自動精算機【Clinic KIOSK】 業界トップクラスのクリニック導入実績2,000件超、ウォーターサーバーサイズを実現したメーカーに聞く

診療業務改善アドバイザー 高山豊明:ライター

自動精算機【Clinic KIOSK】 業界トップクラスのクリニック導入実績2,000件超、ウォーターサーバーサイズを実現したメーカーに聞く

記事内に広告を含みます

Clinic KIOSKの川越さんにお聞きしました

スーパーやコンビニ、ホテルなどで見かけることが増えた自動精算機。医療機関でも大病院を中心に導入が進んでいます。「医療機関向けの自動精算機」と聞くと、サイズが大きく、機能が充実していて高価なもの、と想像されるかと思います。

そんな印象もあり、設置スペースの問題や価格面で、自動精算機の導入を断念されるクリニックや診療所の先生が多くいらっしゃるのではないでしょうか。近年はそのような問題点をクリアにし、クリニックや診療所でも導入しやすい自動精算機が増えています。

そこで今回は、クリニックを運営する先生のお悩みから誕生した“クリニック向け自動精算機「Clinic KIOSK」”の販売元である、株式会社新世紀 マーケティング部の川越雄太さんに製品に関するお話を伺いました。
※本情報はインタビュー当時に基づきます。

Q.御社の製品・サービスの概要と特長を教えて下さい

A.クリニックが導入しやすい〝コンパクト〟で‶お手頃な〟自動精算機です

ゴーリー
ゴーリー

御社の製品・サービスの概要と特長を教えて下さい

川越さん
川越さん

クリニックが導入しやすい〝コンパクト〟で‶お手頃な〟自動精算機です

当社では、自立型の自動精算機・卓上型の自動精算機・セルフレジの計3種類の製品の開発及び販売を行っています。クリニック向けに開発しておりますので、待合室に置きやすいコンパクトサイズであること、医科向けレセプトコンピュータ(以下:レセコン)の95%以上と連携可能であること、導入・運用支援まで含めたパッケージとなっていることが特長です。

自動精算機の導入は「設置すること」ではなく「活用すること」が目的です。自動精算機の導入時は、使い方をご説明するだけではなく、過去の導入経験をもとに業務フローの構築までサポートします。稼働後についてもトラブル時の対応だけでなく、法令改定への対応や業務改善のご相談など、継続的な運用支援を行っております。

クリニック向け自動精算機「Clinic KIOSK」の販売元、株式会社新世紀のマーケティング部 川越さん
クリニック向け自動精算機「Clinic KIOSK」の販売元、株式会社新世紀のマーケティング部 川越さん

Q.プロダクト誕生のストーリーを教えて下さい

A.ウォーターサーバーと同じサイズのクリニック向け自動精算機を開発しました

ゴーリー
ゴーリー

プロダクト誕生のストーリーを教えて下さい

川越さん
川越さん

ウォーターサーバーと同じサイズのクリニック向け自動精算機を開発しました

当社は元々、パソコンの出張修理や工程管理プログラムの開発などシステム開発を事業としていました。そんな中、お付き合いがあった整形外科クリニック様より、2011年頃に自動精算機の調達を依頼されたことが、クリニック向け自動精算機「Clinic KIOSK」開発の始まりです。

当社でいくつかラインナップを提示しましたが、当時の医療業界で売られていた自動精算機は大病院用に作られたもので、製品が大きいうえにコストもかなりのものでした。そのため、院長先生からご納得をいただけず、当社に自動精算機の開発のご依頼がありました。

その後、色々な会社と提携をしながら、「Clinic KIOSK」を開発するに至っています。

クリニックの先生方・スタッフさん、販売代理店とコミュニケーションを取る中でお客様の声を取り入れて、改良をし続けております

設置スペースを小さくし続けてクリニックのニーズに答え続けているという
新世紀のホームページより引用
設置スペースを小さくし続けてクリニックのニーズに答え続けているという
新世紀のホームページより引用

Q.最近アップデートした新機能はありますか

A.卓上型自動精算機・キャッシュレス決済・再来受付機能などクリニックのニーズに応えしました

ゴーリー
ゴーリー

直近の改良点はありますか

川越さん
川越さん

卓上型自動精算機・キャッシュレス決済・再来受付機能などクリニックのニーズに応えています

卓上型自動精算機のご要望を多くいただいたため、2022年の秋に卓上型自動精算機「Clinic KIOSK for Desktop」をリリースしました。

また、昨今のキャッシュレス決済の拡大にお応えして、「クレジットカード決済・QRコード・電子マネー決済」にも対応できるようになりました。

また、歯科医院を中心とした窓口での物販対応へのニーズにお応えして、「Clinic KIOSK」には窓口請求データ連携機能も実装しております。この機能は主に、皮膚科様のスキンケア用品、眼科様のコンタクト、歯科医院様の歯ブラシや歯磨き粉などを取り扱っている医院様にご活用いただいております。

基本的には、レセコンから院内ネットワークを介して「Clinic KIOSK」に情報を飛ばすのですが、上記のようなレセコンにない情報でも、POS端末に情報を入力して窓口からデータを入れることで、お会計として計算することができます。領収書については、物販と診療費で別々に出すこともできます。

会計業務だけでなく「受付業務を効率化したい」という要望にお答えした「再来受付機能」もあります。診察券を持っている患者様の受付を、受付スタッフを介さず自動で行うことができる機能です。毎日多く来院される患者様の受付登録業務を自動で実施することができるため、スタッフさんの受付業務の負担を大きく改善することができます。 ※再来受付機能オプション導入可否は、連携先のレセコン・電子カルテによります。

Q.あらゆる診療フローに対応できそうですね。
どんなクリニックの先生におすすめしたいですか

A.IT・機械ができることは任せて、大事な部分は人が対応したい開業医におすすめです

ゴーリー
ゴーリー

とても柔軟にあらゆる診療フローに対応できそうですね。
どんなクリニックの先生におすすめしたいですか

川越さん
川越さん

IT・機械ができることは任せて、大事な部分は人が対応したい開業医におすすめです

弊社宛にお問い合わせいただくきっかけの多くは、窓口業務の効率化です。窓口業務と言っても、受付対応・電話対応・予約対応・レセプト業務・会計業務など幅広くあり、下記の3つに分けることができると考えております。

クリニック業務を3つに分ける

① 人がやらなければならない業務→ 患者様へのご挨拶、処方箋の受渡し…etc
② 人がやった方がいい業務 → 患者様への説明、接遇対応、診察前問診…etc
③ 人がやらなくてもいい業務 → 予約対応、患者様呼び出し、患者様からの質問対応、会計対応…etc

患者様一人あたりの会計対応にかかる時間は平均して約2分ほどです。例えば、1日の来院数が80名のクリニックが自動精算機を導入すると、1日あたり約2時間半の業務効率化に繋がります。
その空いた時間を活用して「人がやった方がいい業務」に時間を充てることで、患者様満足度向上につながります。
このように、IT・機械ができることは任せて、大事な部分は人が対応したい開業医の先生にぜひおすすめ

Q.クリニックでの活用事例や先生の声を教えて下さい

A.自動精算機の導入で自動化に成功!接遇力も向上した事例があります

ゴーリー
ゴーリー

クリニックでの具体的な活用事例や活用している先生の声を教えて下さい

川越さん
川越さん

自動精算機の導入で自動化に成功!接遇力も向上した事例があります

整形外科様で「診察」と「リハビリ」の2本柱で運営されているクリニック様が好事例です。診察のお会計は「Clinic KIOSK」、リハビリは再来受付とお会計のどちらも「Clinic KIOSK」で対応するドライブスルーのような形になっています。リハビリ患者様が来院されたら「Clinic KIOSK」の再来受付機能でチェックインし、リハビリ室にご移動されます。患者様のリハビリ中にスタッフさんがお会計の準備をして、リハビリが終わったら待合室で待つことなく、そのまま「Clinic KIOSK」でお会計して帰られています。患者様がお帰りの際には、もちろん受付さんが挨拶をしますが、ほぼドライブスルー形式になっています。

この事例は、機械で全部対応できているように見えますが、会計業務や再来受付の対応時間が削減できた分、電話対応業務やクラーク業務に時間を割けるようになった、スタッフさんが意識的に挨拶するようになった、という話を事務長さんから伺っております。

Q.ほかの事例も教えて下さい

A.自動精算機の導入時のクリニックスタッフの不安を払拭した好事例があります

ゴーリー
ゴーリー

ほかの事例も教えて下さい

川越さん
川越さん

自動精算機の導入時のクリニックスタッフの不安を払拭した好事例があります

はい、もう1つの例を挙げますと、「Clinic KIOSK」の導入に反発するスタッフさんが出た後に、うまくいった事例です。よくある話ですが、自動精算機を導入すると「自分の仕事を取られる」と考えるスタッフもいます。あるクリニックの院長先生は、「機械を導入しても人がやるべき部分があり、みんなの仕事がなくなるわけじゃない。むしろ接遇に力を発揮しよう」とスタッフに繰り返し伝えたそうです。これにより、スタッフが今まで以上に声かけや挨拶に力を入れるようになり、口コミが更に良化し来院数が増える良い循環が生まれました。

Q.クリニック診療業務の合理化には地道な院長の努力も必要ということですね
今後の展望について教えて下さい

A.バージョンアップを図りながら、他科の領域にも挑戦します!

ゴーリー
ゴーリー

クリニック診療業務の合理化には地道な院長の努力も必要ということですね!
今後の展望について教えて下さい

川越さん
川越さん

バージョンアップを図りながら、他科の領域にも挑戦します!

現時点では、医科クリニックを中心に、2,000台を超える自動精算機及びセルフレジを販売しております。今後は医科クリニック様へのアプローチを続けながら、それ以外の領域にも顧客を広げていければと思います。

最近では歯科医院様、薬局様からもよくお問合せをいただいています。また、医科の中でも、小規模の病院様や医療モール様などからもご連絡いただくことが増えたので、様々な領域に飛び込んでいきたいですね。そのためにも、プロダクトだけではなく、知見を広げながら運用方法をご提案できればと思います。

あと、レセコン・電子カルテなどの各種ネットワークとソフトウェアとの連携が重要なので、開発メーカーとして連携先を広げるっていうことと、運用していくことが必要と考えています。

Clinic KIOSK シリーズのラインナップは3つあり、多様なニーズにマッチさせている(製品画像提供:新世紀)
Clinic KIOSK シリーズのラインナップは3つあり、多様なニーズにマッチさせている(製品画像提供:新世紀)
ゴーリー
ゴーリー

インタビューありがとうございました。
これからも自動精算機を活用してクリニックの診療業務効率化に貢献していかれる御社に期待しています!

株式会社新世紀
本社:〒112-0012 東京都文京区大塚3-20-1 紅屋茗荷谷ビル6F