メディカルデータカード株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:西村 邦裕)は、このたび、慶應義塾大学病院において、同社のMeDaCa®アプリを用いて、血液検査や尿検査などの検査結果やお薬情報のデジタル提供サービスを開始した。
また、昨年11月より一部診療科で実施していた外来待合呼出しサービスも全科に拡大した。
血液検査や尿検査などの検体検査やお薬情報は、医療機関から患者に紙に出力して提供される。このたび、MeDaCaの仕組みと、慶應義塾大学病院の電子カルテを連携させることで、患者はスマートフォンのアプリで各種検査結果を電子データとして受け取ることができるようになった。また、お薬情報については、院内処方の場合は「院内処方箋控え」と「お薬の説明書」、院外処方の場合は、「院外処方箋控え」がMeDaCaアプリに届く。
なお、検査結果や処方箋、お薬の説明書などはこれまで通り印刷で受け取ることができる。
さらに一部の診療科で導入していた、「外来待合呼出しサービス」も全診療科での運用を開始した。本サービスにより、患者自身で各種データを受取ったり、またスマートフォンの画面上で待合への呼出しを受けたりすることができる。このサービスにより病院での待ち時間の有効活用が可能になる。本サービスは、慶應義塾大学病院で既に昨年11月より実施している産科外来での「赤ちゃん超音波画像デジタルお渡しサービス」に続く新規サービスとなる。
■MeDaCa®とは
患者や健診受診者向け医療アプリで、iPhone、Androidスマートフォンの両方に対応。
パソコン用にはウェブサービスとして提供。
(1) 診察券、検査データ、服薬指導書、X線写真、健康診断書など、紙のデータをスマートフォンのカメラで撮影し保存、またPDFデータなどをアップロードすることにより、スマートフォンやパソコンで、いつでもどこでも閲覧できる。
(2) 個人が、MeDaCaに保存した検査データを受診している医療機関の医師に渡したり、医療機関での検査データをデジタルデータで受け取ることが可能となる(医療機関がMeDaCa PRO®のサービスに加入している場合)。
ブラウザ版URL:https://medaca.co/
■ MeDaCa PRO®とは
医療機関と健診機関向けの、患者や健診受診者との架け橋となる医療ウェブサービス。
(1)病院やクリニック、健診センターなどから、患者に検査データを送ることができる。また患者や健診受診者の「MeDaCa」アカウントに収納している過去の医療情報を、患者や健診受診者の許可のもと、閲覧することや受け取ることが可能となる。
(2) 医療機関や健診機関から患者や健診受診者に、直接メッセージや通知を送ることができる(MeDaCaメッセンジャー機能)。
URL:https://pro.medaca.co/
患者が自分の医療情報を自己管理するシステムは、パーソナル・ヘルス・レコード (PHR(注1))と呼ばれている。同社のMeDaCaおよびMeDaCa PROは、PHRをデジタルにしたdPHR(デジタルPHR)を実現し、患者と医療機関との橋渡しをする。
■利用までのフロー
1.MeDaCaアプリをダウンロードし、新規会員登録を行う
2.診察券登録「慶應義塾大学病院」を検索し、診察券番号を登録し、連携申請を行う
3.慶應義塾大学病院1号館1階案内カウンターで対面での本人確認と承認を受ける
4.各種MeDaCaサービスの利用開始
■メディカルデータカード株式会社について
メディカルデータカード株式会社は、文部科学省・JSTの研究プログラム、革新的イノベーション創出プログラム(COI-STREAM(注2)の「健康長寿の世界標準を創出するシステム医学・医療拠点」(中核機関:慶應義塾大学)としての活動から生まれたCOI発・慶應義塾大学医学部発ベンチャー企業。
健康・医療情報を一元的に管理するためのインターネット・モバイル・クラウドサービスの企画・開発・提供を行っている。
【用語解説】
(注1)PHR:Personal Health Recordの略称で、個人が生涯にわたり自分自身の医療・健康情報を収集・保存し活用できる仕組みのこと。同社ではデジタルでPHRを保管・閲覧できるdPHR(digital PHR)を目指している。
(注2)革新的イノベーション創出プログラム(COI-STREAM):文部科学省とJSTが平成25年度から実施している研究プログラム。
■本件に関するお問い合わせ
メディカルデータカード株式会社
営業推進部カスタマーサポートグループ:佐藤
電話: 03-3226-0303
Email:press@medaca.co.jp
https://www.medaca.co.jp/