します。
    初めて利用する患者でもスムーズに操作できる工夫が施されているかどうかをチェックしましょう。
  • 安心できるサポート体制
    故障時の対応スピード、リモートサポートの有無、スタッフへの操作研修の充実度など、メーカーによってサービス内容が異なります。長期的な運用を見据え、手厚いサポート体制が整っている製品を選びましょう。
  • 導入費用とランニングコスト
    初期費用やランニングコスト・保守費は、購入かリースかでも大きく変わります。
    シミュレーションを出してもらい、開業後も無理なく運用できるものを選ぶ必要があります。
特徴導入実績2,000台以上、レセコン連携120種以上
現金授受を自動化することで会計時間を短縮。
サイズ
費用要問合せ
対応決済クレジット・電子マネー・QR決済

(出典:株式会社APOSTRO公式サイト)

特徴全機種1円5円対応、CR2は高額紙幣の排出可
オプションで会計番号案内表示システムや自動音声案内あり。
サイズ
費用要問合せ
対応決済キャッシュレス対応マルチ決済システム

出典:株式会社インテクア公式サイト(https://www.intequa.jp/product/smasel/)

特徴96.5%とレセコンデータと連携、導入1820件以上
診察券発行、再来受付機能、卓上型もあり
サイズ幅460mm×奥行298mm×高さ1420mm
費用要問合せ
対応決済クレジット、QRコード・電子マネー

出典:株式会社GENOVA公式サイト(https://nomoca.net/stand/)

特徴磁気ストライプの診察券、バーコード診察券の読み取り
サーマルプリンターによる診療費領収書・診療明細書の発行
サイズ650mm×350mm×1503mm
費用要問合せ
対応決済マルチ決済対応

出典:株式会社 アルメックス公式サイト(https://www.usen-almex.jp/)

特徴多言語対応、レセコン連携、362日サポート対応
セルフレジ取り扱いあり
サイズ横幅40cm×奥行60cm×高さ157cm
費用要問合せ
対応決済クレジット、電子マネー、交通系電子マネー、QR決済

出典:株式会社 カワニシバークメド公式サイト(https://kawanishi-bm.co.jp/thema-sac/)

特徴低コスト、英語対応、卓上対応、高額紙幣排出可
高齢者にも配慮した画面アニメーションと音声による操作ガイダンス
サイズ横幅360mm × 奥行250mm × 高さ1,525mm(突起物含まず)
費用要問合せ
対応決済クレジットカード、QRコード、電子マネー

出典:日本金銭機械株式会社公式サイト(https://flexcompay.jcm-hq.co.jp/)

特徴全国100か所以上の保守サポート拠点、
日本語と英語の自動音声案内、全金種の入出金対応
セミセルフレジあり
サイズ
費用要問合せ
対応決済クレジット決済可能

出典:グローリー株式会社公式サイト(https://www.glory.co.jp/fhp-s11/)

特徴連携可能なレセコンは要問い合わせ
フルセルフレジからセミセルフレジまで4タイプあり
サイズ
費用
対応決済オプションでマルチ決済や医療費後払いシステム

出典:株式会社パルサー公式サイト(https://self-regi.jp/business/clinic-auto-pay/)

特徴電子カルテやレセコンと連動、幅約54cmのコンパクトな自動精算機
サイズ(W)536×(D)490×(H)1400mm※突起部(D)120mm
費用
対応決済オプションでクレジット対応可能

出典:株式会社ユー・エス・ケイ公式サイト(https://www.usk-i.com/product/smart/index.html)

特徴診療所にピッタリな再来受付機能と自動精算機能
QR・一次元バーコードへの対応
顔認証による 受付・精算機能も可能
サイズ
費用
対応決済クレジット・バーコード決済対応

出典:株式会社カナデン公式サイト

特徴バーコード読み取り、音声案内、電子カルテ連携
サイズ横幅420mm×奥行360mm×高さ626mm
費用
対応決済オプションでクレジット対応可能

出典:島津メディカルシステムズ株式会社公式サイト(https://www.shimadzu.co.jp/ms/products/merc.html)

特徴導入立ち会い・レクチャー、釣銭取り忘れアラート機能、会計呼び出し案内と連携
サイズ横幅53cm、奥行34.5cm
費用
対応決済オプションでクレジットカード、QRコード決済、電子マネー決済

出典:株式会社HERO innovation公式サイト(https://medisma-regi.com/full/)

 自動精算機の導入に使える クリニック向け補助金・支援金情報(2025年度)

「IT導入補助金」概要と用件

  • 目的:中小企業・小規模事業者のITツール導入費用を補助し、業務効率化と売上アップを支援
  • 対象者:中小企業・小規模事業者(医療法人は従業員300人以下)
  • 補助金の種類
    • 通常枠
    • スマートSME枠(企業間取引のデジタル化対応用。旧インボイス枠)
  • 補助対象:ITツール全般(PC・タブレットなどのハードウェアは対象外)
  • 補助金上限:類型により最大350万円まで(補助率1/2~2/3)
  • 申請方法:登録・IT導入支援事業者とのマッチングが必要

「働き方改革推進支援助成金」概要と用件

  • 目的:特定業種(建設業、運送業、病院等、砂糖製造業)の働き方改革を支援
  • 対象者:以下のいずれかに該当する中小企業事業主
    • 従業員300人以下
    • 資本金・出資額が3億円以下(病院等は5,000万円以下)
    • 医療機関は、医師が勤務する病院・診療所であることが条件
  • 支援対象となる取組
    • 労務管理担当者・労働者への研修
    • 外部専門家によるコンサルティング
    • 就業規則・労使協定等の作成・変更
    • 人材確保に向けた取組
    • 労務管理用ソフトウェア・機器の導入・更新
    • デジタコの導入・更新
    • 労働能率向上のための設備・機器導入(POS装置、自動車リフトなど)
      ※「勤務間インターバル制度」「時間単位年休」などの制度導入が重視される傾向あり
  • 重要事項
    • 成果目標の達成状況に応じて支給額が決定(各成果目標+賃金引き上げが条件)
    • 上限額は目標内容、賃上げ実施状況、事業規模各より異なる
    • 2025年度申請期限:2025年11月28日(金)締切

 まとめ

クリニックの開業準備において、自動精算機の選択は待ち時間短縮や人手不足対策といった経営戦略の重要な選択肢となります。本記事でご紹介した通り、設置スペース、システム連携、決済手段、使いやすさ、サポート体制など、様々な観点から最適な機種を選ぶことが大切です。

ご紹介した製品の中から、貴院の規模や運営方針に合った機種を見つけていただければ幸いです。

各製品の詳細な仕様や導入事例について、資料をご用意しております。無料でダウンロードいただけますので、より詳しい情報が必要な方は、ぜひご活用ください。

自動精算機・レジカオスマップ

クリニック向け自動精算機・自動釣銭機(セルフレジ)・POSレジカオスマップ 【セルフレジ市場を俯瞰】クリニック向け 自動精算機・自動釣銭機・POSレジ カオスマップ2025を公開

FAQ(よくある疑問)

Q. セルフレジ(自動精算機)とは何ですか?
受付で患者自身が診療費のバーコード読み取りから支払い、領収書や釣銭の受け取りまで行える無人会計機器です。人手不足の解消や感染対策にも貢献します。
Q. セミセルフレジとフルセルフレジの違いは?
セミセルフレジはスタッフが金額を提示し、支払い操作のみを患者が行う仕組みです。一方、フルセルフレジは患者がバーコードの読み取りから支払い・領収書発行まで全てを操作します。
Q. セルフレジの主なメリットは?
受付の効率化、待ち時間の短縮、人件費の削減、会計ミスの防止、キャッシュレス決済対応、感染リスクの低減など、さまざまなメリットがあります。
Q. セルフレジ導入時の注意点はありますか?
設置スペースや電源・LAN環境の確認、電子カルテ・レセコンとの連携可否、患者への操作説明、停電時の対応策などを事前に検討する必要があります。
Q. 初期費用や維持費はどれくらいですか?
フルセルフレジは約200〜450万円、セミセルフレジは約100〜150万円が相場です。加えて、保守費用として月額3〜5万円程度が発生する場合もあります。
Q. 設置スペースが限られていても導入できますか?
卓上型やコンパクト設計の自動精算機もあり、小規模なクリニックや受付でも対応可能です。

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この記事の執筆監修者

DOCWEB編集部(一般社団法人 DOC TOKYO)

DOCWEB編集部は、2016年の設立以来、一貫してクリニック経営者の皆さまに向けて、診療業務の合理化・効率化に役立つ情報を発信しています。
クリニックの運営や医療業務の改善に関する専門知識をもとに、医療機関の実務に役立つ情報を厳選してお届けしています。