オンライン診療の進化と独立型システムの役割
コロナ禍によるオンライン診療の一時的な規制緩和を皮切りに、2022年には初診患者のオンライン診療を恒久的に認めるなど、この数年でオンライン診療は大きな変化を遂げました。
従来の診療スタイルを大きく変える新しい医療の形として、オンライン診療に注力するクリニックも増え始め、多くの医師が注目しています。
それに伴い、さまざまなオンライン診療ツールが開発されました。独立型サービスから、オンライン診療システムを搭載した電子カルテまで、多様な選択肢が生まれています。
本記事では、オンライン診療システムの選び方、地域差、導入のポイント、そして実際のサービス情報を詳しくご紹介します。
医療のデジタル変革時代におけるオンライン診療導入について、具体的な指針をお届けします。
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- 予約管理、問診表管理、かかりつけ医登録
- 料金:無料(売上金振込手数料はクリニック負担)
- 処方:薬局連携、配達可能(東京23区・横浜市・大阪市は当日配達可能)、バイク便
- 支払い:クレジットカード
日本初のオンライン診療・オンライン服薬指導・処方薬宅配のワンストップ・プラットフォームを提供。
提携薬剤師によるオンライン服薬指導対応で診察後も安心です。
- ORCA・電子カルテ連携
- 患者向けLINEアプリ、カスタマイズ問診機能、
ヘルスケア業務管理(診察予約・オンライン診療・決済・配送)マーケティング分析と顧客管理 - 料金:個別見積
- 処方:薬局連携、配達可能
- 支払い:クレジットカード
予約から配送まで一元管理でき、マーケティングツールも充実。離脱を防ぐ仕組みが多く盛り込まれたオンライン診療システム。自由診療だけでなく、保険診療で自費収益の拡大を目指すクリニックにおすすめです。
≪インタビュー記事を読む≫
保険診療クリニックでも自費収益を狙える‶DtoCプラットフォーム〟を知っておこう―march(マーチ)
患者層や診療内容に応じたオンライン診療システムの選定ポイント
オンライン診療システムを選定する際には、クリニックの特性や患者層、診療内容に応じた機能と、すべての診療科目に共通する基本的な評価ポイントを総合的に検討することが重要です。以下に、患者層別・診療内容別のニーズと、選定時に注目すべき全体的なポイントを整理します。
患者の特性に適した機能
地域や患者層の特徴を考慮することで、より効果的なオンライン診療の運用が可能になります。
- 若年層や都市部の患者が多いクリニック
柔軟な予約管理機能: 多忙な患者が簡単にスケジュールを調整できる仕組みが求められます。
モバイル対応の使いやすいインターフェース: スマートフォンやタブレットで直感的に操作可能なデザインが重要です。
SNS連携: LINEなど普段利用しているアプリとの連携により、アクセスのハードルを下げる工夫が必要です。 - 地方や高齢者の患者が多いクリニック
通信環境に対応した設計: 通信インフラが不安定な地域でも利用可能な低帯域幅対応のシステムが有効です。
高齢者向けUI: 大きな文字や音声ガイドなど、操作のしやすさを重視したデザインが必要です。
診療科の特徴に合わせた機能
診療科目ごとの特性を反映した機能の選択が、患者対応の質を向上させます。オンライン診療と相性が良いと言われる精神科と小児科を例にご紹介します。
- 精神科
プライバシー保護: セキュリティが強化されたシステムで、患者の個人情報を確実に保護。
長時間のカウンセリング対応: 安定した通信環境で、診療中の中断を防ぎます。 - 小児科
チャット機能: 親が簡単に相談できる仕組みを整備。
事前問診機能: 子供の症状を事前に把握し、スムーズな診療を実現。
柔軟な診療時間設定: 子供の急な体調変化にも対応できる診療枠の確保が重要です。
ケース別に求められる機能
診療の目的に応じたシステムの特化機能が、初診・再診のどちらでも診療を効率化します。
- 初診患者への対応
詳細な問診票のカスタマイズ機能で、診療科目やクリニックの特性に応じた事前情報収集を効率化。
電子カルテとの連携により、問診内容をスムーズに記録して診療計画に活用。 - 再診患者への対応
定期的な予約管理やリマインダー機能を備え、患者自身が予約を簡単に調整可能。
前回の診療内容や処方内容を即座に参照できる機能で、診療の継続性を確保。
共通の選定ポイント
- 操作性と利便性
シンプルで直感的な操作が可能なデザインは、患者とスタッフ双方の負担を軽減します。 - 機能性
予約管理、決済といった基本機能に加え、チャット機能や電子処方箋といったクリニックに合った機能を選びましょう。 - セキュリティと法令準拠
医療データを保護するためには、関連する法律やガイドラインに適合したサービスであることが重要です。また、セキュリティの観点から患者に再ログインが必要な場合でも、操作が簡単でわかりやすく、スムーズに利用できるシステムを選ぶことで、診療時間の遅延を防ぎ、隙間時間でオンライン診療を行う医師にとっても効率的に利用できます。 - コストとサポート
初期費用や運用コストが継続的に負担できる範囲であるか、またトラブル時に迅速かつ適切なサポートが受けられる体制が整っているかを確認しましょう。
オンライン診療システムの各サービス詳細情報
- 予約管理、問診表管理、かかりつけ医登録
- 料金:無料(売上金振込手数料はクリニック負担)
- 処方:薬局連携、配達可能(東京23区・横浜市・大阪市は当日配達可能)、バイク便
- 支払い:クレジットカード
日本初のオンライン診療・オンライン服薬指導・処方薬宅配のワンストップ・プラットフォームを提供。
提携薬剤師によるオンライン服薬指導対応で診察後も安心です。
- ORCA・電子カルテ連携
- 患者向けLINEアプリ、カスタマイズ問診機能、
ヘルスケア業務管理(診察予約・オンライン診療・決済・配送)マーケティング分析と顧客管理 - 料金:個別見積
- 処方:薬局連携、配達可能
- 支払い:クレジットカード
予約から配送まで一元管理でき、マーケティングツールも充実。離脱を防ぐ仕組みが多く盛り込まれたオンライン診療システム。自由診療だけでなく、保険診療で自費収益の拡大を目指すクリニックにおすすめです。
≪インタビュー記事を読む≫
保険診療クリニックでも自費収益を狙える‶DtoCプラットフォーム〟を知っておこう―march(マーチ)
- リマインドメール、キャプチャ、チャット機能
- 料金:初期導入費、月額費用0円、決済手数料10%
- 処方:配達可能(Uber Direct活用し東京23区内30分以内に配達)
- 支払い:クレジットカード(トークンでカード情報を保持しない決済)
国内最大級の医療と美容に関するネットワークをもち、患者は病院の検索と予約、オンライン診療までをアイメッドのみで完結させることができます。
- 専用アプリ不要、ブラウザ使用で手軽に利用可能。
- 料金:個別見積
- 処方:‐
- 支払い:クレジットカード、銀行振り込み、次回来院時支払い
コニカミノルタPACS上でオンライン診療が行えるサービスです。(使用システムはYaDoc Quick)
専用アプリ不要、ブラウザ使用で手軽に利用可能です。柔軟な支払い方法に対応しています。
- オンライン資格確認、FitBitからPHRデータ取得、問診表カスタマイズ、導入までの初期設定を無料サポート
- 料金:初期費用無料、月額10,000円
- 処方:処方箋薬局連携
- 支払い:クレジットカード
スマートウォッチと連携しPHRデータを取得、高齢者向けに看護師がデバイスを持って訪問するオンライン訪問診療にも対応。
- 予約機能、予約メニューごとの問診票設定、通話オプション、Googleアナリティクス連携、リマインドメール、医療スタッフによる代行予約
- 料金:個別見積
- 処方:処方薬配達可能
- 支払い:クレジットカード
アプリ不要、クリニック専用ブランディング機能があり、患者が安心して登録できるようページの独自カスタマイズ可能です。
- 画像等の検査データの共有・検査データの事前登録、海外からのオンライン診療にも対応、アプリのインストール不要、電子聴診器を使用したオンライン聴診に対応
- 料金:個別見積
- 処方:‐
- 支払い:施設ごとの決済方法に対応
Ciscoのビデオ会議システムWebexを組み込んだクラウド型システムでWindowsPC、AppleMac、タブレット、スマートフォン(Android/iOS)のマルチデバイスに対応します。2022年の新型コロナ対応の際、世田谷区オンライン発熱診療サービスで採用実績があります。
- 日時予約、簡易問診機能・写真送付、食事写真・血糖・血圧等の自己管理データを共有可能、電子カルテ連携(オプション)
- 料金:個別見積
- 処方:薬・処方箋の配送
- 支払い:PayPalによるクレジットカード決済、請求書発行
旧アイソル株式会社、現在はGMOヘルスケアが運営しているリモートドクターは、予約から支払いまでをワンストップで行うサービスです。自己管理記録の共有が可能で、慢性期疾患の患者さんの治療にも役立ちます。
- 医療機関検索サイト「病院なび」と連携、オンライン服薬指導対応、予約から処方受け取りまでワンストップ、国際的なセキュリティ基準「PCI DSS」完全準拠、専用コールセンターによるバックアップ体制、栄養相談サービス
- 料金:‐
- 処方:処方薬配送
- 支払い:クレジットカード決済
日本最大級の医療機関検索サイト「病院なび」と連携し、患者はスマホやPCから気軽に予約を取ることが可能です。専用コールセンターによるバックアップ体制や利用者の栄養相談サービスといった充実したサポートがポイントです。
- 予約管理、ビデオ通話による診療、診療費用の請求まで一元管理
- 料金:初期費用・月額固定費無料(Basic Plan)+ サービス利用料(決済金額3.5%)
- 処方:処方薬配送
- 支払い:クレジットカード、LINE Pay
日本で最大級の利用者を誇るLINEが開発した、オンライン診療サービスです。シンプルで理解しやすい設計に開発されてています。導入・固定費用が無料のため、試しに使ってみたいなど気軽な導入が可能です。
- カレンダー形式で入力しやすい予約管理、疾患別の問診票、画面共有機能、設定や院内業務フロー設計を丁寧にサポート
- 料金:初期費用・月額利用料無料。決済手数料のみ別途負担
- 処方:薬局への処方箋連携、院内処方は宅配業者へ自動で集荷依頼
- 支払い:クレジットカード決済
導入実績6000件以上を誇るcuron。こちらのサービスも初期費用・月額費用無料で利用が可能です。自動集荷機能があり、院内処方でも処方薬の配送の対応がスムーズです。
- ヘルスケア機器連携、医師の空いた時間に予約枠設定
- 料金:トライアルプラン0円、以後33000円/月額
- 処方:処方薬配送対応
- 支払い:クレジットカード決済
ポケットドクターは高齢の患者でも使いやすいシンプルな設計で、慢性疾患を抱える患者や通院が大変な患者の定期診療に活用されています。バイタル情報の連携をすることで、精度の高い診療の提供を可能にします。
- 予約・オンライン診療・薬・処方箋の配送、アラート機能、導入後の定期的な訪問・電話・メールで困りごとをサポート、3省3ガイドライン準拠証明書取得、ISMS認証(ISO27001)取得
- 料金:‐
- 処方:薬・処方箋の配送(最短当日)
- 支払い:クレジットカード
- ※アンドロイドタブレット不可
大手ヘルスケア医療Q&Aサイト「CARADA 健康相談」を運営する株式会社カラダメディカが開発。
直感的に操作でき、高齢者にも使いやすいオンライン診療システムです。
- 予約機能、カスタマイズ問診機能、メッセージ機能、モニタリング機能(医師の知りたい項目をかかりつけ医の決めた任意の日時に患者が記録)、主要12社の電子カルテと同じPCで利用可能、専任のサポートデスクによるフォロー
- 料金:‐
- 処方:‐
- 支払い:クレジットカード決済、銀行振り込み、代金引換
患者とかかりつけ医だけをつなぐシンプルなシステム。受診患者の離脱を防ぎます。サポート体制の手厚さや、高齢の方も利用しやすい多様な支払い方法が用意されています。
- 予約機能、問診機能、画像で保険証等確認可能、チャット機能、処方箋送信
- 料金:初期・月額費用無料、診療ごと300円、決済手数料ご請求額の4%
- 処方:‐
- 支払い:クレジットカード決済、銀行振り込み、代金引換
専用のキーを持つ患者が気軽に健康相談ができる「Door.info 健康医療相談」のオンライン診療サービスです。診療が発生して初めて費用が発生するため、気軽に導入が可能です。
まとめ
本記事では、ケースに応じたオンライン診療の重要ポイントを整理し、具体的なオンライン診療サービスについてご紹介しました。
選定には患者やスタッフの利便性を高める操作性、診療の質を支える機能性、安全性を担保するセキュリティ、そして予算に見合ったコストと充実したサポート体制が重要です。
それぞれの特徴を理解し、自院に最適なシステムを見つけることが、成功への鍵となるでしょう。
オンライン診療サービスに関する詳細な資料や、知識を深めるDOCWEB独自の動画も、ぜひお気軽にご活用ください。理想のクリニック開業にお役立ていただけますと幸いです。