患者もスタッフも快適に!自動精算機とセルフレジの選び方と導入のコツまとめ【クリニック開業向け】

患者もスタッフも快適に!自動精算機とセルフレジの選び方と導入のコツまとめ

はじめに

クリニックでの受付業務を効率化し、スタッフの負担軽減や患者満足度向上を図るために、近年注目されているのが「自動精算機」と「自動釣銭機(セルフレジ)」です。
これらのツールは、混雑の解消や会計ミスの防止に寄与するだけでなく、クリニック運営の省力化にもつながります。

「どちらを選ぶべきか?」
「うちのクリニックに本当に必要なのか?」

本記事では、自動精算機とセルフレジの機能やメリット・デメリットを比較し、クリニックの特徴や診療科に合わせた選択のポイントをご紹介します。

クリニック向け自動精算機 製品比較記事はこちら

クリニック向け自動釣銭機(セルフレジ)製品比較記事はこちら

自動精算機・セルフレジ特徴

自動精算機はフルセルフレジ、自動釣銭機や一部自動の精算機はセミセルフレジとも呼ばれます。

自動精算機とセルフレジの比較
項目 自動精算機 自動釣銭機(セルフレジ)
特徴 ・患者がバーコード読み取りから精算まで操作
完全無人で会計処理を完結
・スタッフが案内しつつ患者が支払い操作
・現金の自動計算で正確な会計
患者様に寄り添った対応が可能
メリット ・待ち時間の短縮
人件費の大幅削減
・業務の効率化で混雑緩和
・高齢者も安心の操作性
・接客力を活かしつつ効率化
・省スペース設置が可能
比較的低コストで導入
デメリット ・高齢者には操作が難しい場合あり
・初期コストが高額
・患者とのコミュニケーションが減少
・完全無人化が不可能
・自動精算機より機能が限定的
価格相場 200万円〜450万円 100万円〜150万円

自動精算機・セルフレジ 選択のポイント

導入目的と課題の明確化

現金管理の負担やミスを減らしたい場合は、自動精算機とセルフレジともに現金の自動管理機能を備えており、紛失や計算ミスのリスクを最小限に抑えることができます。

受付の少人数化ミニマム開業を目指す方には、スタッフの作業負担を大幅に軽減できる完全無人対応の自動精算機がおすすめです。
一方、会計時の待ち時間短縮によるクリニックの回転率向上を目指す場合、複数台設置可能な自動精算機や、スタッフと機械が効率的に連携できるセミセルフレジの導入が合理的な場合があります。

電子カルテ・レセコンとの連携

導入予定の電子カルテやレセプトコンピューター(レセコン)との連携チェックは必須です。
導入前に必ず既存システムとの互換性を確認し、スムーズな連携が可能かどうかをメーカーに確認しましょう。また、連携のために追加費用が発生する可能性もあるため、予算計画の段階で確認しておくことが重要です。さらに、連携作業にかかる期間や具体的な手順についても事前に確認すると開業時からスムーズに活用することができます。

決済方法とオプション機能

キャッシュレス決済対応:クレジットカードやQRコード決済など、患者様の多様な決済ニーズに対応できるシステムを選択しましょう。オプションとして選択可能なことが多いです。

再来受付機能:診察券をもっている患者の受付を自動的に行うことができます。待ち時間短縮と受付スタッフの負担軽減が同時に実現でき、レジと連動するものも多いため、自動精算機選択の際にチェックしましょう。

処方箋引換券発行:将来的な電子処方箋への移行を見据え、処方箋引換券の発行機能の有無や、システムのアップデート対応についても確認が必要です。

設置スペースや環境

サイズ:クリニックの待合室や受付カウンターのスペースを実測し、機器の設置に必要な空間を確保できるか検討します。コンパクトな卓上型から自立型まで、様々なサイズの製品から選択が可能です。

設置場所:患者様の動線を妨げず、受付スタッフの目が届きやすい位置に設置できるよう計画します。

複数台設置の可能性:現在の患者数だけでなく、将来的な来院患者の増加も考慮に入れ、追加設置の可能性も検討しておくことをお勧めします。

診療科による選択

セルフレジが適する診療科

内科皮膚科などの高齢者が多い診療科では、機械操作に不慣れな方へのサポートが必要となるため、スタッフによるフォローが可能なセルフレジが適しています。
また、物販の多いクリニックや、患者様とのコミュニケーションを重視する診療科でも、スタッフの介在が可能なセルフレジ・セミセルフレジが選ばれています。

セルフレジが適する診療科

小児科では子供連れの保護者が手続きをスムーズに行え、精神科・産婦人科ではプライバシーに配慮した会計が可能です。
整形外科など、比較的定型的な会計処理が多い診療科でも、自動精算機の導入で効率的な運用が期待できます。

操作性の確認

患者側の使いやすさ:扱いづらい設計だと、説明にスタッフの人員を割かれて逆に業務が滞るリスクがあります。年齢層を問わず直感的に操作できる画面構成や、大きく見やすいボタン配置など、ユーザビリティの高さを重視しましょう。

スタッフ側の管理のしやすさ:日常的な操作から締め処理まで、スタッフが無理なく操作できるシステムであることが重要です。

実務的な確認事項

使用可能な紙幣の種類:診療費の支払いでよく使用される5,000円札や10,000円札が利用できない自動精算機があります。両替の手間が発生すると受付混雑の要因となるので、対応可能な紙幣の種類を確認しましょう。

保守メンテナンス体制:定期的なメンテナンスの内容や頻度、費用について確認が必要です。

導入後のサポート:電話対応やリモートサポート、緊急時の現地対応など、充実したサポート体制があるかどうかも重要な選択ポイントです。

将来性の考慮

システムのアップグレード:医療制度の変更や新技術への対応を見据え、システムの更新やアップグレードが容易に行えるかどうかを確認します。

電子処方箋対応:今後普及が進む電子処方箋への対応や、そのための機能追加が可能かどうかを検討します。

拡張機能:クリニックの成長に合わせて必要となる機能を後から追加できるなど、柔軟な拡張性を持つシステムを選択することをお勧めします。

DOCWEBより資料DL可能!すぐに比較できる自動精算機・セルフレジ

【自立型】Clinic KIOSK /株式会社APOSTRO

Clinic KIOSK  /株式会社APOSTRO
出典:https://apostro.co.jp/kiosk/
  • 導入実績2,700台以上、95%以上の電子カルテ・レセコンとの連携が可能、最短1か月で導入可能
    電話・現地訪問・リモート対応でサポート
  • サイズ:横460/奥行295/高さ1390
  • 対応決済:クレジット・電子マネー・QR決済

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【自立型・セミセルフレジ】ハヤレジシリーズ /ハヤレジ株式会社

ハヤレジスタンド /ハヤレジ株式会社
出典:https://hayaregi-stand.com/
  • 80%以上の電子カルテレセコン連動との連動が可能。セミセルフレジからスモールスタートし、自動精算機の導入も。
  • サイズ:横536/奥行490/高さ1400 
  • 対応決済:オンライン決済端末連動オプション有

ハヤレジシリーズのDOCWEBインタビュー記事を読む

【卓上型】セルフォート

セルフォート/日立チャネルソリューションズ
出典:https://service.hitachi-ch.co.jp/medical/checkout
  • 「現金装填/回収時の自動計数」「全金種のリサイクル」を実現(2千円札を除く)、安心のサポート体制
  • サイズ:560mm×659mm×580mm
  • 対応決済:キャッシュレス決済に対応

【卓上型】Clinic KIOSK for Desktop

Clinic KIOSK for Desktop /株式会社APOSTRO
出典:https://apostro.co.jp/kiosk/
  • 導入実績2,000台以上、レセコン連携120種以上、現金授受を自動化することで会計時間を短縮。
  • サイズ:-
  • 対応決済:クレジット・電子マネー・QR決済

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【セミセルフレジ】Clinic POS /株式会社APOSTRO

医事会計データ連動型POSシステム「Clinic POS」
出典:https://apostro.co.jp/pos/
  • 数十社との連携実績
    クラウド型のシステムにも対応
    リアルタイムな支払情報管理
  • サイズ:横490/奥行530/高さ135
  • 対応決済:オプションでキャッシュレス端末連携

【セミセルフレジ】ハヤレジ /ハヤレジ株式会社

ハヤレジPOS ハヤレジ株式会社
出典:https://hayaregi.com/
  • 電子カルテ・レセコン自動連携とバーコード読み取り式選択可能、セミセルフレジからスモールスタートし、自動精算機の導入も可能
  • サイズ:横435×奥行540×高さ184㎜
  • 対応決済:オンライン決済端末連動オプション有

ハヤレジシリーズのDOCWEBインタビュー記事を読む

 まとめ

本記事では、自動精算機とセルフレジの概要から、クリニック開業時の選択のポイントについてご紹介しました。

自動精算機は完全無人化による業務効率化が魅力である一方、セルフレジ(自動釣銭機)は患者様とのコミュニケーションを保ちながら、スタッフの負担軽減が可能です。

合理的な理想のクリニック開業準備にお役立ていただけますと幸いです。

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