講演者:吉原 博幸 氏
所属先:一般社団法人ライフデータイニシアティブ 代表理事
動画詳細
千年カルテは医療データを収集し、匿名加工して研究者に提供するだけでなく、医療機関同士の連携診療や患者向けアプリも提供しています。
医療機関からデータを収集し、次世代医療基盤法に基づき研究に供することが主な目的ですが、医療者や患者に直接的なメリットをもたらすために、実名データを匿名加工して利用しています。
現在、106ヶ所の病院と1ヶ所のクリニックが参画しており、情報共有が進んでいます。特に若い患者のニーズは高まっており、医療情報の積極的な提供が求められています。クリニックの視点としては、次世代医療基盤法による情報サービスの提供がスムーズに行われることが重要です。
クリニックの参画により、患者へのサービスが向上し、医療機関間の連携が促進されます。千年カルテにクリニックが参画するメリットは、患者への情報共有が可能になることで、他院との差別化やサービス向上が図れる点が挙げられます。医療データの二次利用は研究目的であり、直接的なメリットは少ないものの、連携医療や情報サービスにより、患者へのサポートが強化されます。
講演者プロフィール
一般社団法人ライフデータイニシアティブ 代表理事
吉原 博幸 氏
次世代医療基盤法の認定事業者である、一般社団法人ライフデータイニシアティブで代表理事を務めている吉原と申します。
同時に、現在京都大学名誉教授としてEHR(Electronic Health Record)共同研究講座を開設しており、医療データ情報の活用についての研究を進めています。