
臨床ナレッジAI「Cubec」がアップデート 高速・推論・論文の3モードを搭載
株式会社Cubecは2026年2月、医師向け臨床ナレッジAI「Cubec」のシステムアップデートを実施し、
「高速モード」「推論モード」「論文モード」の3つの回答モードを搭載したと発表した。
あわせて、独自データである「Cubec医学ノート」を約300本拡充した。
医療現場では診療中や当直時など、短時間で臨床情報を確認するニーズが高い。一方で、診療後に背景やエビデンスを含めて深く学びたい場面もある。今回のアップデートでは、こうした利用シーンに応じて回答形式を選択できる仕組みを整えた。

利用シーンに応じて選べる3つの回答モード
今回追加された「高速モード」は、忙しい外来や当直などの場面で、結論や要点を短時間で確認できることを目的とした機能である。これにより、従来の詳細回答中心の仕様に加え、用途に応じてスピード重視の検索が可能になった。
3つのモードの概要は以下の通りである。
- 高速モード:結論や要点を短時間で確認する用途
- 推論モード:背景や判断の分岐、注意点など詳細な説明を含む回答
- 論文モード:医学論文に限定して検索し、主要論文や最新論文を確認
なお、推論モードと論文モードは従来バージョンでも提供されていた機能である。
同社によると、2026年2月22日から2月28日の平均実績では、回答速度は以下の通りである。
- 高速モード:10.63秒
- 推論モード:82.06秒
- 論文モード:57.08秒
高速モードは約10秒程度で回答が得られる仕様となり、短時間での情報確認を重視した設計となっている。
専門医レビューの独自データ「Cubec医学ノート」も拡充
今回のアップデートでは、独自データベース「Cubec医学ノート」の拡充も行われた。約300本の追加が実施され、臨床情報の参照データが増強された。
「Cubec」は以下の情報源をもとに回答を生成する。
- PubMed掲載の医学論文
- 医療用医薬品の添付文書
- 専門医がレビューした独自データ「Cubec医学ノート」
同社は、「すべての回答に根拠となるエビデンスを明記することで、汎用AIの課題であるハルシネーション(誤った情報の生成)を抑制し、医療現場に不可欠な高い信頼性を実現しています。」と説明している。※出典:プレスリリース
臨床疑問を対話形式で解消するAIツール
「Cubec」は、医師が日常診療の中で生じる臨床疑問を対話形式で確認できる無料のWebアプリケーションである。内科をはじめ、日常診療で遭遇する幅広い診療領域に対応しているという。
従来は信頼性や説明可能性を重視し、詳細な回答を中心としていたが、利用者から「端的にすぐ確認したい」という要望が寄せられていたことを受け、短時間で要点を確認できる高速モードが追加された。
今後は医学ノートの閲覧機能を強化予定
同社によると、「Cubec医学ノート」は国内外のガイドラインやエビデンスを各領域の専門医がレビューして作成されており、今後も質と量の拡充を続ける方針である。
利用者からは教育や研修目的でノートを体系的に閲覧したいという要望も寄せられているため、今後は「Cubec医学ノート」の閲覧機能の強化や活用範囲の拡大を予定している。
なお、「Cubec」は医師資格を持つユーザーであれば無料で利用できるとしている。

【企業情報】
株式会社Cubec(キューベック)
代表取締役CEO:奥井 伸輔
所在地:大阪府吹田市(国立循環器病研究センター内)
設立:2023年2月
事業内容:臨床ナレッジAIおよび医療AIの開発・提供
公式サイト:https://cubec.jp/cubec-ai
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DOCWEB編集部(一般社団法人 DOC TOKYO)
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