保険診療クリニックでも自費収益を狙える‶DtoCプラットフォーム〟を知っておこう―march(マーチ)

診療業務改善アドバイザー 高山豊明:ライター

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Wrustyの上田様にお聞きしました

コロナ禍をきっかけに急速に広まっているオンライン診療。

今回は、株式会社Wrustyの共同創業者でCEO兼CTOを務める上田遼さんに、ヘルスケアの‶DtoCプラットフォームサービス〟「march(マーチ)」についてお話を伺いました。

※掲載当時のインタビューに基づきます。

オンライン診療から薬の配送までマーチ1つで完結

Q.サービスの概要と特長を教えて下さい

A.予約から薬の配送まで、一元的な管理が行えます

ゴーリー
ゴーリー

サービスの概要と特長を教えて下さい

上田さん
上田さん

マーチは、予約から問診、オンライン診療、決済、そして、薬の処方・配送の一元的な管理が行えます

顧客管理のためのCRMのような患者管理に必要な機能も有しており、電子カルテと連携もできます。医療機関様ごとに機能をカスタマイズしていただくことも可能です。

オンライン診療を行いたいといったクリニック様からのお問合せが現状多いのですが、マーチは、オールインワンで活用できる点が他社と異なります。

診療業務の効率化、患者様のリピート率改善など集患課題の解決を目指した機能もあります。

また、クリニック様のブランディングとして、クリニック様オリジナルアプリとしてリリースし患者様に独自のサービスや商品を提供することが可能です。

購入売上金額が高い顧客の分析や患者のリピート率(LTV分析)、患者の流入元を分析する機能(流入別分析)などのマーケティングに関する機能が充実しています。そのほか薬の定期購入などサブスクリプション機能なども搭載しています。

ゴーリー
ゴーリー

なんでもできるといった印象ですが、マーケティング機能も充実していると

上田さん
上田さん

はい、患者様とのコミュニケーションツールとして利用いただけます

マーチには、患者様と直接やり取りをするためのチャット機能や問い合わせ機能、自動応答機能があります。

患者様とチャットでやり取りをする担当者はクリニック様によって異なりますが、受付や事務のスタッフが担当するケースが多いようです。

営業時間に関する質問など定型文で対応できる患者様からの質問については、キーワードを元に自動返答を行う機能などもご利用いただけます。

ゴーリー
ゴーリー

DtoCとは、どういう意味ですか?

上田さん
上田さん

ECサイトで直接ユーザーに販売するビジネスモデルのことです

DtoCとは、Direct to Consumerの略です。

ECサイトで直接ユーザーに販売するビジネスモデルのことで、仲介者を通さずに顧客に販売できるシステムのことですね。

これをクリニック様でも活用できるようにしたプラットフォームがマーチです。

通常、クリニック様のサイトに患者様が自然流入しても、離脱するケースも多くあるため、実際に予約に繋がるのは一部です。

例えば、10人がサイトを訪れたとすると、予約するのが6人、さらに来院するのが3人となるように、コンバージョン率は徐々に落ちていきます。マーチにはそういった離脱を防ぐための機能で集患をサポートします。

ゴーリー
ゴーリー

マーチは自費診療と保険診療、どちらに対応していますか?

上田さん
上田さん

いまは、自費診療クリニックの導入が増えています

両方の診療にお使いいただけますが、現状は自費診療のクリニック様の導入が増えています。

診療科でいうと、美容皮膚科、AGA治療薬やピルをオンライン処方するクリニック様との相性が良い特徴があります。

保険診療のクリニック様では、ブランディングに力を入れたい医院様や、院内の業務効率化、患者様のエンゲージメント向上のために基幹システムをカスタマイズされたい時などにマーチをご提案しています。

コロナ禍をきっかけに1つのツールで完結するサービスを開発

Q.プロダクト誕生のストーリーを教えて下さい

A.APIでのシステム連携に限界があることを知った

ゴーリー
ゴーリー

プロダクト誕生のストーリーを教えて下さい

上田さん
上田さん

APIでのシステム連携に限界があるということに気づいたのが最初でした

広域医療の連携や地域包括のシステムの需要が増えていますが、コロナ禍をきっかけにオンライン診療が一気に広まりました。クリニック様の診察数を増やすために、サブスク型POSやオンラインでの自費診療が注目されています。

一方で、医療系スタートアップ企業から色々な新しいツールが出てくるものの、一気通貫型のサービスがあまりない状態でした。

当時は複数のサービスを連携させて運用するクリニック様も多くありました。例えば、患者様とIDを共有してZoomでオンライン診療をして、その診察情報を手動で電子カルテに入れるなど、手間がかかっていました。

また、ITに詳しい先生でAPI(プログラム同士をつなぐインターフェースのこと)で様々なシステムを連携しているクリニック様もありましたが、やはりAPI連携では限界があり業務効率化に困っているという話しも聞いておりました。

このような背景で、一気通貫で対応できるオンラインサービスを提供することになったマーチの開発のきっかけです。

オンライン診療や売り上げアップ、業務効率化を図りたい先生におすすめ

Q.どんなクリニックの先生におすすめしたいですか

A.自由診療やオンライン診療に向いている

ゴーリー
ゴーリー

marchはどんなクリニックに向いてますか?

上田さん
上田さん

自由診療の先生やオンライン診療を始めたい先生に向いています

自由診療を行なっているクリニック様で売り上げを増やしたい先生や、現状のシステムに使いづらさを感じている先生です。

また、「オンライン診療を始めたいけれど、やり方が分からない」というお声も多いので、事例を含めてマーチをご紹介しています。オンライン診療で完結できる診察が増えると、売り上げに直結します。

システムのコスト削減

Q.クリニックでの活用事例を教えて下さい

A.自由診療やオンライン診療に向いている

ゴーリー
ゴーリー

クリニック様での活用事例について教えてください

上田さん
上田さん

半年で売上が4倍になったクリニックがあります

マーチを導入したクリニック様の中には、半年で売上が4倍になったところもあります。

他には、以前、複数のツールをつぎはぎで使っていたクリニック様が、マーチ1つで完結するようになり、システムのコスト削減につながったという声も頂いています。

ゴーリー
ゴーリー

売上4倍の理由にはどんな要素があったのでしょうか?

上田さん
上田さん

診察数も増えましたし、オリジナル商品の定期購入が増えました

まずは、純粋に診察数が増えたことが挙げられます。また、マーチには定期購買の機能があります。通常は診察して薬の処方を受けても再処方を受けるには、再診後に処方をもらわなければなりません。 マーチでは、1回登録してもらうと、患者様のご希望や状態に合わせた間隔で定期処方を受けられます。内服薬やサプリメント、そのほかクリニック様オリジナルの商品などを定期購入頂くことが可能です。

ヘルスケア全般のプラットフォームへ

Q.今後の展望について教えて下さい

A.保険診療クリニックに使って頂きたい

ゴーリー
ゴーリー

今後の展望について教えて下さい

上田さん
上田さん

保険診療の先生に対象を広げたいですし、ヘルスケア全体を対象としたプラットフォームに成長させたい

現在、マーチは自費診療のクリニック様を中心に活用頂いていますが、今後は保険診療のクリニック様にも対象が広げていければと思います。

あとは、医療系デバイスの開発企業とタイアップして、遠隔で患者様のバイタル情報を連携するといった話も進んでいます。クリニック様や企業などヘルスケア全体を対象としたプラットフォームとして、マーチをご活用いただければと思います。

また少し先の話になりますが、マーチによるオンライン診療を軸として、医師の働き方改革に関わるサービス展開なども視野に入れています。

ゴーリー
ゴーリー

ありがとうございました! 今後の活躍に期待しております

株式会社Wrusty
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