「ミネベアミツミ」のスマートLED照明SALIOTが「山田医療照明」の医療用照明器具に初採用

ミネベアミツミ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:貝沼 由久)は、医療用照明器具を専門的に開発・製造・販売している山田医療照明株式会社の最新モデルに、スマートLED照明SALIOT(Smart Adjustable Light for the Internet Of Things,サリオ)の製品CF-V1Wの提供を開始した。
製品企画は、山田医療照明が、市場に提供していたハロゲン電球を使った器具をLED化するにあたり、動く照明器具という特性を備えたミネベアミツミ製SALIOTに着目してスタートした。山田医療照明が持つ、医療現場に必要とされる光の品質、特性、電磁波ノイズ対策、グレア対策などの豊富な経験をその設計に落とし込み、約2年間の開発期間を経て2021年3月から山田医療照明より試験販売をすすめ、本年9月から「天井埋め込み型LED処置灯」として本格販売を開始する。

SALIOTはスマートフォン・タブレットで簡単に上下左右、配光角度、光量を調整できるスマート照明。
医療現場で使用される照明製品は、病院において一般照明として設置されるだけでなく、ICUなどにおける気管切開や点滴取りをはじめとする様々な診療・処置に際して必要な明るさで患部を照らすことが求められる。また、対象が一定の位置にとどまらないため、光野(照明環境)に必要かつ十分な光量を供給し、位置を調整することが求められていた。SALIOTは、最適な光の量・位置を簡単に調節できることから、医療現場のニーズを反映させた照明製品として採用されることとなった。

SALIOTは、シーン設定により複数台を1か所に集光することで、影を最小限におさえた光野を作ることができ、医療行為をスムーズに進めることが可能。
また、横方向にも最大45度傾けることができるため、光野を広く設定することが可能。照明の可動範囲が広いため、患者とベッドスペースを十分カバーして必要な光を照射することができる。

また、夜間処置の際に、該当する処置エリア以外に光が漏れる事が無いよう、SALIOTのオプション部品であるハニカムルーバー(※)を採用することにより、対象エリア外への光の漏れを最小限に抑えている。光の漏れを抑制することで、処置現場の周囲の患者や医療スタッフに対してやさしい照明環境となることもメリットのひとつである。
※六角柱(蜂の巣模様)に組んだ部品。照明器具から光源が直接視界に入らないようにする器具。

本製品は天井埋め込み型の可動照明としては、天井面からの突出部分が極めて少なく設計されており、室内に突出部が無い部屋に溶け込むデザインで仕上がっている。
今後、ICU、NICU、産婦人科(分娩・採卵)、動物病院、歯科、クリニックなどを使用現場と想定し、日本だけではなく、台湾をはじめとする東南アジア市場、アセアン諸国地域にも提案、販売していく。

製品仕様

製品:CF Examination light 天井埋め込み型LED処置灯
モデル型式:CF-V1W (山田医療照明)
用途:直接局部照明
使用光源:高演色LED
色温度:4000k
照度:30,000Lux(距離1.5m)
光野径:約φ170㎜(距離1.5m)
定価:75万円
販売目標:初年度100台(7,500万円)
特徴:
・ICUなどで外科的応急処置の際に患部をスポットライトで明るく照らす。
・周りのベッドへの光漏れが少ない。
・ベッド周りも広範囲をスムーズに動き照らす。
・簡単操作
・医療用EMC(Electromagnetic Compatibility、電磁両立性)適合(低ノイズ対応)

SALIOT採用モデル:MS-V1293

本件に関するお問い合わせ先

ミネベアミツミ株式会社
所在地: 東京都港区三田3-9-6
電話番号: 03-6758-6703(広報)
E-Mail: koffice@minebeamitsumi.com
URL:  https://www.minebeamitsumi.com/