ライフログテクノロジー株式会社(東京都港区、以下ライフログテクノロジー)は、同社が運営するヘルスケアアプリ「カロミル」が、獨協医科大学埼玉医療センターの肝硬変患者の治療の一環として実施されている栄養治療のために、2019年5月から導入開始されると発表した。患者が毎日食事内容を記録することが、肝硬変の治療にどのような影響をもたらすかについての臨床研究も開始される。
「カロミル」は独自に開発した画像解析AIを用いて、ユーザーが食べ物の写真を撮影するだけで栄養素を自動的に解析し、記録できる機能を実装している。同機能を、獨協医科大学 埼玉医療センターで肝硬変を治療中の患者が毎日の食事管理を行うために利用する。
玉野正也教授
【治療および研究チームについて】
獨協医科大学埼玉医療センター消化器内科の玉野正也教授を中心とした消化器内科所属の肝臓専門医4名、管理栄養士1名
獨協医科大学埼玉医療センター消化器内科に通院する20歳以上の肝硬変患者を対象に、本治療および臨床研究への参加にあたり説明を受けた後、理解の上、文書同意が得られた患者を対象に1年間行われる。
■カロミルの導入背景について玉野教授のコメント
肝硬変の治療は、一般的に薬物療法と栄養治療を中心に行います。栄養療法を行う際に、入院治療の患者様の場合は食事管理を厳密に行うことが可能ですが、在宅治療で通院する患者様の詳細な栄養状況を把握することが難しいという課題がありました。「カロミル」の毎日の食事を記録する機能および、ライフログテクノロジー社独自の1万食品のデータベースとAIによる画像解析システムを利用した7種類の栄養素の自動解析システムを利用することで、患者様の在宅での食事状況を医師や栄養士が詳細まで把握できるようになります。「カロミル」を利用することでそれぞれの患者様にあわせた、より丁寧な栄養指導を行うことが可能になり治療の効果が高まることに期待しています。「カロミル」は、食事の写真を撮影するだけで利用できますので、患者様が食前または食後に薬を飲むタイミングにあわせて、手軽に利用できる点も採用の決め手となりました。
■ライフログテクノロジーの代表取締役 棚橋繁行のコメント
「カロミル」は、健康に関心の高い一般のユーザーに多くご利用いただいております。
今回、獨協医科大学 埼玉医療センターでの肝疾患の治療に導入していただき、「カロミル」が医療機関での治療に初めて導入されることになりました。獨協医科大学 玉野教授の研究や治療に参加させていただけることを大変光栄に存じます。ライフログテクノロジーでは、利用者の食事やバイタルデータなどの数値を蓄積し、健康管理・健康経営・疾病治療などの幅広い分野で有効にデータを活用していくことを目指しています。今後も、医療機関との共同研究や治療および栄養指導への導入には積極的にかかわっていきたいと考えております。
■ライフログテクノロジーの今後の展開
ライフログテクノロジーは、これまでも医療機関の研究に技術面で参加するなど、医療関係者向けの専用アプリも、一般向けと併せて開発してきました。今後は、栄養指導や食事指導などを行う、病院・クリニック・介護施設・学校・保育園・地方自治体・スポーツジムなどでの利用についても積極的に展開していく予定です。
■カロミルについて
日々の食事や運動の記録・管理がおこなえるヘルスケアアプリ。
食品や商品のデータベースの中から手動で検索・選択し、登録した食品の栄養素が自動概算・記録される機能と、ライフログテクノロジーが独自に開発した画像解析AIを用いて、食べ物を写真撮影するだけで栄養素を記録できる機能を実装している。
2016年のサービス開始以降、日々データが蓄積されAIの精度が向上している。
カロリー、脂質、炭水化物、糖質、食物繊維などの栄養情報を自動解析し、不足している栄養素や、過剰な栄養素などの情報を把握することができる。
体重や運動量の記録もでき、目標達成に役立つ機能も搭載している。
ダイエットや、糖尿病などで食事療法や運動療法などを行っている人に多く利用されている。
■カロミルに関するお問合せ先
ライフログテクノロジー株式会社
info@calomeal.com