日本発のモバイル胎児モニターを開発・販売するメロディ・インターナショナル株式会社(本社:香川県高松市、代表取締役:尾形 優子)は、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて北海道大学病院により開始された、家にいながら妊婦健診を受ける「オンライン妊婦健診・診療」への協力を開始した。
北大病院産科では妊婦健診・診療現場での感染リスクの低減を目指して、オンライン妊婦健診・診療が臨時対応として開始された(期間未定)。その一部として、オンラインにて使用可能なモバイル型の胎児モニター「分娩監視装置iCTG(医療機器認証番号230AFBZX00024000)」を使い、妊婦健診の一検査項目である「NST(ノンストレステスト)*」を、在宅にて受診することが可能となる。自宅での本格的な妊婦健診は国内初の取り組み。
*赤ちゃんの心拍数推移とお母さんのおなかの張り(陣痛)を分娩監視装置により計測し、「赤ちゃんが元気かどうか」を診断する検査
メロディ・インターナショナル株式会社は、北大病院と協力し、生体センサーである「分娩監視装置iCTG」と周産期遠隔医療プラットフォーム「Melody i(メロディアイ)」を貸与している。
また、妊婦が自分でデバイスを取り付けるための「使い方ムービー」も公開し、北大病院のWebサイトにリンクが掲載された。
日本では、出産のリスクを低減するために、産科医療施設の集約化が進められ、世界一低い周産期死亡率など、高いレベルの医療が提供されている。一方で、産科施設数は急激に減少しており、妊婦の通院が困難となっている地域も多くなってきている。また、ライフスタイルの変化などから高齢出産やリスク妊娠の割合も増加している。
メロディ・インターナショナル株式会社は、その様な状況をICTにより解決するために、医師・医療機関と共に様々なサービスを開発・提供。今回、妊婦が罹患リスクを伴う病院や通院のための公共交通機関を使う機会を少しでも減らすことに協力できることは、創業の理念に大きく関わっている。
■背景
北海道大学病院は既に「ましゅうっこプロジェクト」として、北海道弟子屈町(てしかがちょう)を中心に、長距離通院の妊婦負担を軽減するために、産婦人科の常駐しない摩周厚生病院にて「周産期遠隔医療システム」の運用が開始されている。今回は、そのシステムを応用し、急遽北大病院の妊婦にて開始された。
<参考>
モバイル胎児モニターiCTGを使った「周産期遠隔医療システム」が北海道・弟子屈地区にて運用開始。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000038603.html
今回、オンライン妊婦健診・診療で対応可能な妊婦へは、北大病院より外来や電話で呼びかける形が取られている。
その他、診察時間の短縮、必要な薬の郵送、外来・病棟での医療者の感染防御を徹底することで、感染拡大防止に務める。
詳しくは、北海道大学病院「【臨時対応】オンライン診療」ページ
https://www.hokudaibyouin-sanka.com/【臨時対応】オンライン診療/
※在宅での分娩監視装置の使用は、医師の指導の下、関係省庁や医師法、薬機法に十分留意の上で実施のこと。
「オンライン診療の適切な実施に関する指針」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/000534254.pdf
■メロディ・インターナショナル株式会社のサービスについて
・IoT型胎児モニター「分娩監視装置iCTG」
国内初のIoT型胎児モニター「分娩監視装置iCTG」は、胎児の心拍と妊婦のお腹の張りを、病院や自宅などで測ることができるデバイス。妊婦のお腹にセンサーをあて計測すると、Bluetooth接続でスマートフォンやタブレットのアプリケーション内に結果が表示され、医師が診断に活用することができる。
2018年5月にクラス2医療機器の認証を取得した医科向けの医療機器で、医師により胎児の診断に使用することが可能。
・周産期遠隔医療プラットフォーム「Melody i」
「Melody i」は、妊婦が計測した結果をかかりつけ医師に送信でき、遠隔で医師から受診推奨などアドバイスを得ることができるコミュニケーションプラットフォーム。妊婦と医師との連携だけでなく、クリニックからNICUのある中核病院へのデータ連携も行うことも可能となっている。
これらの「分娩監視装置iCTG」&「Melody i」の活用により、遠隔で胎児の健康状態をモニターでき、分娩のタイミングなどを予測することが可能となり、国内外の妊婦がより安心・安全に出産できる環境を提供できる。
■本件に関するお問合せ先
会社名:メロディ・インターナショナル株式会社
URL: https://melody.international/