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DOCWEB『院長が悩んだら聴くラジオ』この番組は開業医の皆さんが毎日機嫌よく過ごすための秘訣を語っていく番組です。 通勤時間や昼休みにゆるっとお聞きいただけると嬉しいです。
(高山)おはようございます。パーソナリティのDOC WEB編集長、高山豊明です。
(大西)おはようございます。パーソナリティのMICTコンサルティング、大西大輔です。
(高山)「院長が悩んだら聞くラジオ」、第97回が始まりました。大西さん、今回もよろしくお願いします。
(大西)よろしくお願いします。
今日のテーマは何でしょうか。
(高山)今日のテーマは短冊ですね。
(大西)あの、診療報酬改定がいよいよ確定しまして、短冊の内容が確定した答申という日が2月13日にありました。
(高山)いよいよ点数が出たということですので、細かくお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
(大西)よろしくお願いします。
今回の目玉は「賃上げ」
(高山)たくさん出てますけれども、今回の目玉というかですね、クリニックの経営に関わるようなところを主にピックアップして解説していただきたいと思うんですが、1個目の目玉は何でしょうか。
(大西)1個目の目玉は賃上げだと思います。
(高山)賃上げ。
(大西)あの、3.09という改定率の中の大半を占めるのが賃上げです。
クリニックの先生方は今回プラス改定だと思っていたら、蓋を開けたらほとんどの改定内容が賃上げだったというのが今回の中身でございます。
(高山)なるほど。
初診料・再診料の引き上げとベースアップ評価料のからくり
(大西)賃上げに関しては、6年改定と8年改定を比較するとすごく分かりやすくて、6年の改定って、初診料とか再診料を引き上げた分も賃上げに使ってください。
賃上げ用にベースアップ評価料というのを作りまして、こちらの方でも評価しますという2段構えだったんですね。
今回8年の改定では、初診料はなんと1点も上がらず、再診料がたった1点しか上がらなかったんですね。
ベースアップ評価料がぐんと上がった。初再診料は届け出がいらないんです。
ベースアップ評価料は届け出がいるんです。それが大きなミソなんですね。
何もしないと上がらない。
という改定だったということですね。
だから届け出も必要だし、実は届け出がちょっとめんどくさかったりするし、報告書も必要なんで。
だからどうしても初診料とか再診料を引き上げても、それを賃金に反映しないケースがすごく多いので、ちゃんと賃上げをさせるためにはやっぱり新しい点数を作って届け出制にするという風に厚労省は考えたんでしょうね。
点数見ると、前回6点だったのが17点というふうに、初診で3倍ぐらいだったんですね。
再診が2倍になったんです。
これが1つ目のからくりで、倍以上になったから、いいねと思ったらもっとすごいこと書いてあって、
6年、7年、要は前回の改定の時に上げた場合、ベースアップ評価料に参加した場合、それぞれ23点、6点にし、23点になると17点が23点なんで、元々6点の点数から、8倍。
それくらい点数がバーンと上がってくるんで、厚労省のメッセージは、継続的に引き上げをしたところは高く評価しますと。
今回点数が上がったからって飛びついた人は17点ですよというメッセージで差をつけたんですね。
さらに来年令和9年は100分の200に点数変更すると書いてあるんで、23点がその倍になる。
実際にはここに書いてある40点ですね。
だから最大ベースアップ評価料40点まで引き上がることになります。
(高山)これ、複雑ですね。
(大西)整理して考えると分かりやすくて、初再診料を上げない。それに初再診料の加算としてベースアップ評価料をくっつける。
(高山)そうですね。
(大西)でも患者から見ると初再診料が上がっているのと同じ効果なんです。
例えば初診料291点。これに23点足されて、患者さんだと、なんか高くなったなと思うわけですよね。
230円上がってるから。
3割1割の負担がある。
でも、クリニックによっては17点しか上がってないクリニックもあるし。
クリニックによって差が出てきてるんですよね。
(高山)これすいません、あの、初診が17点でベースアップ評価料ですね。再診が4点じゃないですか。ここに書かれている23点というのは、
(大西)継続して賃上げをしているところ。
(高山)継続して賃上げしているところに関しては、17点が23点になる。4点が6点になりますよと。
(大西)さらにその継続してるクリニックにのみ、令和9年はその点数が2倍になりますよというのがここに書かれている内容です。
(高山)じゃあこれやってないとこは2倍にならないんですか?
(大西)2倍になりません。その後、継続じゃない点数が設定されてます。もう1個あった107点というのが訪問診療です。
(高山)訪問診療。これが同一建物居住者等以外の場合ですので、個別に行った場合は79点が107点になる。
(大西)107点。それ以外の場合が19点が26点になると。
それが今年の改定の内容ということですね。
さらに令和9年6月以降においては、それぞれの所定の点数の2倍に相当する点数により算定できますよということなので、
(高山)これがアレですね、2年がかりで賃上げしますよという内容なんですね。
令和6年から始まる「4年がかりの賃上げ」
(大西)厚労省のメッセージは4年がかりの賃上げなんですよ。
(高山)4年がかりなんですね。
(大西)令和6年、7年、8年、9年、この4年間に頑張ってくださいというメッセージなんですね。
(高山)もう令和6年から始まってますよという意味ですね。
(大西)令和6年から始まっていて、そこに参加した人を「継続して賃上げをした医療機関」と呼んでいる。
(高山)なるほど、そういうことですね。じゃあ今年からやったところに関しては、2倍にはならないということですか?
(大西)2倍にはなるんですけど、このベースの17点にしかならない。
(高山)なるほどなるほど、そういうことですね。
(大西)だからこの点数で17点と4点かと思う医療機関と、
23点、6点かと思う医療機関と、来年は40点かと思う医療機関と、
色々いるわけですけど。
その時に、今回1つメッセージは、私たちが提案したベースアップ評価料についてめんどくさいからとか、
大変そうだからやらないという意思決定をした人たちは、そんなに高く評価しませんということを伝えてるんですね。
(高山)これすいません、19ページの5番ですね。今話題になってるの。
継続して賃上げにかかる取り組みを実施した保険医療機関についてはって書いてあるんですけども、
これは令和6年度にもすでにしているという風に読むんでしょうか。
(大西)そうです。令和6年にできたベースアップ評価料に対して、この2年間で取り組んでくれた人を継続と呼ぶ。
(高山)じゃあこの継続してというこの4文字がそれに当たるんですね。
(大西)5番の、細かくお話しすると、別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているとして、
地方厚生局長に届け出したというのは届け出をしたという意味なんですね。
てことは、8年に届け出をしても継続じゃないじゃないですか。
1回目なんだから。
(高山)おおー、難しいですねこれ。なるほど。
(大西)じゃあ令和8年6月の改定なので、それまでに届け出しておけば継続扱いになるということで、今届け出が始まっているところが多いんです。
(高山)そういうことですよね。
改訂前の今のうちにやっとけばその継続扱いになるよということですよね?
(大西)その時に、医師会とかから連絡が来てて、2月中に届け出してくださいという連絡が来てるんで。
いろんな医療機関さんから「大西さんどうしたらいい」と言われるから「やって」という話をしてですね。
(高山)これ今のタイミングで出て、前回もそういうニュアンスあったかもしれないですけどね。
対象職員の拡大とクリニック内の実情
(大西)「なんでやらないのというのは、実はその下の問題があったんです。
(高山)20ページの現状の2のところですね。
(大西)対象者は前回は、対象職員、医師、歯科医師除くということだったので、勤務医とかはここにノーカウントだったんですね。
あと、実は医療事務もノーカウントだったんです。
対象職員に入ってなかった。今回は全員になったんです。
だから届け出がしやすくなったんですよね。
(高山)やりがいがあるということですよね。
(大西)やりがいもあるし、計算式が簡単になる。
だって、AさんとBさんがいて、Aさんは事務だから届け出しない、Bさんは看護師だから届け出するっていう点数だったんですよ。
そうすると、看護師さんと事務さんツーカーなので、なんで私だけ上がるの、なんで私が上がらないのって揉めるじゃないですか。
一緒に働いているのに。厚労省良くないのが、対象職員に含まないという、名目に事務をしてる人と書いちゃったんですよ。
そうするとですね、医療現場からするとですね、事務さん上げれないんだったら看護師も上げれないよねということで、
やらないという選択をしたところが多かった。
(高山)それが今回は全員が対象になるから一斉にやりやすいよねということですね。
(大西)なのに、前回やってないところは点数が低いからみんな駆け込みでやり始めた。
めんどくさいことに、引き上げがあったかどうかの報告書が必要なんです、1年経ったら。
例えば何パー上げなさいというのが指示が出てて、3%上げなさいったら3%相当上げたということが証明できる報告書がいるんですよね。
(高山)それは必要ですね。
(大西)それを作成するのがめんどくさいというのが1つと、それを作成するのが誰かというのが診療所で揉めたんですよね。
例えば事務さんにやらせたら、事務さん全員の給料分かっちゃうんで。
だから事務長とか奥さんとかがやってたんですけどね。
(高山)いなければ自分でやらなきゃいけないと、先生が。
(大西)だったらめんどくさいからいいやと。
スタッフには、賃上げはするけどこの届け出はしないという説明をしてたんです。
ただ、現場のスタッフにしてみれば、なんか気持ち悪いですよね。
国が引き上げろと言っているのにうちは対応しないんだ。
ただ逆もあって、クリニックによって点数差ができちゃうんで、
安いクリニックと高いクリニックが結構な金額で変わってくるというのが1つ大きいかな。
(高山)うーん。最大23点違うんで。
0点が23点になるから。賃上げがその人材採用にも直結してくる可能性があるということですね。
(大西)そうですね。時給で考えると、100円変わってくるとかそういうぐらい変わっちゃうんじゃない?
(高山)なるほど。これ100円どころじゃないかもしれないですね。
(大西)1人当たり230円増えるわけだからね。もしかしたら。
(高山)そっか、初診ばっかじゃないですもんね、一時間。
(大西)そうです。再診だと、結局0点か6点だから60円違うか。
(高山)60円ですね。そうですね、なるほど、そしたら100円ぐらいかもしれないですね。
(大西)ただ、現場でお話しする時に、年間例えば1000円引き上げてあげたいよねという話は、
今回この点数取るから1500円引き上げてあげようねとか2000円上げてあげようねという話に変わるのって、
(高山)従業員さんからするとやってほしいですよね。
1500円って何ですか?時給ですか?
(大西)年間。年間100円上げると1200円上がるじゃないですか。
時給じゃないですよ。時給でもいいけど。
総賃金にかける上げ率なので、例えば月に20万稼いでて、それが年間で240万。かける3%引き上げてほしいというのが厚労省のメッセージなんですね。
前回は2.3と2.7という指標が出たんですね。
今回は3を超えると思うんで、3%以上。
そうするとある医療機関さんでは1%しか給料が上がらない。
ある医療機関さんでは前回も2.何%上がって今回も3%上がる。
どっちに就職するのって話ですよ。
そのパーセンテージの計算がめんどくさいんで、何千円というのやってる医療機関もあるということです。
(高山)あの、年収ベースで言うと240万円の場合、3%って7.2万円なんですよね。
それが3%の基準ということですよね、まずは。
(大西)そうですね。だから1000円ずつ毎月上げればいい。
1万2000円でしょ?
(大西)毎月上げてくって意味じゃなくて、1回あげたらずっとそうじゃないですか。
(高山)そこにさらに上げてくるんで、どんどん医療機関は時給が上がってくるんですよね。
また来年も同じ分だけ上がるという感じですか?
(大西)ちょっと0.3が、あの、厚労省の建付けと少し違うんですけど、厚労省は1.いくつと2.いくつって書いてあるんですよ。
(高山)それは細かく書いてあるんですね。
(大西)改定の時の、改定率決まる時の資料に載ってるんです。
だから、最大、事務さんに関しては前回上げてないんで、5.いくつ上げなさいって書いてありました。
(高山)じゃあ元を取る感じなんですね。
(大西)だから前回上がってない分も合わせて上げなさいというイメージなんですね。
(高山)なんとなく分かりました。
(大西)こういう資料を読む時に、やるかやらないかということと、
患者さんからどう見られるかということと、
スタッフからどう見られるかということを、検討して考えるんですよね。
患者さんにとっては、上がるので、あんまり嬉しくない。
スタッフにとっては自分の給料が上がるので、上げてほしい。
じゃあ今一番困っていることは何ですか?と言うと、
スタッフが集めるのが難しいから、人件費を上げるためにこれを届け出るということなんですね。
届け出の代行と外注について
(高山)これ届け出、ご自身でやるのが難しい場合というのは、顧問税理士の方とかってやれるんですかね?
(大西)税理士さんとか社労士さんが代行してくれるケースもあるけど、やっぱりお金、取ってるよね別に。
(高山)じゃあ自分でやるしかないということですね?
(大西)赤字でよければ任せればいいし、自分でやった方が僕はいいと思う。
(高山)できないレベルの作業ではないということですね。
そこまでじゃなくて、事実実態を抑えて、あの上げていって。
(大西)そうだね。たとえば外注したかったらスポットで社労士に頼むって方が、情報漏洩ないだろね。
スタッフの誰かにやると情報漏洩が起きるんですよね。
その時に今の、顧問税理士とか顧問社労士がいない場合、スポットでやってくれる人はいるんじゃないかなと思うんですけど。
ちょっとそういうところで商売してる人たちってかなり足元見てくるんで、僕あんまりお勧めしない。
(高山)分かりました。じゃあ、いい人がいればってところで、そうですね。
(大西)スポットでアルバイト雇ってる人もいるんですよ。
(高山)じゃあその辺りはですね、横で情報交換していただいて、うまくやっていただくと。
1つ目の内容が濃かったので、続きは次回にしたいと思います。
(大西)よろしくお願いします。
(高山)それでは次回も引き続きこの点数の具体的なことについて、解説していただきたいと思いますのでよろしくお願いします。ありがとうございました。
(大西)ありがとうございました。
(高山)少しでも気に入っていただけましたら、番組のフォローをぜひお願いします。新しいエピソードがいち早く届きます。
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DOCWEB編集部(一般社団法人 DOC TOKYO)
DOCWEB編集部は、2016年の設立以来、クリニック運営・医療業務・医療ITに関する情報を中心に、複数の医療機関やサービス提供事業者への取材・情報整理を通じて、医療現場と経営の実務に即した情報整理・比較を行っている編集チームです。
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