オフィス風の道が医療事故・紛争解決専門のプロがセミナー開始

医療事故など医療関連のリスクマネジメントをサポートするオフィス風の道(東京)は、2019年4月から、医療機関のリスクマネジメントをアドバイス、指導するセミナー活動を始めた。

オフィス風の道の代表である永井弥生医師が一躍脚光を浴びたのは、2014年、ニュースでも騒がれた群馬大学病院の腹腔鏡下肝切除手術における複数の術後死亡という医療事故。
その医療事故を発見・発覚させたのが、当時、群馬大学病院の安全管理部長に就任したばかりの永井医師だった。その後の外部事故調査の窓口、院内の改革、すべての遺族対応を行い、日本の医療安全体制の改革に大きく貢献した。永井医師は、この経験を伝え、今後に活かし、患者と医療者の間をつなぐ必要性を強く感じた。
その後、医療事故・紛争解決のプロとして医療機関からアドバイスや講演等の依頼が殺到し、4月から本格的にセミナー活動をスタートすることになった。

■サービス概要(講演・セミナー)
・医療事故からの学び
・医療のリスクマネジメントをどう活かすのか
・日常生活に活かすコンフリクトマネジメント
・医療紛争対応から学ぶ~苦情紛争は怖くない

以下は、永井医師のコメント
■“あの”医療事故を経て生まれ変わった医療現場
今後、必要不可欠な「コンフリクト・マネジメント」とは?
この医療事故は数年間にわたって起こっていたことですが、院内での発覚が遅れたことは問題でした。速やかな改革を進めましたが、客観的な外部からの事故調査によって、組織としての問題も多々指摘されました。本当の意味での説明同意、検証体制、事故調査体制のほか、病院としてのあるべき姿が最終的な医療事故調査報告書に詳細に示されました。その後、問題となった点を改善し、患者さんとともに進める医療を実践する病院に生まれ変わりました。

今後の医療現場で必要不可欠なのが「コンフリクト・マネジメント(医療事故・紛争発生後および予防のための患者対応)」です。
コンフリクトとは、紛争、対立といった表だったものだけでなく、不安、不満、葛藤など、心の中に秘めたものも含みます。コンフリクト・マネジメントの学びは、医療紛争のみならず、日常どんな場面でも役立ちます。どのように医療紛争を防ぐのか、信頼関係を構築するのか、多くの事故対応の経験を踏まえた講演、セミナーで情報提供していきます。

多くの病院などからの要望で、スタッフの安全管理への意識を高めるための講演活動を行い、「他人事ではない」「怒りに対する考えが変わった」「紛争対応はスタッフ間の対応にも活かせる」といった共感の声をいただいています。
さらに、他業種においても医療界のリスク管理、実際の現場の体験を伝えようとその活動を広げています。

■会社概要
オフィス風の道
代表 : 永井 弥生
所在地: 〒106-0044 東京都港区東麻布2-22-5 AZABU EAST COURT 1F

■永井 弥生 プロフィール
山形大医学部卒。皮膚科専門医/医学博士
女性医師としては日本唯一の日本医療メディエーター協会シニアトレーナー。
2014-2017年 群馬大学病院 医療の質・安全管理部長。同院における医療事故を指摘、3年半にわたり、その後の対応を行った。