厚生労働省は、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第6.0版」を公表した。8月31日に「診療の手引き・第 5.3 版」が出ていたが、新たな知見を踏まえ、第6.0版として更新された。更新点は、以下の通り。
1 病原体・疫学
○ 変異株について、VUM(監視下の変異株)を追加
○ 感染経路・エアロゾル感染について更新
○ 国内・海外発生状況を更新
2 臨床像
○ 重症化リスク因子に日本COVIREGI-JPの解析を追加
○ 小児の重症度について、日本小児科学会のレジストリ調査を追加
○ 妊婦例の特徴について、日本産婦人科学会の調査を追加
○ 症状の遷延(いわゆる後遺症)について、国内の調査を追加
3 症例定義・診断・届出
○ 血清診断について国立医薬品食品衛生研究所の報告を追加
○ 世界のインフルエンザ流行状況を追加
4 重症度分類とマネジメント
○ CPAP使用時の感染対策についての注意喚起を追加
5 薬物療法
○ ソトロビマブ(セビュディR)について追加
○ 妊婦に対する薬物療法を追加
○ 国内で開発中の薬剤について整理
6 院内感染対策
○ マスクのJIS規格を追加
○ 職員の健康管理についてワクチンの効果を追加
関連通知:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第 6.0 版
https://www.mhlw.go.jp/content/000851077.pdf
提携:MICTコンサルティング