聴覚検査機器の操作性、機能性を改良

ドイツ、デンマークやアメリカより世界のリーディングブランドの聴覚検査機器を輸入・販売するダイアテックカンパニー(神奈川県川崎市)は、新生児から成人までの聴覚スクリーニングだけでなく、DPOAE検査が可能で、カスタマイズ可能なハンディータイプの耳音響放射検査装置「イーロ・スキャン」の販売を始めた。

「イーロ・スキャン」は、従来の製品「MAICO イーロ・スキャン」の操作性・機能性を向上させた後継機種として開発された。検査時間は片耳最短で約30秒、両耳では約1分で終了し、他覚的な検査のため、被検者の応答は一切いらない。製品の本体画面は鮮明な有機LEDカラーディスプレイで日本語対応しており、検査結果はパス/リファーとひと目で分かりやすく表示される。また、ノイズアルゴリズムにより検査時の環境ノイズが高い場合においても、誤ってリファーとなる可能性が低くなったという。

検査プロトコルはスクリーニング用と診断用とで構成されており、診断用については検査目的に合わせて細かな設定が可能。診断用の検査プロトコルでは12kHzまで測定できるため、感音性難聴の診断のほか、騒音性難聴の早期発見や聴器毒性を引き起こす薬物治療時のモニタリングなどにも活用できる。
標準付属品のプローブは軽量かつ小型で、外耳道に挿入して密閉状態にする際に、被検者の頭部周りで取扱いやすい形。また、検査結果は専用の感熱式プリンターでイーロ・スキャン本体とワイヤレス接続し、その場ですぐに印刷することができるという。

●製品概要
販売名     :イーロ・スキャン
医療機器認証番号:230AIBZX00034000
販売価格    :1,400,000円(税別)
寸法      :66mm×31mm×147mm
重量      :176g
※イーロ・スキャンの詳細
https://www.diatec-diagnostics.jp/solutions/products/oae/maico-eroscan