【2025年最新】訪問診療(在宅医療)向け電子カルテ9製品比較|往診・地域連携効率化

【最新比較表あり】訪問診療を効率化する電子カルテはこれ!在宅クリニック向け製品9選

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2025年時点で在宅クリニック・訪問診療向け電子カルテ9製品をピックアップし、価格帯・対応端末・在宅向け機能・レセコン連携などを一度に比較できるよう整理しました。

後半では「訪問診療・在宅医療向けカルテとは何か」「導入メリット」「選定時に押さえたい機能・費用感」を整理。
在宅医療をこれから始めるクリニック、外来中心から在宅へシフトしたいクリニックの検討メモ兼・保存版リストとしてご活用いただける内容です。

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訪問診療向け電子カルテ9製品の詳細情報

訪問診療特化型電子カルテ

価格初期費用 20万円
月額費用 2万円~
機能性ORCA連動型、クラウド型
AIによる診療情報の自動解析・自動で主治医意見書など作成、オーダリングチェック機能、オフライン入力機能
訪問診療向け機能治療過程を把握しやすいタイムライン表示で多職種で情報共有しやすい設計。複数カルテを同時編集も可能
連携ORCA連携、在宅医療専用スケジュール管理ソフト「Crosslog」と連携、各検査会社と連携可能、
連携薬局や訪問看護ステーションとカルテの一部をリアルタイム共有可能
サポート日医IT認定サポート事業所としてORCA導入をサポート、導入後は専任スタッフによる電話・メールサポートや操作説明会
医師のコメント”homisへ切り替えてから効率良く居宅療養管理指導料が算定できるようになりました。”
”様々なシステムと連携できるため、効率的に業務を進められると感じています。”
”homisは在宅を理解している人が作っていることがよく分かる使い勝手と機能を備えていました。”
【出典:https://homis-mics.jp/

編集者コメント:在宅医療の専門医が考えた、当直などを含めて24時間対応の連続した在宅医療を負担なく実現できる在宅医療特化型電子カルテです。在宅医療スケジュール管理ソフト「Crosslog」との連携が可能で、患者さんに渡す予定カレンダーや当日の訪問リスト作成といった業務を効率化できます。多くの他機関と連携が必須である在宅医療の、煩雑な事務作業を合理化することができます。

モバカルネット /NTTデバイステクノ株式会社
価格初期費用 20万円
月額費用 5万円~(5ユーザーまで)1ユーザー追加ごとに2000円/月
機能性ORCA連動型、クラウド型 Windows PC、タブレットやスマートフォン対応
定型文入力・テンプレート機能、過去文書の引用機能、居宅療養管理指導書などの医事文書を自動作成
訪問診療向け機能インターネットFAX連携、チャットベースの院内外情報共有機能、複数ユーザーが同時にアクセス可能
訪問スケジュール管理、Googleマップ連携、
連携介護請求ソフト給管帳と連動。検査会社からの結果受け取り、ケアマネ・薬局・訪看など院外関係者と
チャットや「モバカルリンク」でスムーズな情報共有が可能
サポート操作トレーニング、訪問サポート。電話・リモート対応のヘルプデスク、
ユーザー情報交換「モバカルコミュニティ」
医師のコメント”地域の人と連携するツール『bmic-ZR』には、モバカルネットから処方せんと居宅療養管理指導情報提供書
を送っています”
”患者さん宅にお伺いした時は、準備カルテの編集から開くと、診察をすぐ開始できるので、
患者さんとの コミュニケーションに時間を費やせています。”
【出典:https://movacal.net/

編集者コメント:在宅専門医と共同開発したモバカルネット。クリニックが許可した書類を指定した事業所が閲覧できる「モバカルリンク」で各事業所とスムーズな情報共有が可能です。堅牢なデータセンターを経由しており、スムーズな共有と安全なセキュリティを両立させたい先生におすすめです。訪問看護で実績のある、訪問スケジュール自動作成ツール「ZEST」との連携が可能です。

Zaitak Karte /GMOヘルスケア株式会社(旧株式会社アイソル)
価格初期費用 要お問い合わせ
月額費用 要お問い合わせ
機能性クラウド型
外来業務にも対応、カルテ枚数・データ容量・使用台数が無制限、
患者基本情報・病名・薬剤・サマリー情報をカルテから自動で取得する文書作成機能、
インターネットFAXオプション
訪問診療向け機能様々なデバイスからカルテにアクセス可能、定期訪問スケジュール事前作成・管理機能
連携多事業所・多職種間情報共有ツールSNS機能あり、順番予約「JunNAVi」との連携も可能
サポート日医IT認定サポート事業所。
医師のコメント
【出典:https://www.zaitakkarte.net/

編集者コメント:Zaitak Karteは在宅医療に特化した電子カルテですが、外来診療にも対応しています。クラウド型なので、訪問診療や急な往診でも出先での記録が可能です。さらにオプションでインターネットFAXサービスの活用で急な書類の送信も可能です。台数も無制限のため緊急時に自宅からモバイル端末を持って直行・カルテを確認しながら指示出しができるなどフレキシブルな活用ができます。

ヘルス×ライフ診療ノート/勤次郎株式会社
価格初期費用 0円
月額費用 19,000円~(ライセンス3台まで)  
機能性WebORCA、ML-A Plus、MegaOakIBARSⅢのレセコンと連携可能(費用別途相談)
AI音声認識、ペン入力、写真識別機能。健診情報・ワクチン情報・生活データなどの参照が可能
訪問診療向け機能手帳のような携帯性、音声入力による記録、写真撮影機能
連携個別相談(API連携対応)
サポート勤次郎のサポート窓口へ電話、専門スタッフが遠隔で設定支援
医師のコメント
【出典:https://karte.kinjiro-e.com/cms/treatment-note

編集者コメント:音声登録機能で、会話をそのまま記録することができるクラウド型電子カルテです。同社の健康管理アプリと連携することで患者さんの医療にまつわるトータル情報を参照することができます。地域のかかりつけ医として全人的医療を目指す先生におすすめです。

訪問診療対応の汎用型電子カルテ詳細

クリニクス CLINICS
価格初期費用 0円
月額費用 40000円 ~ 
機能性ORCA内包型、クラウド型。
CLINICSの様々なプロダクトと連携し、WEB予約・WEB問診・オンライン診療・経営分析を一元管理。
総合診療アプリ「CLINICS」との連携でオンライン診療・服薬指導・処方薬配達機能を利用可能
訪問診療向け機能通院負担軽減を掲げ、オンライン診療や往診先のカルテ即時共有に注力
連携クラウド型を活かした柔軟な院外検査や、レントゲン・心電図といった院内モダリティと接続可能
サポート導入支援立ち合いロールプレイング、オンラインサポート(オンライン面談・チャット)
医師のコメント”訪問診療時には紙カルテに代わりパソコンを持って行くと患者さんの状況、検査の指示、処方等の情報を
そこから即座に送ることができるので会計業務も迅速に行うことができます。”
【出典:https://clinics-cloud.com/

編集者コメント:アプリの活用で予約・診療・処方薬受け取りまでのすべてが患者さんの自宅で完結します。在宅診療所での活用実績もあり、診療所での診察だけでなく、訪問診療やオンライン診療に力を入れたい先生におすすめです。

クリアス
価格初期費用 20万円~  (初期費用0円、訪問サポートなし、ご自身で導入を行うプラン有)
月額費用 1.2万円~
機能性ORCA一体型、クラウド型。
基本料金で在宅機能・WEB予約・オンライン診療・WEB問診・経営分析機能の利用が可能
訪問診療向け機能外来・在宅・オンライン診療に標準対応。訪問診療スケジュール管理、訪問ルート管理、事前カルテ記載
連携機器・システム連携実績300種類以上
サポートメール、電話、遠隔サポート(遠隔接続での確認・電話サポート)
医師のコメント”往診に行く時にスケジュールが可視化されて見やすい「在宅機能」です。
今ひとりで30人ほどの患者さんを診ているのですが、場所とかかる時間を考えて予定を組めますし、
患者さんごとに訪問する周期を設定できたり訪問スケジュールを翌月分に転写できたりするところも
便利だと思います。”
【出典:https://clius.jp/

編集者コメント:在宅機能含めた、様々なオプションを上乗せ費用なしで導入することができます。診療先や在宅でもレセプト修正や診療情報の整理などの事務作業を行うことができます。

きりんカルテ/ウィーメックス株式会社
価格初期費用 30万円~
月額費用 きりんカルテ利用料0円、WebORCA利用料+保守点検費22800円~
機能性WebORCA連携、クラウド型。
Google LLCのGoogle Cloudサーバを利用し安心のセキュリティ、予約/在宅機能標準搭載
訪問診療向け機能撮影用アプリで簡単に画像アップロードが可能、訪問診療スケジュール管理、事前入力
医療介護一括請求対応
連携各検査会社とのデータ連携可能
サポート無償チャットサポート、有償のパートナー代理店よる訪問保守・サポート可能
医師のコメント”何台で使っても「無料」なのは非常に良いですね。今後医師やスタッフが増えてくると、
カルテとしてだけではなく、院内のコミュニケーションツールとしても使えるのではないでしょうか。”
【出典:https://xirapha.jp/

編集者コメント:カルテ利用料0円のきりんカルテは、ランニングコストを低く抑えたい・画像取り込みや検査会社との連携など最低限の機能はしっかり押さえたい先生におすすめです。また、訪問看護やリハビリ併設などスタッフが多い在宅クリニックにもおすすめです。

OWEL(オーウェル)/セコム医療システム株式会社
価格初期費用 要お問い合わせ
月額費用 要お問い合わせ
機能性電子カルテデータをセコムのセキュアなデータセンターで安全に保存、
訪問スケジュール簡単作成、在宅医療関連文書の作成
訪問診療向け機能訪問診療スケジュール管理、オフライン管理、介護保険請求統合
連携検査連携、患者属性連携、ビューアー連携、請求書/領収書自動印刷、診察券発行機連携
サポート無料メールサポート
医師のコメント”看護師が患者宅を訪問して得た詳細な情報をすぐに電子カルテに反映させるため、患者さんや家族の要望を
すぐに把握できます。”
”オンコールの医師は基本的に自宅で待機していますが、クラウド型電子カルテならそのまま患者さん宅に
向かうことができます。”
【出典:https://medical.secom.co.jp/it/karte/secomowel/】

編集者コメント:同社の「ユビキタス」から、さらに使いやすさとシンプルな設計を重視したOWELは、操作性の良さや訪問スケジュール管理機能などから、外来と在宅診療どちらも診ている先生におすすめです。手軽な操作と柔軟な活用方法ができ、多忙な先生からも業務効率があがったと高い評価を得ているとのことです。

Medicom-HRf Hybrid Cloud(メディコム エイチアールエフハイブリッドクラウド) /ウィーメックス株式会社
価格初期費用 要お問い合わせ
月額費用 要お問い合わせ
機能性オンプレミス型×クラウド技術で端末・ロケーションフリー。
セキュリティバックアップ機能
個人情報の漏洩防止(個人情報保護サポート機能)、不正アクセス防止(ファイアウォール・URLフィルター)、
ウイルスの予防・駆除(ウイルス対策ソフト)
訪問診療向け機能タブレットで撮影した写真をスムーズにカルテに反映、医療+介護の月次請求、オフライン利用
連携170社の機器とシームレスに連携、バイタル連携機能
サポート全国157拠点、網羅性の高いサポート体制 リモートサポートで万が一の際も迅速対応
医師のコメント”メディコムは医事関係のノウハウ、蓄積が一番あるし、電子カルテは使いやすく、機能が多く便利です。”
出典:https://www.phchd.com/jp/medicom/clinics/mchrf-hybrid-cloud】

編集者コメント:クラウド型とオンプレ型の「良いとこどり」を実現したハイブリット型電子カルテです。しっかりしたサポートを受けたい、使いやすさのカスタマイズにこだわりたい先生におすすめです。

在宅クリニックで電子カルテを導入した“実体験”から分かること

生活背景・会話を記録し安心を生む

A医師
A医師

在宅医療ならではの細やかな会話や、
あいまいな情報を共有できることを最優先で選びました

B医師
B医師

自分の家に他人が入ってくる。不安や居心地悪さを払拭できるよう
生活状況や会話を詳細に共有したかった

在宅診療では患者宅での“あいまいな状態”や“微妙な会話”が重要な情報になります。
カルテ入力には、記号や単語だけでなく“暮らしの文脈”を残せるテンプレ・音声入力・写真添付機能が評価されています。

多職種での信頼構築を重視した

C医師
C医師

多職種でしっかり連携がとれていることが、患者さんとの信頼関係で大切。
確実に情報共有が行えるカルテを探しました。

ケアマネジャー、訪問看護師、薬局とのリアルタイム共有が、在宅医療における“信頼ベース”の診療を支えます。
電子カルテは「医師単独で使うツール」ではなく、チームで使える“情報共有基盤”と言えるでしょう。

クラウド型カルテを導入した医師の選定ポイント

D医師
D医師

専用のネット回線が必要なオンプレ型カルテだと
導入も、外出先での閲覧も大変だと思った

E医師
E医師

持ち歩くのでセキュリティや個人情報の取り扱いを重視した

訪問診療では車中や患者宅、施設で素早くカルテ確認が必要です。
オンプレ型では院内回線やネットワーク設計がボトルネックになり、「モバイル対応」「クラウドアクセス」が最優先項目になりました。
また、タブレットやスマホでカルテを扱う際の個人情報保護・アクセス制限・オフライン入力などの安全設計も注目されるポイントです。

オンコール・帰宅後にも稼働する医師の現場目線

F医師
F医師

診療の合間や帰宅後、オンコールの時に手軽に扱えるものを選んだ

訪問診療をしているクリニックでは、診療後・夜間対応・急変フォローが多くなることが想定されます。
クラウドによるスタッフや訪問看護とのスムーズな連携、カルテの閲覧しやすさといったUIも選定要素です。

この体験から学ぶ「在宅電子カルテに求められる視点」

  • モバイル対応・クラウド型
    往診・施設訪問・夜間オンコールに必須
  • 多職種連携機能
    医師だけでなく訪看・薬局・ケアマネも使える共有設計
  • 生活背景を残す入力設計
    画像・音声・会話記録を活用
  • 高度なセキュリティ
    院外利用状況を前提に
  • 軽快な操作性
    診療合間・帰宅後・急変時でも即記録可能

外来カルテでは不十分な理由(比較表)

前章の実体験からもわかるように、在宅医療は外来診療とは構造そのものが異なります。
在宅医療や訪問診療では、外来中心カルテをそのまま利用すると「入力負担」「情報共有」「請求」「スケジュール管理」など、あらゆる場面で無理が生じます。

外来カルテと在宅・訪問診療向けカルテの違いは次のとおりです。

外来カルテと“在宅・訪問診療カルテ”の違い比較表

外来中心カルテと在宅・訪問診療カルテの比較
比較項目 外来中心カルテ 在宅・訪問診療カルテ(クラウド型)
利用環境/接続 院内ネットワーク/固定端末が前提 クラウド型で院外アクセス可能。
スマホ・iPad・タブレットで往診先から操作
診療スタイル 来院ベースの診察記録 訪問スケジュール・地図表示・ルート管理と一体化
入力支援 キーボード中心。テンプレ少なめ AI入力/音声入力/テンプレート/定型文が充実
書類作成 院内で手動作成。介護文書は非対応が多い 診療情報提供書/訪問看護指示書/居宅療養管理指導書などを自動作成。
AIによる文書生成・自動転記に対応
データ共有 医師・院内スタッフで閉じる運用 多職種連携(訪問看護・薬局・ケアマネ)。
チャット・タイムライン・写真共有機能が前提
請求体系 医療保険のみを想定 医療+介護の複合請求に対応。
レセコン連携・算定チェック・同日算定管理を自動化
セキュリティ 院内で管理しやすいが、持ち出しには非対応 タブレット紛失対策・遠隔ワイプ・アクセス制御など院外利用前提のセキュリティ
対応シーン 院内で完結する診療 24時間対応・急変コール・夜間オンコール・介護連携など
“生活の場”で診療する在宅医療に最適化

訪問診療対応の電子カルテを導入するメリット

① 院外でもすぐカルテを開ける(クラウド・モバイル最適化)

  • 車中/患者宅前/夜間オンコールで即アクセス
  • スマホ・タブレット操作に最適化
  • 往診前の判断が速くなる

② AI入力・音声入力で“会話や生活背景”をすぐ記録

  • よく使う文言をワンタップ入力
  • AIがSOAPや所見を自動生成
  • 在宅ならではの会話・生活情報も残しやすい

③医療+介護の文書作成が自動化される

  • 訪問看護指示書・居宅療養管理指導書などが自動作成
  • 過去文書の引用・転記も簡単
  • 夜に書類だけ残る負担が減る

④ 訪看・ケアマネ・薬局との多職種連携がスムーズ

  • 写真・経過・ケア状況をタイムラインで共有
  • チャットで情報が一元化
  • 判断スピードが上がる

⑤ 医療保険+介護保険の複合請求に対応

  • レセコン連携で算定ミス防止
  • 介護保険の同日算定チェック
  • 返戻リスクが大幅に減る

訪問診療・在宅クリニックが重視すべき電子カルテの機能

①モバイル・タブレット最適化(院外利用を前提)

  • 車中/患者宅/夜間オンコールで使いやすいUI
  • 片手操作・大きなボタン・見やすい文字サイズ
  • スマホ/iPad対応で持ち歩きが前提

②訪問スケジュール・地図・ルート管理の一体化

  • 月ごとの訪問予定を自動管理
  • 地図表示(Google Maps連携が多い)
  • 医師・看護師ごとのルート最適化

③ 文書作成支援(医療+介護の文書を自動化)

  • 訪問看護指示書
  • 居宅療養管理指導書
  • 主治医意見書
  • 過去文書の引用/AI自動生成

④ AI入力・音声入力・テンプレート

  • SOAP・所見のAI下書き
  • よく使う定型文を一発入力
  • 会話しながら音声入力

⑤ 多職種連携(訪看・ケアマネ・薬局)

  • 写真共有・バイタル記録をリアルタイム反映
  • チャット・タイムラインで情報一元化
  • 外来カルテでは対応不可の“チーム医療”前提の設計

訪問診療・在宅クリニックの電子カルテの選び方

① 外来併用か、在宅特化かを最初に決める

  • 外来中心か、訪問診療中心かで必要機能が変わる
  • 院外利用が多い場合は、在宅向けのモバイル特化型が適切
  • 外来カルテを流用すると訪問スケジュールや文書作成で手間が増える

② 訪問件数・チーム体制に合うかを確認する

  • 医師1名か、複数医師・看護師がいるかで必要な連携機能が変わる
  • 多職種と動く場合は、チャット・写真共有・タイムラインが必要
  • 小規模ならシンプルなUI・スマホ中心のカルテが使いやすい

③ 文書量に合わせて“自動化の強さ”を選ぶ

  • 訪問看護指示書や主治医意見書など毎月の書類が多い
  • AI入力、テンプレート、過去文書の引用がどれだけ効率化できるかを見る
  • 文書作成に負担があるクリニックほど自動化が重要

④ 請求(医療+介護)の複雑さに対応できるか

  • 医療保険のみか、介護保険と併用かで必要な請求機能が変わる
  • 複合請求に対応し、算定チェックやレセコン連携があると返戻が減る
  • 処理を外部システムに頼らず一元管理できるかが重要

⑤ 訪問スケジュール・地図・ルート最適化の有無を確認

  • 月次・週次の訪問予定管理がどれだけ簡単か
  • 地図表示・ルート最適化があると移動負担が減る
  • 外来カルテにはない機能なので、在宅特化との違いが出る部分

2025年以降 在宅医療で電子カルテが重要になる背景

2025年時点の在宅医療では、診療報酬や医療DXの流れから、院外で使えるクラウド型の電子カルテがほぼ必須の存在になりつつあります。
背景には、在宅医療情報連携加算に代表される「多職種間のスムーズな情報共有」が評価の対象となったことや、生活状況・ケア内容を継続的に把握する必要性が高まっていることがあります。

医師の働き方改革により、文書作成や請求業務の負担を軽減する仕組みも不可欠となっています。在宅医療では医療と介護の書類が多いため、一度の入力でデータが連動し、訪問先でも安全に使える電子カルテが実務面で大きなメリットを持っています。
制度の詳しい内容や算定要件については、別記事で整理しています。(準備中)

訪問診療向け電子カルテ比較一覧

訪問診療向け電子カルテ比較表
メーカー名 メディカルインフォマティクス株式会社 NTTデバイステクノ株式会社 GMOヘルスケア株式会社 勤次郎株式会社 メドレー株式会社 株式会社DONUTS ウィーメックス株式会社 セコム医療システム株式会社 ウィーメックス株式会社
クラウド/オンプレ クラウド クラウド クラウド クラウド クラウド クラウド クラウド クラウド ハイブリッド
特化/汎用型 在宅特化 在宅特化 在宅/外来対応 在宅特化 汎用 汎用 汎用 汎用 汎用
初期費用 20万円 20万円 要お問い合わせ 0円 0円 20万円~(0円プラン有) 30万円~ 要お問い合わせ 要お問い合わせ
月額費用 2万円~ 5万円~(5ユーザーまで) 要お問い合わせ 1万2千円 4万円~ 1.2万円~ WebORCA利用料+保守点検費22,800円~ 要お問い合わせ 要お問い合わせ
レセコン一体型/連携型 ORCA連動型 ORCA連携 WebORCA他と連携 ORCA内包型 ORCA一体型 WebORCA連携 情報なし
サポート 日医IT認定サポート事業所、ヘルプデスク 電話サポート 導入支援立ち合い、オンラインサポート メール、電話、遠隔サポート 無償チャット、有償訪問保守 無料メールサポート 全国157拠点、リモートサポート
資料

資料DL

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※現在一括ダウンロードいただける資料は「訪問診療向けクラウド型電子カルテhomis」のみとなっております。ご了承ください。(随時追加予定です!)

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クラウド型12製品を体験談と特徴で比較!クリニック向け電子カルテ選定ガイド

一緒に検討したい!訪問診療を効率化する各種サービス

特徴
  • スケジュール機能ルート機能、情報共有に必要な資料作成を自動化機能
  • 在宅医療で主要な電子カルテやレセコン、多職種連携ツールと連携するなど、患者から多職種まで一元管理することが可能です。
特徴
  • 在宅医療に特化したBPOサービスで、在宅医療クリニック向けにオンコール代行サービスを提供
  • 24時間365日体制のコールセンター
  • 書類印刷・発送代行やデータ入力代行、患者の満足度調査サービスも提供
特徴
  • 訪問診療の患者様負担分の集金を口座引き落としにできるサービス
  • 導入費用・システム利用料0円、利用した月だけの費用発生、 請求件数は1件から利用可能
  • 個人事業主でも利用可能、電子カルテとの連動も可能

まとめ

訪問診療・在宅医療では、院外アクセスや多職種連携、文書作成、医療+介護の請求が避けられず、外来中心カルテでは対応しきれない場面が増えています。クラウド型でモバイル操作に強い“在宅向け電子カルテ”は、これらを一元化し、診療の質と効率の両方を高める基盤になります。

在宅医療の医師が求める「細かな生活情報の共有」「移動中の記録」「オンコール時の迅速な参照」「安全なデータ管理」も満たしやすいため、カルテ選びの重要な判断基準になります。

ぜひこの記事を参考に、理想の在宅クリニック開業をサポートする電子カルテを見つけていただけますと幸いです。
無料の資料ダウンロードによる比較もぜひご活用ください。

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診療科・タイプ別電子カルテ比較記事リンク

FAQ|訪問診療・在宅医療の電子カルテに関するよくある質問

最低限は利用できますが、訪問スケジュール管理・地図表示・文書作成支援・医療+介護の複合請求など、在宅医療特有の業務はカバーしきれないことが多いです。往診頻度が高いクリニックでは、院外アクセスやモバイル操作に強い在宅向けカルテが実務的に有利です。

訪問診療では院外でカルテを参照する場面が多いため、クラウド型が圧倒的に使いやすいです。オンプレ型は専用回線やVPNが必要になり、外出先での閲覧・入力に負担が生じやすい傾向があります。

在宅医療では以下の機能が特に役立ちます。

  • 訪問スケジュール・地図・ルート表示: 移動効率の最適化に必要。
  • 文書自動作成: 居宅療養管理指導書、訪問介護指示書などを自動生成。
  • AI・音声入力: 記録時間の大幅短縮。
  • 多職種連携機能: 訪問看護、薬局、ケアマネとの情報共有を簡便化。
  • 医療+介護の複合請求対応: 外来カルテにはない在宅専用の負荷軽減が可能。

診療情報提供書・居宅療養管理指導書・訪問介護指示書・サービス担当者会議資料など、月間で数十〜数百枚に及ぶケースもあります。テンプレートや自動生成機能を備えたカルテを使うと、大幅な負担軽減につながります。

在宅医療では「生活状況」「会話」「家族の状況」など、医療情報以外もケアの質に直結します。医師・看護師・ケアマネ間で誤解なく共有できる“在宅連携に強いカルテ”が適しています。

クラウド型カルテの多くは医療情報ガイドラインに準拠し、端末にデータを保存しない仕組みになっています。紛失・盗難時のリスクを抑えられるため、オンプレ型より安全とされるケースもあります。

外来と在宅の両方を行う場合、以下の選び方が適しています。

  • ハイブリッド型: 外来の使いやすさと在宅機能の両方を搭載。
  • 在宅特化型: 在宅の比率が高いクリニック向け。

外来では操作速度やレセコン一体型、在宅ではスケジュール・地図・文書作成・院外アクセスを重視すると失敗しません。

クラウド型なら1〜3ヶ月程度が一般的です。初期設定、テンプレート整備、レセコン連携などを考慮しつつ、訪問診療の立ち上げ時期に合わせて導入できます。

在宅医療では以下の3点が“致命的な差”になります。

  • 院外での使いやすさ: 動作速度・端末対応の柔軟性。
  • 文書作成と情報共有の省力化: 書類量が多いため必須。
  • 医療+介護の複合請求: 在宅ならではの重要ポイント。

これらが弱いカルテは、往診件数が増えるほど現場負担が急増します。