「パシフィックメディカル」、一般科併設の精神科病院向け電子カルテ「MALL精神科」を提供

株式会社メドレーのグループ会社である株式会社パシフィックメディカル(本社:高知県、代表取締役:小松 広行、以下「パシフィックメディカル」)は、一般病院向け電子カルテ「MALL」の機能をアップデートし、一般科併設の精神科病院向け電子カルテ「MALL精神科」の提供を開始した。一般科で利用されるオーダー機能や部門システムといった汎用的な機能に加え、精神科で必要とされる文書作成機能なども兼ね備え、患者数が増加する精神科病院の業務効率化と医療DXの推進を支援する。

背景

近年、コロナ禍における外出自粛をはじめとした環境変化の影響等を受け、精神疾患の総患者数は2017年から2020年の3年間で約1.5倍の約615万人に急増した。限りある医療資源で増加する患者に対応する必要があるが、一般病院における電子カルテの導入率は約57%(※1)、そのうち、精神科病院における専用電子カルテの導入率は40.7%(※2)とデジタル化による業務効率化の余地が残されている状況である。今後、効率的で質の高い医療を提供していくためには、病院の基幹システムである電子カルテを軸にした医療DXの推進が求められていくと想定される。

しかし、一般病院における精神科と精神科専門病院の両者に対して充実した機能を有する電子カルテは少ないことから、「MALL」の高い柔軟性と拡張性を活かしたアップデートを行うことで、両者にとって最適な電子カルテを提供できるのではないかと考えた。

※1:医療施設調査(厚生労働省)
※2:2023 医療・ヘルスケアDX関連市場の現状と将来展望(富士経済)

「MALL精神科」の特長

・精神科機能と一般科機能の両者に強みを持つ
精神科に必要な文書作成や行動制限指示、GAF尺度入力、相談記録管理といった機能を搭載。加えて、一般病院向け電子カルテの開発・運営を通じて培ったオーダー機能にも強みを持ち、部門システムも一体化されていることから、精神科・一般科における業務全体を「MALL精神科」で一元管理することができる。

・優れたコストパフォーマンス
診療報酬が収益のベースとなる病院にとって、電子カルテの新規導入や乗り換えは大きな投資である。「MALL」シリーズはシステム開発や保守にかかる工数の大幅削減が可能なサービス提供を行っているため、中小病院に向けて、優れたコストパフォーマンスを発揮することが可能である。

・継続性の高いサービス提供体制
「MALL」シリーズは約20年の運用を続けているが、保守の打ち切りや全く異なる製品への切り替えを行っていない。導入後も安心して利用できるよう、継続的なシステム改善と運用提案を行っており、利用継続率は約99%を維持している。

今後の展開

一般病院向け電子カルテ「MALL」の提供に加え、今後は「MALL精神科」のように、各領域科に特化したプロダクトラインナップの拡充を進めていく。現時点では、精神科に加え、重心や透析領域向けのサービスを展開している。
パシフィックメディカルは今後も「医療を支える人が将来にわたって使い続けられるシステムを提供する」というミッションの実現を目指し、よりよいサービスの提供・開発を通じて医療DXを推進していく。

「MALL」について

高い柔軟性と拡張性により優れた費用対効果を発揮する電子カルテ。
現在、導入医療施設数は約200件、約20年の運用で利用継続率は99%を誇る。