「AI問診ユビー for クリニック」を利用料一年分無償で全国のクリニックに提供開始

Ubie株式会社(本社:東京都中央区、共同代表取締役:阿部 吉倫・久保 恒太)は、「AI問診ユビー for クリニック」を全国のクリニック(かかりつけ医)に向けて利用料一年分無償で(※1)緊急に提供開始した。1月8日から2月26日までの契約を条件に、利用開始日から一年間が無償期間。
※1 タブレット購入費、電子カルテ連携費、通信費等の実費は、医療機関による負担

提供サービス概要

・「AI問診ユビー for クリニック」とは

医療機関の紙の問診票の代わりにタブレットを活用した問診サービス。患者が診察前の待ち時間にタブレットを使って症状を入力すると、医師が用いる電子カルテに専門的な文章に翻訳された問診内容と病名辞書が即時に表示され、事務作業が大幅に削減できる。

医師やスタッフの業務効率化に加えて、患者の滞在時間の短縮により院内感染リスクの低減が図れる。さらに、医療機関の公式ホームページ上に来院前問診機能を搭載すると、患者が自身のスマートフォンやパソコンを用いて自宅で回答した内容をあらかじめ聴取した状態で診察可能となる。

 

・新型コロナウイルス感染症拡大で負担が増加しているクリニックに提供できる効用

発熱をはじめ新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連する症状の有無により、患者がかかるべき受診先は異なる。特にこの症状の有無に基づいた判断や対応によってクリニックの負担が増加している現状がある。本サービスの来院前問診機能によって、症状を事前聴取した上で各医療機関の適切な対応を支援する。これにより患者側もスムーズに医療へアクセスできるようになる。

さらに、新型コロナウイルス感染症疑いのある患者を受け入れる医療機関にとっては、逼迫する現場を事務作業効率化で負担低減が期待できる。また、新型コロナウイルス感染症疑いのある患者を受け入れられない医療機関にとっては、来院前問診で聴取した内容に応じて患者を適切に案内する体制構築が喫緊の課題となっている。

先行して導入している目黒みらい内科クリニック(東京都)では、すでに来院前問診機能により患者を適切に案内する運用を進めている。複数の医療機関で実証されたサービスを全国のクリニックに提供し、医療崩壊の抑制に寄与する。

申し込み方法

導入希望のクリニックは、下記の専用ページ内のフォームから申し込み可能。
専用ページURL:https://intro.dr-ubie.com/covid

提供開始の背景

・新型コロナウイルス新規感染者激増により高まる医療崩壊リスクの抑制

現在、「第三波」と呼ばれる感染拡大がつづいており、政府も11都府県を対象に緊急事態宣言を再発令した。この背景には医療現場の負担増で起こりつつある「医療崩壊」の抑制がある。この状況下で、さらなる医療現場のサポートができないか検討を急きょ進めてきた。

 

・医療の入り口となるクリニック(かかりつけ医)へのアクセス支援

検討の結果、クリニック(かかりつけ医)へのアクセスを支援すると決定。厚生労働省も、発熱等の新型コロナウイルス感染症疑いの症状がある場合はまずクリニック(かかりつけ医)へ電話相談するよう周知している(※2)。そこで医療の入り口ともいえるクリニック(かかりつけ医)の負担を減らしながら患者のアクセスを支援するため、速やかな現場の運用体制構築が必要となる。これまで主に急性期病院で導入されていた同社サービスを、クリニックへ提供していく。

※2 出所:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年9月4日版)」

今後の展望

・クリニック(かかりつけ医)のさらなるエンパワーメント

緊急提供となった「AI問診ユビー for クリニック」を、さらにクリニック(かかりつけ医)の現場ニーズに応える形に随時アップデートする予定。具体的には、経過観察機能などを速やかに検討し、開発を進めていく。

 

・生活者向けサービス「AI受診相談ユビー」とのシームレスな接続

さらに、生活者向けサービス「AI受診相談ユビー」( https://ubie.app/ )ともさらに密な連携を進める予定。現在も、スマートフォンやパソコンから回答した結果に表示される医療機関が「AI問診ユビー」を導入している場合は事前に回答内容が送信できる。導入医療機関が増え、自宅での受診相談から受診へシームレスな接続を進めれば、医療機関・生活者双方の負担をさらに軽減できる。

本件に関するお問い合わせ先

Ubie株式会社

所在地:東京都中央区日本橋室町1-5-3 福島ビル6階

電話番号:03-4405-2169

URL:  https://ubie.life