【2025年最新版】クリニック診療予約システム24製品比較|料金・選び方・導入事例まとめ

診療予約システム案内板記事

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クリニック向け診療予約システムとは?

定義と基本機能

クリニック向け診療予約システムとは、患者が受診の日時をオンラインや電話を通じて予約できるようにする仕組みです。従来の電話対応や窓口受付に依存する方法に比べ、患者の利便性向上と、医療機関側の業務効率化を同時に実現するのが大きな特徴です。

主な機能には、以下のようなものがあります。

  • Web予約機能
    患者がPCやスマートフォンから24時間いつでも予約可能
  • LINE連携機能
    患者が使い慣れたLINEアプリ上で予約・リマインド通知を受けられる
  • 電話自動音声(IVR)機能
    高齢者層にも配慮し、自動音声案内に従って電話予約ができる
  • 順番待ち・発券管理
    来院後の受付や待ち時間を可視化し、混雑緩和に役立つ
  • キャンセル・リマインド通知
    予約忘れや無断キャンセルを減らす仕組み

これらの機能を組み合わせることで、患者側には「待ち時間を減らして通いやすくなる」メリットが、医療機関側には「受付対応や電話対応にかかるスタッフ業務を軽減できる」メリットが生まれます。

クリニックで導入が進む理由

近年、診療予約システムの導入はクリニックで急速に広がっています。背景には、スマホ普及による24時間予約ニーズの高まり、コロナ禍での非接触需要、スタッフの電話対応負担の軽減といった要因があります。さらに診療科ごとの競争も強まり、予約のしやすさが患者満足度や集患に直結する重要な差別化要素となっています。

クリニックで診療予約システムを導入するメリットと注意点

患者視点:待ち時間削減・利便性向上

診療予約システムを導入する最大のメリットは、患者の待ち時間を大幅に減らせることです。
従来は受付開始直後に電話が集中し、つながらない不満が多くありました。WebやLINEから24時間予約ができる仕組みを整えれば、患者は自分の都合に合わせて手軽に予約でき、満足度や再来率の向上につながります。

また、リマインド通知機能により「予約忘れ」や「無断キャンセル」も防止でき、患者と医療機関双方にメリットがあります。

医療機関視点:業務効率化・人員削減・集患効果

クリニック側にとっては、予約電話の対応に追われていた受付業務の負担を大幅に軽減できるのが大きなポイントです。

効率化される受付業務の例
  • 電話対応が減り、スタッフは診療補助や患者対応に集中できる
  • 予約状況が一目で把握でき、医師のスケジュール管理が容易になる
  • 順番管理や混雑予測機能で、院内の待合室の混雑緩和にも効果

さらに、「予約が取りやすいクリニック」という印象は新規患者の獲得や既存患者の定着にもつながり、競合との差別化要素となります。

デメリット・導入時の注意点

一方で、導入にあたっては注意すべき点もあります。

  • 高齢患者には使いづらい
    スマートフォンやWebに不慣れな患者には不便に感じられる場合がある
  • 初期導入負担
    システム選定やスタッフ研修に時間とコストが必要
  • 既存システムとの連携
    電子カルテや会計ソフトとの連携がスムーズにいかないと、かえって業務が煩雑化することも

これらのデメリットは「電話予約を併用する」「導入前に連携実績を確認する」などでカバーしましょう。導入前に十分な比較検討を行うことが重要です。

料金相場と費用感

診療予約システムの導入にかかる費用は、提供形態や機能によって差がありますが、一般的には以下のような水準です。

  • 初期費用:0円〜20万円程度
    (クラウド型は無料〜低額、オンプレミス型や機器導入型はやや高額)
  • 月額費用:5,000円〜3万円程度
    (患者数や予約件数に応じて従量課金となるケースもあり)

小規模クリニックでは「初期費用無料・月額固定」のクラウド型が多く選ばれており、予算に合わせてシステム規模を柔軟に調整できる点がポイントです。

無料プランの有無

一部の予約システムには、無料プランお試し期間が用意されています。
導入前に操作性や患者の使い勝手を確認できることや、小規模クリニックや新規開業医にとっては初期投資を抑えやすいといったメリットがあります。
ただし、無料プランは機能制限があることが多く、LINE連携やIVR、自動リマインドなどの便利機能は有料プランに限定される場合が多いです。

IT導入補助金の活用について

診療予約システムの一部は、国のIT導入補助金の対象となっています。
補助金を利用すれば導入コストを大幅に抑えられる可能性がありますので、製品検討と合わせて是非ご確認ください。


失敗しない!クリニック向け診療予約システムの選び方チェックリスト

診療予約システムを比較する際は、料金や知名度だけで決めるのではなく、自院の診療スタイルや患者層に合うかどうかを基準にすることが重要です。以下にチェックすべきポイントを整理しました。

選び方チェックリスト
チェック項目 確認すべきポイント 注意点・失敗例
電子カルテとの連携性 既存の電子カルテと予約システムがスムーズに連携できるか 連携不可だとダブル入力が発生し、かえって業務が煩雑化する
機能軸の充実度 LINE予約、IVR(電話自動応答)、順番待ち・発券など、自院に必要な機能が揃っているか 不要な機能に費用を払ってしまうケースもあるので注意
診療科別ニーズ 内科:予約件数多→順番待ち管理必須
小児科:急なキャンセル多→リマインド通知必須
耳鼻科:短時間診療→発券システム相性良
診療科ごとに患者行動が異なるため、汎用型システムだと不満が出ることも
無床/有床の違い 無床クリニック:外来予約メイン→シンプル機能で十分
有床クリニック:検査・入院管理と連携できるかが重要
有床なのに外来型システムを入れてしまうと運用が二重化する
サポート体制・拡張性 導入時の初期設定支援・スタッフ教育・トラブル対応の有無 サポートが弱いと、現場が混乱して結局使われなくなるケースがある
  • まずは電子カルテとの連携性を最優先
  • 診療科や規模ごとの違いを考慮して機能を取捨選択
  • 長期運用を見据えて、サポート体制・拡張性を確認

この3点を押さえれば「導入したのに使われない」「業務効率化につながらない」といった失敗を避けられます。

タイプ別・機能別の診療予約システム分類

  • 特徴:LINE公式アカウントと連携し、患者は普段使っているLINEから簡単に予約可能。
  • メリット:高い利用率(特に若年層・子育て世代)/予約リマインド通知が届きやすい。
  • 注意点:高齢者層ではLINE未使用の場合があり、電話予約との併用が必要。

→ LINE連携型システムの比較はこちら

  • 特徴:小児科、耳鼻科、婦人科など診療科ごとに必要な機能を特化して搭載。
  • メリット:診療科特有の課題(小児科=キャンセル多、耳鼻科=短時間診療・混雑管理)に対応できる。
  • 注意点:特化型ゆえに汎用性は低く、他科併設クリニックでは機能が合わない場合もある。

→ 小児科や婦人科などの診療科特化型システムの比較はこちら

  • 特徴:電話から予約が可能。音声ガイダンスに従って操作できる。
  • メリット:高齢層やスマートフォン未利用者にも対応可能。
  • 注意点:IVR回線コストが別途かかる場合がある。

→ IVR対応型予約システムの比較はこちら

  • 特徴:来院後の受付や順番待ちを効率化。番号札やモニター表示で混雑緩和に寄与。
  • メリット:耳鼻科・眼科など、短時間診療で患者数が多い診療科に特に有効。
  • 注意点:時間予約よりも「順番待ちの見える化」に強みがあり、予約枠管理には向かない場合もある。

→ 発券・順番待ちシステムの比較はこちら

LINE連携可能な診療予約システム各製品詳細情報

対応予約日時指定・順番呼び出し
予約方法LINE(デジタル診察券機能あり)
連携電子カルテ・レセコンとの連動オプション
金額初期導入費用税込330,000円~、月額18,000円~
サポート専門の部署によるサポート
セキュリティ
付加機能オプションに問診機能

出典:コノヒ公式サイト(https://conohi.com/)

「コノヒ」はクリニックの公式LINEアカウントと連携する予約システムです。
LINEを活用し、休診情報やワクチン接種のご案内など患者ごとに個別のメッセージを配信することができます。また、予防接種、オンライン診療時間予約の予約も可能です。

対応予約日時指定・順番呼び出し
予約方法LINE、メール/SMS/LINEで通知可能
連携
金額
サポート専門の部署によるサポート
セキュリティ
付加機能簡易問診機能

出典:ドクターズ・ファイル アポレジタス公式サイト(https://reserve.doctorsfile.jp/)

ドクターズ・ファイル アポ レジタスは、LINE予約が標準機能として利用できるWEB予約システムです。患者さんが日常的に使い慣れているLINEで予約・リマインドやお知らせ配信が可能で、再診率の向上やスタッフの負担軽減が見込めます。

アポクル予約 カル―株式会社
対応予約順番呼び出し・時間予約・予防接種
予約方法WEB・LINE(予約・通知・診察券)
連携
金額月額1万円〜初期費用無料・3ヵ月間無料
サポート専任担当者による安心のサポート体制
セキュリティ
付加機能アポクル問診・決済と連携可能

出典:アポクル予約公式サイト(https://apokul.jp/)

アポクル予約は、時間帯予約・順番待ち予約を選んで使える医療機関向けのネット予約システムです。アポクル問診との連携で予約完了からシームレスに問診に誘導が可能です。

WEB予約システム各製品詳細情報

対応予約日時指定・順番呼び出し・併用、
院内表示、複数台での同時利用などすべて標準装備
予約方法WEB
連携電子カルテやWEB問診との連携
金額初期費用104,500円(税込)月額費用16,500円(税込)
サポート導入時は必ずスタッフが直接訪問。
お問い合わせフォームまたはお電話
セキュリティ
付加機能WEB問診連携オプション

出典:スマイリーリザーブ公式サイト(https://www.smiley-reserve.jp/)

15年の運用と120万人の患者様利用実績がある、小児科分野に強い株式会社スマイリーマムの予約システムです。
現在では全国のあらゆる診療科医で導入されています。予約枠の追加、インフルエンザシーズンのみの予約などへも基本料金で対応でき、コストの見通しが立てやすい点もポイントです。予約前日のSMS通知で無断キャンセル率が約20%減少の事例も。

クラウドなのにサポートが手厚い診療予約システム「スマイリーリザーブ」が神コスパ
Emidel 東杏印刷株式会社
対応予約複数科目予約、予防接種など
運用スタイルに合わせて利用可能
予約方法WEB
連携LINEによる呼び出し・お知らせ
金額初期費用0円
月額8,800円(税込)
サポート導入前の説明と初期設定
ポスターやパンフレット等の印刷物製作・ご用意
セキュリティ
付加機能WEB問診連HP制作など(オプション)

出典:Emidel公式サイト(https://www.tokyop.co.jp/emidel/)

東亜印刷株式会社の「Emidel」は、LINE通知機能を利用できるWEB予約システムです。リーズナブルですが運用スタイルによるカスタマイズが可能です。またHP制作も合わせて依頼可能のため、予約システムを組み込んだHPの制作をこれから考えている方におすすめです。

診療予約2025 株式会社メディカルフォレスト
対応予約日時指定・順番呼び出し・複合利用可能
予約方法WEB
連携電子カルテ連携可能(要相談)
金額60日間無料、月額10000円~
サポート電話およびメール
セキュリティ
付加機能「もうすぐ診察お知らせメール」自動送信)、オプションに問診機能

出典:診療予約公式サイト(https://www.medicalforest.co.jp/)

株式会社メディカルフォレスト「診療予約2022」はASPを活用したWEB予約システムです。
WEB予約に特化し、シンプルで使いやすさを重視して開発されています。現在は最新版の「診療予約2025」がリリースされています。

アイチケット/エムスリーソリューションズ

対応予約日時指定・順番呼び出しなど幅広く対応
予約方法WEB(クラウド)
連携電カル連携可能
金額個別見積
サポートカスタマーセンター
セキュリティ
付加機能問診機能あり

出典:iTICKET公式サイト(https://iticket.co.jp/)

iTICKET Smart Cloudはクラウド版の診療予約システムです。院内デジタルサイネージ【iTICKET TV】を活用し、待合室に医療情報やクリニックからのメッセージを放映することができます。

EDISONE/株式会社ビヨンド
対応予約日時指定・順番呼び出し・複合利用可能
予約方法WEB(クラウド)
連携
金額月100件以上の予約可能なライトプラン 2,178円/月~
サポートサポートデスク
セキュリティ24時間365日のサーバ監視体制
付加機能多言語対応

出典:EDISONE公式サイト(https://edisone.jp/i/clinic)

EDISONE( エジソン )予約はクラウドで利用できるクリニック・歯科・整体・接骨院向けWeb予約システムです。予約メニューの詳細設定が可能で、施術・診察・カウンセリング予約にも対応します。、リマインダーメールや各種お知らせメールの配信も可能です。

eへるす+予約 株式会社両備システムズ

対応予約診療・健診・検査・ワクチン予約対応
予約方法WEB
連携電子カルテやレセコンとの連携も可能(オプション)
金額要お問い合わせ
サポート
セキュリティクライアント証明書で利用端末を制限、二要素認証
付加機能問診表(カスタマイズ可能)

出典:診療予約システム eへるす+予約公式サイト(https://service.ryobi.co.jp/healthcare_solution/hc-ehealth-yoyaku/)

「診療予約システム eへるす+予約」は、再診患者に加え、新患の対応も可能な予約システムです。

問診表のカスタマイズやリマインドメールの配信が可能です。

ReserveMAN 巧プロダクツ株式会社
対応予約医師指定予約・時間帯予約、当日受付は医療機関側の操作で可能
予約方法WEB
連携
金額スタンダードバージョン初期費用20万円~
月額1.5万円~
サポート
セキュリティSSLで暗号化通信
付加機能

出典:ReserveMAN公式サイト(https://reseveman.sakura.ne.jp/)

匠プロダクツ株式会社のReserveMAN(リザーブマン)は、クラウド型の診療予約システムです。

医師の指定予約や時間帯予約が可能で、当日予約については電話や来院にてスタッフが入力するシステムです。
また、悪質ないたずらを防止する迷惑予約ロック機能が備わっています。

ACUARM エムワンシステム株式会社
対応予約記載なし
予約方法WEB
連携電子カルテ、医事会計システム連携が可能
金額
サポート
セキュリティ担当者によるバックアップ体制
付加機能

出典:ACUA RM公式サイト(https://m1-sys.com/products/acua-rm.php

順番表示システムや発券機などの開発を行う、エムワンシステム株式会社の「ACUA RM」は多機能の診療予約システムです。新患にも対応し、リマインドメールや順番が近づいたお知らせメールの送信が可能です。

Climis 株式会社インプル

対応予約日時指定・時間帯予約・当日順番呼び出し・複合利用可能
予約方法WEB
連携
金額初期費初期費用なし、
月額定額(要お問い合わせ)
サポート
セキュリティ
付加機能MEO対策、病院紹介ページ公開可能

出典:Climis公式サイト(https://www.impl.co.jp/products/climis/)

診療予約からオンライン診療・MEO対策まで、ワンストップで提供する予約システムです。

リマインドメールをはじめ、クリニックに合わせて増患・集患に効果的なMEO対策の提案を受けることができます。

らくメディ 株式会社コアソフト
対応予約日時指定・順番呼び出し・複数診療科対応
予約方法WEB(クリニックHP)
連携電子カルテ連携可能(オプション)
金額初期導入費用 ¥120,000 (税別)
月額利用料:¥10,000(税別)~
サポート
セキュリティSSL通信・鍵ファイルによる安心セキュリティ
付加機能

出典:らくメディ(https://recruit-test2.coresoft-net.co.jp/products/qr-visit.html)

「らくメディ」はクリニックのホームページにリンクを貼るだけで簡単に導入ができる診療予約システムです。
予約画面のカスタマイズや、スタッフによる代理予約登録も可能です。

Mr.WEB予約V	日本ビスカ株式会社
対応予約日時指定・時間帯予約・当日順番呼び出し・複合利用可能
予約方法WEB
連携電子カルテやレセコン連携
金額初期費用 585,000円
月間使用料 15,000円何台増えても追加費用なし
サポート専任スタッフが訪問サポート
コールセンター
セキュリティSSL通信回線使用
付加機能プチ問診票機能

出典:Mr.WEB予約V公式サイト(https://www.mrweb-yoyaku.jp/med/)

「Mr.WEB予約V」は歯科・医科向け予約システムです。ドクター別・科目別・曜日別・時間別に「絞り込み検索」か可能で患者の利便性も追求されています。

医者どこ予約 トスメディカル株式会社
対応予約日時指定・当日順番呼び出し・ハイブリット機能あり
診療科別予約、家族連続予約
予約方法WEB
連携電子カルテ・レセコン連動(オプション)
金額時間予約初期費用110,000円
システム利用/月11,000円~
サポートメール、電話、リモートサポート
セキュリティ
付加機能

出典:医者どこ予約公式サイト(https://isyadoko-yoyaku.com/)

「医者どこ予約」はクラウドサーバーによる予約システムです。予約を取っていない患者さんも、携帯やスマホから現在の待ち人数を確認することができます。家族連続予約も可能で、小児科などでも使いやすいシステムです。

ReserveManagerV4	株式会社インテクア
対応予約時間予約設定、順番受付予約、他科別(医師別)設定
予約方法WEB
連携電子カルテ連携可能(要相談)
金額
サポート
セキュリティ
付加機能

出典:ReserveManagerV4公式サイト(https://www.clinic-server.com/rsvproc.html/)

「ReserveManagerV4」クラウドサーバー上で稼動する予約システムで、手軽に導入が可能です。
メール通知(事前案内、外出時のスポット通知)、院内番号表示板で院内外で自分の順番を確認することができます。

Wakumy ワクミー	株式会社レイヤード
対応予約時間帯予約、順番受付
予約方法WEB
連携LINE連携(予約の通知や問診記入依頼受け取り)
電子カルテ連動
金額要問い合わせ
サポート
セキュリティ
付加機能同社問診システム「シムビュー」との連携

出典:Wakumy(ワクミー)公式サイト(https://layered.inc/wakumy/)

クリニック向け予約システム「ワクミー」は、同社「レイヤード」のWEB問診シムビューと完全連携。予約からWEB問診へスムーズに誘導することが可能です。
また、予約と問診内容を1画面で確認でき、受付業務効率化にも貢献します。

株式会社HERO innovation
対応予約日時指定・時間帯予約・当日順番呼び出し・複合利用可能
予約方法WEB
連携
金額初期導入165,000円(税込)~
アカウント利用料月額11,000円or19,800円、
WEB時間予約受付機能
導入費用55,000円月額3,300円
サポート
セキュリティ
付加機能オリジナルの問診票をクラウド上で作成、IVRなど

出典:MPクラウド公式サイト(https://lp-medical-cloud.jp/)

「MPクラウド」は、専門のWEB知識がなくても、広告効果分析、レセプト分析、予約システム、ウェブ問診票などプロモーションに必要なITツールが1つのアカウントで利用が可能な経営支援システムです。予約状況などから経営戦略まで自分で考えたいクリニックの先生におすすめです。

QuiQ株式会社peerNIST
対応予約オンライン順番予約
(オプションで時間予約あり)
機能WEB・携帯電話のリモート受付、QRコード発行
順番事前案内機能(メール通知)
連携電子カルテ/レセコン、精算機など周辺機器連携
金額初期費用:要お問い合わせ
月額 順番待ち7,000円

オプション時間予約機能 4,000円
サポート
付加機能簡易的な問診登録

「QuiQ(クイック)」は時間予約にも対応した順番待ちシステムです。QRコードを発行・カルテやレセコン連携することで自動精算機との連携も可能です。

アプリ対応の診療予約システム各製品詳細情報

やくばとfor Clinic メドピア株式会社
対応予約日時指定・順番呼び出し・複合利用可能
予約方法アプリ・クリニックHP・スタッフ代理予約
連携電子カルテ・レセコンと連携
金額初期費用198,000円
月額費用14,800円~
サポート専任サポート担当者が対応(オンライン)
セキュリティ
付加機能

出典:やくばと for Clinic公式サイト(https://yakubato.jp/clinic/index.html)

メドピア株式会社の「やくばと for Clinic」は、自由度が高くリーズナブルな診療予約システムです。診療科ごとや医師別、ワクチン枠、検査別などクリニックの需要に合わせてカスタマイズが可能です。また、自動リマインド機能や、チャット機能・オンライン診療対応といった患者とのコミュニケーション機能が充実しているのが特徴です。

診療予約ZERO ウィーメックス株式会社
対応予約日時指定
予約方法アプリ・WEB
連携予約情報はきりんカルテに連携
金額無料
サポートりんカルテと提携した代理店(サポートパートナー)
セキュリティ
付加機能家族情報の登録など

出典:診察予約ZERO 公式サイト(https://xirapha.jp/service/zero/reserve/tools/)

診察予約ZEROは、無料の電子カルテ「きりんカルテ」と連携した患者さん向け予約ツールです。アプリ版(iOS/Android)とWeb版があり、患者側からクリニックの検索やお気に入り登録が可能です。カルテ選定中の方は是非合わせてご確認ください。

自動音声予約対応の診療予約システム各製品詳細情報

ヨヤクル 株式会社ヨヤクル
対応予約日時指定・時間帯予約・当日順番呼び出し・複合利用可能
予約方法WEB、自動音声予約
連携電子カルテ連動
金額初期費用:209000円、月額9,900円~
サポート
セキュリティ秘密保持契約・SSL暗号化通信・電子証明書を使用
付加機能

出典:ヨヤクル公式サイト(https://yoyakuru.jp/)

「ヨヤクル」は株式会社ヨヤクルが自社で開発・販売・保守のすべてを行っている予約システムです。予約枠(診療科)の追加、予約方式の変更、患者受け入れ人数、メール配信数といった100種類以上の機能が利用可能です。
新患予約やリマインドメールにも対応しています。

ドクターキューブ	ドクターキューブ株式会社
対応予約日時指定予約・当日順番呼び出し
予約方法WEB自動音声予約
連携LINEお知らせ機能
電子カルテ・レセコンとデータ共有
金額個別見積
サポート
セキュリティ
付加機能簡易問診機能院内表示ディスプレイサイネージ機能

出典:ドクターキューブ公式サイト(https://jtc.doctorqube.com/)

「ドクターキューブ」は5000件以上の導入実績をもつWEB予約システムです。自動音声予約も可能で、WEB操作に不安がある患者さんも電話で予約を取ることができます。幅広い年齢層を診察するが受付の省人化もしたいというクリニックにおすすめです。

チェックオン 株式会社エヌオーシー
対応予約順番待ちと時間指定どちらも対応。PC、スマホ、ガラケー、電話音声予約(専用電話回線不要)
機能予約表やボタンの配色のカスタマイズ、在庫管理機能でワクチンを予約制限可能、メールやLINEによる通知
連携電子カルテ/レセコン、周辺機器連携
金額要お問い合わせ
サポート導入後サポート対応
付加機能問診Plus機能、他社との問診連携も可能

出典:株式会社エヌオーシー公式サイト(https://noc.jp/index.html)

check-on(チェックオン)は予防接種の在庫管理機能を有する予約システムです。チェックオンの電話回線による自動音声予約にも対応しており、複数の予約方法に柔軟に対応できる点が魅力です。

 無料から使える予約システム!多業種対応型の各製品情報詳細

主に汎用型の予約システムでは、簡易的なプランであれば無料で利用できることがあります。
診療特化予約システムよりも、電子カルテなどの機器連携が整っていないことが多いですが、アンケート機能などを簡易問診として活用しているクリニックもあるようです。
ここではクリニックでの導入実績のある汎用型予約システムをご紹介します。

SelectType株式会社セレクトタイプ
対応予約様々な業種に対応する予約テンプレートから選択可能
機能
連携
金額無料お試しが期間無制限
ベーシック¥1,500 / 月(税込¥1,650)
サポート
付加機能

出典:株式会社セレクトタイプ公式サイト(https://select-type.com/)

「SelectType」は他業種で利用できる予約システムで、自院に合ったテンプレートを選択して予約フォームの作成ができます。お試し期間無制限で、気軽に利用を開始することができます。

AirRESERVE株式会社リクルートホールディングス
対応予約ネット予約受付ページをホームページやSNSに設置、何件予約が入っても月額費用一定
予約フォームの項目追加、予約リマインドメール配信、次回予約の受付に対応
機能
連携
金額フリー:簡易的な予約管理ができるプラン 月額0円
スタンダード:月額11,000円
サポート
付加機能

出典:株式会社リクルートホールディングス公式サイト(https://airregi.jp/reserve/)

リクルートホールディングスによる「Airレジ」は同社のAirペイやAirレジと顧客情報の連携が可能で、受付業務の効率化が可能です。こちらもフリープランがあり費用負担なく利用開始が可能です。

リザエン株式会社インタークエスト
対応予約200以上の業種に対応
定期健診、人間ドック、一般診療など、色々なメニューに対応した予約枠を柔軟に設定可能。
機能事前アンケート機能によるヒアリングや、予約受付の自動メール配信、予約忘れ防止のリマインドメール配信機能、キャンセル待ち機能、
次回の来院促進のメルマガ配信機能、会員制(クローズド)予約サイトを提供可能
連携
金額1か月、無料
月額 15,000 円(初期費用25,000円)
サポート
付加機能プライバシーマーク、ISMS(ISO/IEC27001)の取得に加え、アプリケーション脆弱性チェックなどの対策

出典:株式会社インタークエスト公式サイト(https://www.riza-en.jp/industry/medical)

「リザエン」は200以上の業種に対応した汎用型予約システムです。会員制予約サイトの利用が可能です。また、アンケート機能を簡易問診として活用することも可能です。

STORE予約STORES 株式会社
対応予約初診予約、再診予約、定期健診等複数のメニューを設定
機能HP(ホームページ) やブログに、 STORES 予約 の「予約カレンダー」埋め込み可能
連携
金額フリープランあり(月間予約件数50件まで)
サポート
付加機能JIS Q 15001(個人情報に関するコンプライアンス・プログラムの要求事項)『プライバシーマーク』を取得。「第21001075(03)号」

出典:STORES 株式会社公式サイト(https://stores.jp/reserve/categories/clinics)

「STORE予約」は50件までは無料で利用できるプランがあります。診療の一部のみ予約対応したい場合など、状況に応じてクリニックでも活用できそうです。

導入事例・効果レポート

小児科クリニックでの事例

「予約システムを導入した小児科では、待ち時間が平均30分以上から15分程度まで短縮された。待合室で子どもが飽きてしまうストレスが軽減し、保護者からの満足度も向上した」(引用元:CLIUS クリニック開業マガジン)

耳鼻科クリニックでの事例

「耳鼻科クリニックで順番待ちシステムを導入したところ、朝一番の行列が解消し、1日の診療患者数は15%増加した。院内の混雑が緩和され、感染症リスクの低下にもつながった」(引用元:peerNIST 調査)

内科クリニックでの事例

「生活習慣病の患者が多い内科クリニックでは、予約前日のSMSリマインド通知により無断キャンセルが約20%減少した。受付スタッフの電話確認業務も減り、1日あたり30分程度の事務作業が削減された」(引用元:Smiley Reserve)

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複数診療科を持つクリニックでの事例

「複数科を併設するクリニックでは、電子カルテとの連携機能により受付入力の二重作業が不要になった。受付業務時間が約40%短縮され、残業削減にも寄与した。さらに導入後、新規患者の約半数がWeb予約経由となった」(引用元:GMOメディカル革命)

IT・働き方改革支援補助金の最新情報

「IT導入補助金」概要と用件

  • 目的:中小企業・小規模事業者のITツール導入費用を補助し、業務効率化と売上アップを支援
  • 対象者:中小企業・小規模事業者(医療法人は従業員300人以下)
  • 補助金の種類
    • 通常枠
    • スマートSME枠(企業間取引のデジタル化対応用。旧インボイス枠)
  • 補助対象:ITツール全般(PC・タブレットなどのハードウェアは対象外)
  • 補助金上限:類型により最大350万円まで(補助率1/2~2/3)
  • 申請方法:登録・IT導入支援事業者とのマッチングが必要

「働き方改革推進支援助成金」概要と用件

  • 目的:中小企業・小規模事業者が「残業削減」「年休取得促進」「勤務間インターバル制度導入」など働き方改革に取り組む費用を助成し、労働環境改善を支援
  • 対象者:中小企業・小規模事業者(医療法人は従業員300人以下、かつ労災保険加入必須)
  • 補助金の種類:
    • 労働時間短縮・年休促進支援コース
    • 勤務間インターバル導入コース
    • 業種別課題対応コース(建設業・運送業・病院など)
  • 補助対象:勤怠管理システム・労務管理ソフト・タイムレコーダー導入、外部専門家コンサル費用、就業規則改定費用など(PC・タブレットは対象外)
  • 補助金上限:最大150万円程度(補助率3/4~4/5)
  • 申請方法:事前に「成果目標」(例:残業時間縮減・年休制度導入)を設定し、取組実施後に申請

 まとめ

診療予約システムは、クリニックの運営効率を向上させるだけでなく、患者満足度の向上、集患効果、さらには再診率の向上にも大きく貢献します。

今回は、数ある診療予約システムの特徴についてご紹介しました。これから開業されるクリニックに最適なシステム選定の参考としてお役立ていただければ幸いです。

診療予約システム・IVR関連記事

診療所のDX・合理化比較記事一覧

予約システムのよくある疑問と解決方法

大きく分けて「順番受付型」と「時間指定型」があります。

  • 順番受付型: あと何人待ちかが確認でき、耳鼻科や小児科など混雑しやすい診療科に有効。
  • 時間指定型: あらかじめ日時を指定できるため、再診患者が多い内科や婦人科に向いています。

さらに、LINE連携型、電話自動音声(IVR)対応型、発券・順番待ち特化型など機能別に選べます。

一般的な相場は以下のとおりです。

  • 初期費用: 0~70万円程度
  • 月額費用: 1万~5万円程度

クラウド型サービスでは初期費用が無料の場合も多く、小規模クリニックでは月1~2万円台、大規模院では3~5万円台が目安です。

平均で数週間~1ヶ月程度が目安です。クラウド型なら即日利用開始も可能ですが、診療科や予約枠の設定・スタッフ研修などに時間が必要です。

高齢者にはWebやスマホ操作が難しい場合もあります。そのため、電話予約やIVR機能を併用することで対応可能です。家族による代理予約や、文字を大きくしたシンプルなUIを備えたシステムも増えています。

多くのシステムは電子カルテやレセコンと連携可能です。連携すれば予約情報が自動で反映され、入力ミスを防止できます。ただし、導入初期にデータ連携がうまくいかないケースもあるため、事前のテストが重要です。

多くのシステムでは、患者自身がWebやLINEから24時間キャンセル可能です。自動リマインド通知を活用することで無断キャンセルの抑制につながり、空き枠を他患者に有効活用できる機能を備えているケースもあります。

全国調査によると、約6割のクリニックで平均30分の待ち時間短縮が実現し、約18%は45分以上短縮したと報告されています。導入後に「待合室が混雑しなくなった」という声も多く、患者満足度の向上につながります。

引用元:peerNIST 調査

導入直後はスタッフが操作に慣れるまで一時的に混乱することがあります。また、患者に新しい予約方法を浸透させるために窓口での案内や掲示が必要です。電子カルテや会計システムとの連携を活用する場合は、事前のテスト運用を行うことでトラブルを防げます。

一部の診療予約システムはIT導入補助金の対象となっています。申請が採択されれば、初期費用や月額費用の一部が補助されるため、コスト負担を大幅に軽減できます。詳しい条件や対象製品は、最新の公募要領を確認する必要があります。

予約システムはすべての診療科に最適とは限りません。短時間で患者が多数来院する耳鼻科や眼科では、時間指定型よりも順番待ち・発券管理システムの方が適している場合があります。診療科の特性に合わせて選択することが大切です。