
はじめに
医療スタッフの採用難と患者様の待ち時間短縮ニーズの高まりから、クリニックでの自動精算機の導入が加速しています。
しかし、自院にとって本当にメリットがあるのか?患者層とマッチしたものを選べるのか?判断に迷われている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、
- 製品のスペック・詳細情報
- 自動精算機の導入メリット
- 後悔しないための注意点・選定ポイント
- 補助金情報(2025/1/23現在)
を網羅的に解説します。選定・製品同士の比較にお役立ていただける内容となっています!
自動精算機の導入をご検討中の方はもちろん、受付無人化やミニマム開業にご興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
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自動精算機の各製品詳細情報

- 導入実績2,700台以上、95%以上の電子カルテ・レセコンとの連携が可能、最短1か月で導入可能
電話・現地訪問・リモート対応でサポート - サイズ:横460/奥行295/高さ1390
- 対応決済:クレジット・電子マネー・QR決済

- 80%以上の電子カルテレセコン連動との連動が可能。セミセルフレジからスモールスタートし、自動精算機の導入も。
- サイズ:横536/奥行490/高さ1400
- 対応決済:オンライン決済端末連動オプション有

- 「現金装填/回収時の自動計数」「全金種のリサイクル」を実現(2千円札を除く)、安心のサポート体制
- サイズ:560mm×659mm×580mm
- 対応決済:キャッシュレス決済に対応

- 導入実績2,000台以上、レセコン連携120種以上、現金授受を自動化することで会計時間を短縮。
- サイズ:-
- 対応決済:クレジット・電子マネー・QR決済

- 全機種1円5円対応、CR2は高額紙幣の排出可、オプションで会計番号案内表示システムや自動音声案内あり。
- サイズ:-
- 対応決済:キャッシュレス対応マルチ決済システム

- 96.5%とレセコンデータと連携、導入1820件以上、診察券発行、再来受付機能、卓上型もあり
- サイズ:幅460mm×奥行298mm×高さ1420mm
- 対応決済:クレジット、QRコード・電子マネー

- 磁気ストライプの診察券、バーコード診察券の読み取り、サーマルプリンターによる診療費領収書・診療明細書の発行が可能
- サイズ:650mm×350mm×1503mm
- 対応決済:マルチ決済対応

- 多言語対応、レセコン連携、362日サポート対応
- セルフレジ取り扱いあり
- サイズ:横幅40cm×奥行60cm×高さ157cm
- 対応決済:クレジット、電子マネー、交通系電子マネー、QR決済

- 低コスト、英語対応、卓上対応、高齢者にも配慮した画面アニメーションと音声による操作ガイダンス、高額紙幣排出可
- サイズ:横幅360mm × 奥行250mm × 高さ1,525mm(突起物含まず)
- 対応決済:クレジットカード、QRコード、電子マネー

- 全国100か所以上の保守サポート拠点、日本語と英語の自動音声案内、全金種の入出金対応
- セミセルフレジあり
- サイズ:-
- 対応決済:クレジット決済可能

- 連携可能なレセコンは要問い合わせ、フルセルフレジからセミセルフレジまで4タイプあり
- サイズ:-
- 対応決済:オプションでマルチ決済や医療費後払いシステム

- 電子カルテやレセコンと連動、幅約54cmのコンパクトな自動精算機
- サイズ:
- “(W)536×(D)490×(H)1400mm※突起部(D)120mm”
- 対応決済:オプションでクレジット対応可能

- 診療所にピッタリな再来受付機能と自動精算機能、QR・一次元バーコードへの対応、顔認証による 受付・精算機能も可能
- サイズ:-
- 対応決済:クレジット・バーコード決済対応

- バーコード読み取り、音声案内、電子カルテ連携
- サイズ:横幅420×奥行360×高さ626
- 対応決済:オプションでクレジット対応可能

- 導入立ち会い・レクチャー、釣銭取り忘れアラート機能、会計呼び出し案内と連携
- サイズ:横幅53cm、奥行34.5cm
- 対応決済:オプションでクレジットカード、QRコード決済、電子マネー決済
自動精算機・セルフレジとは?費用相場と特徴がわかる比較表
自動精算機はフルセルフレジ、自動釣銭機や一部自動の精算機はセミセルフレジとも呼ばれます。
項目 | 自動精算機 | 自動釣銭機(セルフレジ) |
---|---|---|
価格相場 | 200万円〜450万円 | 100万円〜150万円 |
特徴 |
・バーコード読み取りや精算まで顧客が全て操作 ・レジ周辺に複数台設置で混雑緩和 |
・受付スタッフによる診療費案内、患者操作で支払い ・領収書や明細はスタッフが手渡し ・受付の現金管理の負担軽減 |
メリット |
・完全無人化で人件費削減 ・混雑緩和や業務効率化 |
・会計ミス防止 ・接客要素を保ちながら効率化 |
デメリット |
・機械操作に慣れていない顧客には不便 ・導入コストが高め |
・顧客側の操作の慣れが必要 ・完全無人化はできず人件費が一定発生 |
導入のメリット
- 受付業務効率化と人件費削減
受付スタッフが精算業務から解放され、他の業務に集中、少人数での運営が可能になります。 - 待ち時間短縮・待合室混雑緩和
患者自身で精算を行うため、待ち時間が短縮されます。 - 未収金・釣銭間違いの防止
現金以外の決済が可能になることで、患者の支払い忘れを防止、また釣銭の渡し間違いが発生しません。 - 多様な決済方法に対応
現金、カード、電子マネー、QRコードなど、時代のニーズに即した利便性の提供が可能になります。 - 特に効果を発揮するクリニック
- 患者の回転率が高いクリニック
- 中~大規模のクリニック
- デジタル決済に慣れた若年層を主な患者とするクリニック
失敗しない!自動精算機の選定ポイントと注意点
- サイズと設置スペースの最適化
待合室の広さや受付カウンターのレイアウトに合わせて、自立型と卓上型から選択しましょう。
自立型
独立したスペースに設置し、釣銭や紙類の補充回数が卓上より少なく、雑務を軽減出来ます。また、受付と会計の患者動線を切り離せるので混雑緩和に役立ちます。
小型の卓上型
スペースが少ないクリニックにおすすめです。また、受付スタッフが手の届きやすいカウンターなどに設置することで、不慣れな患者さんを少ない動線でサポートできます。 - システム連携の柔軟性
クリニック向けの自動精算機はほとんど電子カルテやレセコンと連携が可能です。連携可能な機種数が多いものを選ぶことで、将来的なシステム更新にも対応できます。
選定した電子カルテやレセコンとの連携について、事前にメーカーと確認が必要です。 - 多様な決済手段への対応
クレジットカード、QR決済、電子マネーなど、幅広い決済方法に対応していることで、患者の利便性も向上し、紙幣の補充の手間も減っていきます。
また、現金対応では、5,000円札に対応していない機種や、一部の硬貨が使えない機種もあるため、患者層や診療費の相場を考慮して選択しましょう。
またキャッシュレス決済の多様化に備え、将来的に決済手段の追加対応が可能なメーカー製品を選ぶことをお勧めします。 - 患者目線での使いやすさ
自動精算機の操作説明にスタッフを割かれてしまうのは本末転倒です。
高齢の方でも迷わず操作できる、シンプルで直感的なUIデザインが重要です。画面の視認性や操作ボタンの配置、案内表示の分かりやすさなども、患者満足度に直結します。
初めて利用する患者でもスムーズに操作できる工夫が施されているかどうかをチェックしましょう。 - 安心できるサポート体制
故障時の対応スピード、リモートサポートの有無、スタッフへの操作研修の充実度など、メーカーによってサービス内容が異なります。長期的な運用を見据え、手厚いサポート体制が整っている製品を選びましょう。 - 導入費用とランニングコスト
初期費用やランニングコスト・保守費は、購入かリースかでも大きく変わります。
シミュレーションを出してもらい、開業後も無理なく運用できるものを選ぶ必要があります。
DOCWEBより資料DL可能!すぐに比較できる自動精算機一覧
製品名 | メーカー名 | タイプ | 主な特長 | 詳細リンク |
---|---|---|---|---|
Clinic KIOSK | 株式会社APOSTRO | 自立型 | 導入実績2,700台以上、電子カルテ95%対応 | 詳細を見る |
ハヤレジスタンド | ハヤレジ株式会社 | 自立型/卓上型 | セミセルフレジからフルセルフレジまで対応 | 詳細を見る |
セルフォート | 日立チャネルソリューションズ | 卓上型 | 全金種対応(2千円札除く)、安心サポート体制 | 詳細を見る |
Clinic KIOSK for Desktop | 株式会社APOSTRO | 卓上型 | 電子カルテ連携120種以上、現金授受の自動化 | 詳細を見る |
自動精算機の導入に使える クリニック向け補助金・支援金情報(2024年度)
- 目的:中小企業・小規模事業者のITツール導入費用を補助し、業務効率化と売上アップを支援
- 対象者:中小企業・小規模事業者(医療法人は従業員300人以下)
- 補助金の種類
- 通常枠
- インボイス枠(企業間取引のデジタル化対応用)
- 申請方法:登録・IT導入支援事業者とのマッチングが必要
- 目的:特定業種(建設業、運送業、病院等、砂糖製造業)の働き方改革を支援
- 対象者:以下のいずれかに該当する中小企業事業主
- 従業員300人以下
- 資本金・出資額が3億円以下(病院等は5,000万円以下)
- 支援対象となる取組
- 労務管理担当者・労働者への研修
- 外部専門家によるコンサルティング
- 就業規則・労使協定等の作成・変更
- 人材確保に向けた取組
- 労務管理用ソフトウェア・機器の導入・更新
- デジタコの導入・更新
- 労働能率向上のための設備・機器導入(POS装置、自動車リフトなど)
- 重要事項
- 成果目標の達成状況に応じて支給額が決定
- 上限額は目標内容、賃上げ実施状況、事業規模により異なる
- 2024年度申請期限:2024年11月29日
まとめ
クリニックの開業準備において、自動精算機の選択は待ち時間短縮や人手不足対策といった経営戦略の重要な選択肢となります。本記事でご紹介した通り、設置スペース、システム連携、決済手段、使いやすさ、サポート体制など、様々な観点から最適な機種を選ぶことが大切です。
ご紹介した製品の中から、貴院の規模や運営方針に合った機種を見つけていただければ幸いです。
各製品の詳細な仕様や導入事例について、資料をご用意しております。無料でダウンロードいただけますので、より詳しい情報が必要な方は、ぜひご活用ください。