病院と地域の医療機関をつなぐWeb紹介予約システム「refery」を正式リリース

病院向けSaaSツールを提供するメダップ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:柳内 健、以下「メダップ」)は、病院とクリニックをつなぐWeb紹介予約システム「refery(リファリー)」を正式リリースした。

refery(リファリー)概要

Web紹介予約システム「refery(リファリー)」は、病院と地域の医療機関をつなぎ、診療・検査の紹介予約をWebで受け付けるためのシステム。地域の医療機関から病院への紹介予約が24時間365日いつでも可能になり、来院日時はその場で確定するため紹介元の医療機関は患者を待たせることが無くなる。加えて、電話でのコミュニケーションを削減し、病院と地域の医療機関の双方の業務効率化を実現する。現在すでに、大学病院を含む複数の400床以上の急性期病院で活用しており、足元でも利用数は拡大している。

サービス開始の背景

病院では地域の医療機関から紹介患者を受け付ける際に、待ち時間短縮のために事前予約サービスを提供している。特定機能病院、地域医療支援病院など、多くの紹介患者を受け入れている病院では、1日に多いと100件以上の予約を受け付けていることも少なくない。それらの予約は地域医療連携室が電話やFAXで受け付けており、医師との密なコミュニケーションが必要になるため、一般企業の事務業務と比較すると非常に難易度の高い業務を行っている。ベテラン職員の経験・スキルに頼っている「属人化」している状況が多くの病院で見受けられ、優秀な人材が紹介予約業務に付きっ切りになっていた。

・難易度が高い理由(1):経験値で『質』に差が出やすい
自院の診療科・医師によって異なるルールに対応しなければならない。また、医師との連携には一定の医療分野の知識や、自院の特徴や強みなどの理解も必要となる。

・難易度が高い理由(2):高いコミュニケーション能力が必要
開業医から自院の医師へつなぐには、必要な情報を的確に伝えられる必要がある。連携先の印象悪化は経営リスク(紹介数減少)につながる恐れがあり、ストレスの多い役割である。

・難易度が高い理由(3):瞬時に判断する必要がある
連携先からの紹介予約において、電話はもちろんのこと、FAXも15分以内での返答が求められるため瞬時の判断が必要になる。

紹介予約業務の「属人化」をなくして、経営にインパクトを

紹介予約業務は非常に難易度の高い業務であり、その業務を当たり前のように遂行している職員、その職員を牽引する管理職は非常に優秀な人材である。優秀な人材のリソースを紹介予約業務から少しずつ開放していき、優先的に取り組むべき病院経営上の課題に対するリソースを創出することを「refery」は目指す。例えば、医師と円滑なコミュニケーションができるスキルを生かし、タスク・シフト/シェアや前方連携活動の推進に力を入れるなど、医師の働き方改革や機能分化・連携といった優先的に取り組むべき課題での活躍ができるよう支援する。

また、生産年齢人口の減少による採用・教育コスト増大という課題にも対応していく。紹介予約業務は一般企業の事務作業と比較しても高いスキルが求められるため、即戦力を採用しようとすると採用要件が上がるため採用コストは増大する。逆に、採用コストの増大を避けようとすると、戦力化までに長期間かかるため教育コストが高くなる。電話でなくてはいけないケース(急患、複雑な疾患など)を残して、それ以外はWeb予約への移行を進めていくことで業務効率化および標準化を支援する。

今後の展開

病院、クリニック、患者の三方良しのWeb予約システムを目指す。Web予約システムにおいては紹介元の医療機関(もしくは紹介患者)に使われないということが最大のリスクになるため、まずは病院、地域の医療機関が使いやすい機能の開発・改善をしていく予定。

本件に関するお問い合わせ先

メダップ株式会社
所在地:東京都千代田区神田三崎町三丁目2-14 GLORKS水道橋4階
URL:  https://www.medup.jp/