「Ubie」生成AIを活用した初の機能を医療機関向け「ユビーメディカルナビ」で提供開始

Ubie株式会社(本社:東京都中央区、共同代表取締役:阿部吉倫・久保恒太、以下「Ubie」)は、AI問診等を提供する医療機関向けサービス「ユビーメディカルナビ」にて、生成AI(LLM:大規模言語モデル)を活用した初の機能「問診要約機能」の提供をクリニック向けに開始する。「ユビーメディカルナビ」にて患者さんの症状や自由回答をLLMが要約するもので、患者さんの状態を端的に把握し対面でのコミュニケーションにより時間を費やしたいという医師のニーズを元に開発された。

ユビーメディカルナビについて

ユビーメディカルナビは、医療機関の業務効率化を支えるAI問診サービスだ。紙の問診票のかわりにスマートフォンやタブレットを活用するのが特徴で、患者さん一人ひとりの症状に合わせた詳細な事前問診が可能となり、さらに電子カルテ記載に伴う事務作業も大幅に削減される。診察等の医師にしかできない業務に患者さん一人ひとりの症状に合わせた詳細な事前問診が可能となり、電子カルテ記載に伴う事務作業も大幅に削減。働き方改革への意識が高まる全国の急性期病院から各地域のクリニックまで、2023年10月時点で47都道府県・1,500以上の医療機関で導入されている。

LLM(大規模言語モデル)を活用した「問診要約機能」について

ユビーメディカルナビの全国の医療機関での活用が進む一方、事前問診により詳細な情報を聴き取れるため情報量が多くなることから、かねてより利用する医師から「患者さんの症状や相談したい点をより端的に把握し、患者さんとのコミュニケーションにより多くの時間を使いたい」という声があったという。ニーズにこたえるべく、普及が急速に広がるLLMの強みである要約機能を活かし本機能を開発。

クリニック向けの新機能「問診要約機能」は、患者さんがユビーメディカルナビで回答した20〜30問の症状や生活習慣等の情報と、フリーテキストで入力した医師への相談内容をLLMが要約し、医師のPC画面上に共有するものだ。この機能により、医師は「患者がどのような症状でどのような気になり・相談があるのか」を端的に理解することが可能となり、診療の品質向上に寄与する。


本機能は現役医師を含めた開発チームと、今年7月に設立され、医療・ヘルスケア領域における生成AI等のイノベーションと安全性の両立を目指す研究組織「Ubie Lab」が共同で開発した。LLMの強みを活かしながらも安全性と信頼性に配慮し、要約による情報の見落とし防止の観点から、デフォルトは要約前の原文とし、要約時も常に要約前の原文を参照可能な状態としたセーフティネット構造を採用している。

実証実験では利用医師の満足度が向上、9割の医師が継続活用意向

実証検証では、事前導入したクリニック10軒のうち9軒の医師の利用満足度が向上し、問診要約機能の継続活用意向を示した。「必要な情報を認知負荷低く速やかに取得した上で診察に臨めるようになった」「電子カルテへのコピーもより容易になった」などの声があり、患者さんとのより密なコミュニケーション・業務効率化双方に寄与したことが示された。

開発者の声:プロダクトマネージャー・医師 原瀬 翔平

他業種で急速に利用が広がるLLMを、倫理的観点や安全性を最大限に考慮しつつも医療分野で有効活用できないかと考え今回の機能開発に至りました。ユビーメディカルナビの利用ユーザーである医師の皆様と、日々実臨床でサービスを使用している自分自身の観点も踏まえながら、医師体験とテクノロジーの安心・安全な活用のバランスを開発チームとUbie Labのメンバーで徹底的に検討しながら開発した機能です。

Ubieは、今後も生成AIを医療・ヘルスケア領域で安心・安全かつ有効に活用し、医療現場・患者さん双方のニーズに応えるべく、サービス・機能の改善・開発に力を入れてまいります。

医療機関向け「ユビーメディカルナビ」について

院内の業務効率化やクリニックの認知向上など患者さんとのコミュニケーション設計を通じ、診療の質向上を支援する医療機関向けサービス。2023年10月時点で、病院・クリニック合わせて全国47都道府県・1,500以上の医療機関で導入されている。第三回日本サービス大賞で「厚生労働大臣賞」と「審査員特別賞」を受賞。
日本URL:https://intro.dr-ubie.com/