医療機関向けスマートフォンサービスを開発する「フロンティア・フィールド」、総額10億円となるシリーズBラウンドの資金調達を完了

医療機関向けスマートフォンサービスを開発する株式会社フロンティア・フィールド(本社:東京都港区、代表:佐藤 康行、以下「フロンティア・フィールド」)は、この度、総額10億円となるシリーズBラウンドの資金調達を実施し、2022年3月に完了した。
本ラウンドでは、新規投資家でありリードインベスターである東京大学エッジキャピタルパートナーズ(以下、「UTEC」)および既存投資家であるGlobal Catalyst Partners Japan2号投資事業有限責任組合(以下、「GCPJ」)に加え、アルフレッサ株式会社、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社が新規投資家として参画し、株式会社日本政策金融公庫の融資も受けた。なお、経営体制の一層の強化を目的に、2021年12月に桑島洋一氏が病院DX戦略担当執行役員として、2022年4月1日に内海雄介氏が経営戦略担当執行役員として就任した。また、会社のビジョン・HPも刷新している。

「日病モバイル」で医療機関の業務効率化に貢献

フロンティア・フィールドは「医療のICTプラットフォームを創り医療をデジタル化する」をビジョンに掲げ、全国各地の医療機関に対してセキュアな環境下で医療機関のDXを実現するスマートフォンサービス「日病モバイル」を提供するとともに、働き方改革を推進する各種医療現場のDXアプリケーションの開発・提供を行っている。

多くの医療機関では、医療従事者間のコミュニケーションにPHSや紙・FAXが用いられており、医療従事者の働き方改革の実現に向けた業務DXへの取り組みが急務となっている一方で、個人情報漏洩やランサムウェアのリスクの高まりにより従前以上にICTツールへのセキュリティ要求が高まっている。そのため、適切なICT基盤を構築できずに、業務効率の改善が進まない状況が続いている。

「日病モバイル」はスマートフォン端末・4G/LTEおよび5G回線・アプリケーションを包括して提供するサービス。携帯電話会社の設備から医療機関内の設備へ専用回線で直接接続する閉域ネットワーク上で動作し、セキュリティを担保しながらナースコールや電子カルテとの連携、緊急事態を他の職員に伝える緊急通報機能など、医療機関に特化した連携機能やアプリケーションを備えている。そのため、個人情報漏えいリスクを抑えつつ、医師・看護師の働き方改革や多職種連携の簡易化を実現することが可能となる。

現在、茨城県立こども病院・鹿児島徳洲会病院を含めた19病院に導入済み(2022年3月末時点)で、2022年12月末までに約40病院、2024年末までに300病院、60,000回線の導入を計画している。導入病院の詳細は下記参照。
https://www.frontierfield.co.jp/case

また、導入済みの鹿児島徳洲会病院では「日病モバイル」から電子カルテやバイタル測定器へのアクセスを実現し、更にはバイタル測定器のデータが電子カルテに簡易に格納できるようになり、病院業務の効率化に役立っている。

フロンティア・フィールドは「日病モバイル」を全国の医療機関へ普及させ、「日病モバイル」上で動作可能な臨床業務DXツールの開発を進めると同時に、さまざまな事業者が開発する医療機関DXツールとの連携を行い、医療機関のプラットフォーマーとなることを目指し事業を展開していく。

・「日病モバイル」サービス紹介
https://www.frontierfield.co.jp/services/mobile

資金調達の目的と経営体制の強化

今回調達した資金は「日病モバイル」のマーケティング活動及び新規機能開発に充当する。また、それに伴い、開発チームのエンジニア採用、医療機関DXに向けた新規事業の立ち上げ等にも充て、事業基盤を一層強化するとともに、医療機関のDX推進をより加速していく。
さらに、フロンティア・フィールドは経営体制の強化を図るべく、2021年12月に元シミックホールディングス取締役副会長の桑島 洋一氏を病院DX戦略担当の執行役員として迎えた。また、2022年4月には、元ノバルティスファーマの内海 雄介氏を経営戦略担当の執行役員として迎えた。今後は、桑島氏、内海氏の知見を活かし、さらなる組織の成長と事業拡大を推進する。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社フロンティア・フィールド
所在地:東京都港区芝浦1-1-1 浜松町ビルディング14階
電話番号:03-6268-9071
URL:  https://www.frontierfield.co.jp/