【2025年比較表】訪問診療・在宅クリニックのための電子カルテ比較9選【往診・地域連携効率化】

【最新比較表あり】訪問診療を効率化する電子カルテはこれ!在宅クリニック向け製品9選

本記事では、2025年時点で在宅クリニック・訪問診療向け電子カルテ9製品をピックアップし、価格帯・対応端末・在宅向け機能・レセコン連携などを一度に比較できるよう整理しました。

  • 在宅専業クリニックで使いやすい“在宅特化型”
  • 外来と訪問診療を同じカルテで運用したい“外来兼用型”
  • 在宅医療で使いやすい機能やポイント

といった観点から、それぞれの特徴をわかりやすくまとめています。

後半では「訪問診療・在宅医療向けカルテとは何か」「導入メリット」「選定時に押さえたい機能・費用感」を整理。
在宅医療をこれから始めるクリニック、外来中心から在宅へシフトしたいクリニックの検討メモ兼・保存版リストとしてご活用いただける内容です。

訪問診療向け電子カルテ9製品の詳細情報

訪問診療特化型電子カルテ詳細

価格初期費用 20万円
月額費用 2万円~
機能性ORCA連動型、クラウド型
AIによる診療情報の自動解析・自動で主治医意見書など作成、オーダリングチェック機能、オフライン入力機能
操作性治療過程を把握しやすいタイムライン表示、複数カルテを同時編集可能
連携在宅医療専用スケジュール管理ソフト「Crosslog」と連携、各検査会社と連携可能、
連携薬局や訪問看護ステーションとカルテの一部をリアルタイム共有可能予定(2024年9月リリース)
サポート日医IT認定サポート事業所としてORCA導入をサポート、導入後は充実したヘルプデスクあり
医師のコメント”homisへ切り替えてから効率良く居宅療養管理指導料が算定できるようになりました。”
”様々なシステムと連携できるため、効率的に業務を進められると感じています。”
”homisは在宅を理解している人が作っていることがよく分かる使い勝手と機能を備えていました。”
【出典:https://homis-mics.jp/

編集者コメント:在宅医療の専門医が考えた、当直などを含めて24時間対応の連続した在宅医療を負担なく実現できる在宅医療特化型電子カルテです。在宅医療スケジュール管理ソフト「Crosslog」との連携が可能で、患者さんに渡す予定カレンダーや当日の訪問リスト作成といった業務を効率化できます。多くの他機関と連携が必須である在宅医療の、煩雑な事務作業を合理化することができます。

価格初期費用 20万円
月額費用 5万円~(5ユーザーまで)1ユーザー追加ごとに2000円/月
機能性ORCA連動型、クラウド型
医事文書自動作成、電子カルテから直接FAX送信可能
操作性訪問先でもカルテ作成が簡単
連携介護請求ソフト給管帳と連動。検査会社からの結果受け取り、ケアマネ・薬局・訪看など院外関係者と
チャットや「モバカルリンク」でスムーズな情報共有が可能
サポート
医師のコメント”地域の人と連携するツール『 bmic-ZR』には、モバカルネットから処方せんと居宅療養管理指導情報提供書
を送っています”
”患者さん宅にお伺いした時は、準備カルテの編集から開くと、診察をすぐ開始できるので、
患者さんとの コミュニケーションに時間を費やせています。”
【出典:https://movacal.net/

編集者コメント:在宅専門医と共同開発したモバカルネット。クリニックが許可した書類を指定した事業所が閲覧できる「モバカルリンク」で各事業所とスムーズな情報共有が可能です。堅牢なデータセンターを経由しており、スムーズな共有と安全なセキュリティを両立させたい先生におすすめです。訪問看護で実績のある、訪問スケジュール自動作成ツール「ZEST」との連携が可能です。

価格初期費用 要お問い合わせ
月額費用 要お問い合わせ
機能性クラウド型
外来業務にも対応、カルテ枚数・データ容量・使用台数が無制限、
患者基本情報・病名・薬剤・サマリー情報をカルテから自動で取得する文書作成機能、
インターネットFAXオプション
操作性様々なデバイスからカルテにアクセス可能
連携多事業所・多職種間情報共有ツールSNS機能あり
サポート
医師のコメント
【出典:https://www.zaitakkarte.net/

編集者コメント:Zaitak Karteは在宅医療に特化した電子カルテですが、外来診療にも対応しています。クラウド型なので、訪問診療や急な往診でも出先での記録が可能です。さらにオプションでインターネットFAXサービスの活用で急な書類の送信も可能です。台数も無制限のため緊急時に自宅からモバイル端末を持って直行・カルテを確認しながら指示出しができるなどフレキシブルな活用ができます。

価格初期費用 0円
月額費用 12,000円(ライセンス3台まで)  
機能性WebORCA、ML-A Plus、MegaOakIBARSⅢのレセコンと連携可能(費用別途相談)
AI音声認識、ペン入力、写真識別機能。健診情報・ワクチン情報・生活データなどの参照が可能
操作性手帳のような携帯性
連携個別相談
サポート勤次郎のサポート窓口へ電話
医師のコメント
【出典:https://karte.kinjiro-e.com/cms/treatment-note

編集者コメント:音声登録機能で、会話をそのまま記録することができるクラウド型電子カルテです。同社の健康管理アプリと連携することで患者さんの医療にまつわるトータル情報を参照することができます。地域のかかりつけ医として全人的医療を目指す先生におすすめです。

訪問診療対応の汎用型電子カルテ詳細

価格初期費用 0円
月額費用 40000円 ~ 
機能性ORCA内包型、クラウド型。
CLINICSの様々なプロダクトと連携し、WEB予約・WEB問診・オンライン診療・経営分析を一元管理。
総合診療アプリ「CLINICS」との連携でオンライン診療・オンライン服薬指導・処方薬の当日配達機能を利用可能
操作性
連携クラウド型を活かした柔軟な院外検査や、レントゲン・心電図といった院内モダリティと接続可能
サポート導入支援立ち合いロールプレイング、オンラインサポート(オンライン面談・チャット)
医師のコメント”訪問診療時には紙カルテに代わりパソコンを持って行くと患者さんの状況、検査の指示、処方等の情報を
そこから即座に送ることができるので会計業務も迅速に行うことができます。”
【出典:https://clinics-cloud.com/

編集者コメント:アプリの活用で予約・診療・処方薬受け取りまでのすべてが患者さんの自宅で完結します。在宅診療所での活用実績もあり、診療所での診察だけでなく、訪問診療やオンライン診療に力を入れたい先生におすすめです。

価格初期費用 20万円~  (初期費用0円、訪問サポートなし、ご自身で導入を行うプラン有)
月額費用 1.2万円~
機能性ORCA一体型、クラウド型。
基本料金で在宅機能・WEB予約・オンライン診療・WEB問診・経営分析機能の利用が可能
操作性一つの画面の中に必要な機能・情報が整理された見やすい画面表示・UI
連携機器・システム連携実績300種類以上
サポートメール、電話、遠隔サポート(遠隔接続での確認・電話サポート)
医師のコメント”往診に行く時にスケジュールが可視化されて見やすい「在宅機能」です。
今ひとりで30人ほどの患者さんを診ているのですが、場所とかかる時間を考えて予定を組めますし、
患者さんごとに訪問する周期を設定できたり訪問スケジュールを翌月分に転写できたりするところも
便利だと思います。”
【出典:https://clius.jp/

編集者コメント:在宅機能含めた、様々なオプションを上乗せ費用なしで導入することができます。診療先や在宅でもレセプト修正や診療情報の整理などの事務作業を行うことができます。

価格初期費用 30万円~
月額費用 きりんカルテ利用料0円、WebORCA利用料+保守点検費22800円~
機能性WebORCA連携、クラウド型。
Google LLCのGoogle Cloudサーバを利用し安心のセキュリティ、予約/在宅機能標準搭載
操作性撮影用アプリで簡単に画像アップロードが可能、自由診療と保険診療を1クリックで切り替え、
紙カルテのような書き心地の手書き機能搭載
連携各検査会社とのデータ連携可能
サポート無償チャットサポート、有償のパートナー代理店よる訪問保守・サポート可能
医師のコメント”何台で使っても「無料」なのは非常に良いですね。今後医師やスタッフが増えてくると、
カルテとしてだけではなく、院内のコミュニケーションツールとしても使えるのではないでしょうか。”
【出典:https://xirapha.jp/

編集者コメント:カルテ利用料0円のきりんカルテは、ランニングコストを低く抑えたい・画像取り込みや検査会社との連携など最低限の機能はしっかり押さえたい先生におすすめです。また、訪問看護やリハビリ併設などスタッフが多い在宅クリニックにもおすすめです。

価格初期費用 要お問い合わせ
月額費用 要お問い合わせ
機能性電子カルテデータをセコムのセキュアなデータセンターで安全に保存、
訪問スケジュール簡単作成、在宅医療関連文書の作成
操作性必要な情報が一目でわかるシンプルな画面、直観的な操作でPC慣れしていない人にも使いやすい
ヘルプガイドや動画マニュアルあり
連携検査連携、患者属性連携、ビューアー連携、請求書/領収書自動印刷、診察券発行機連携
サポート無料メールサポート
医師のコメント”看護師が患者宅を訪問して得た詳細な情報をすぐに電子カルテに反映させるため、患者さんや家族の要望を
すぐに把握できます。”
”オンコールの医師は基本的に自宅で待機していますが、クラウド型電子カルテならそのまま患者さん宅に
向かうことができます。”
【出典:https://medical.secom.co.jp/it/karte/secomowel/】

編集者コメント:同社の「ユビキタス」から、さらに使いやすさとシンプルな設計を重視したOWELは、操作性の良さや訪問スケジュール管理機能などから、外来と在宅診療どちらも診ている先生におすすめです。手軽な操作と柔軟な活用方法ができ、多忙な先生からも業務効率があがったと高い評価を得ているとのことです。

価格初期費用 要お問い合わせ
月額費用 要お問い合わせ
機能性オンプレミス型×クラウド技術で端末・ロケーションフリー。
セキュリティバックアップ機能
個人情報の漏洩防止(個人情報保護サポート機能)、不正アクセス防止(ファイアウォール・URLフィルター)、
ウイルスの予防・駆除(ウイルス対策ソフト)
操作性こだわり抜いたUIと、クリニックに合わせた画面カスタマイズでカルテ入力を効率化
タブレットで撮影した写真をスムーズにカルテに反映
連携170社の機器とシームレスに連携
サポート全国157拠点、網羅性の高いサポート体制 リモートサポートで万が一の際も迅速対応
医師のコメント”メディコムは医事関係のノウハウ、蓄積が一番あるし、電子カルテは使いやすく、機能が多く便利です。”
出典:https://www.phchd.com/jp/medicom/clinics/mchrf-hybrid-cloud】

編集者コメント:クラウド型とオンプレ型の「良いとこどり」を実現したハイブリット型電子カルテです。しっかりしたサポートを受けたい、使いやすさのカスタマイズにこだわりたい先生におすすめです。

訪問診療に特化した電子カルテとは

在宅医療・訪問診療では、外来中心の電子カルテとは異なる運用要件が求められます。
患者宅での診療・指示書作成・介護連携など、「院外」「複数職種」「複数保険制度」を同時に扱うため、従来型カルテでは非効率になりやすいという課題があります。

外来カルテとの違い

カルテ種別による機能・利用環境の違い
項目 外来中心カルテ 在宅・訪問診療カルテ
利用環境 院内ネットワーク/固定端末 院外アクセス/モバイル操作
主な機能 診察記録・会計・処方 スケジュール・ルート・文書作成・多職種連携
データ共有 院内で完結 訪看・ケアマネ・薬局との共有が前提
請求体系 医療保険中心 医療+介護の複合請求
書類作成 院内で手動作成 定型文・テンプレ・AI自動生成で省力化

このように、在宅医療用のカルテでは「クラウド対応」「モバイル操作性」「文書出力機能」の3点が必須です。
さらに近年は、音声入力・AIサマリ・自動要約機能など、現場入力を支える支援技術が急速に普及しています。

チーム共有と地域連携を前提にした構成

在宅医療は医師単独では完結しません。
訪問看護、薬局、ケアマネ、リハ職など多職種が一つのチームとして関わるため、「1カルテを全員で共有できる」ことが重要です。

  • 医師・看護師・事務が同時編集できるリアルタイム共有
  • 看護ステーションや薬局がアクセスできる外部共有機能
  • ケアプランや介護記録を医療カルテに自動反映
  • 施設単位での訪問履歴・請求書一元化

これらは2025年の「医療DX法」や「電子カルテ情報共有サービス」でも方向性が示されており、
医療・介護の垣根を越えた情報流通が政策的にも強く求められています。

電子カルテの選びのポイント

  • セキュリティとデータバックアップの重要性
    患者の個人情報を扱うため、電子カルテには高度なセキュリティ対策が求められます。特に、訪問診療では医療情報を持ち運ぶ必要があるため、データの不正アクセスや漏洩を防ぐ仕組みが重要です。また、データの消失を防ぐバックアップシステムが整備されているかも確認が必要です。訪問診療ではインターネット接続が不安定な場面も多いため、データが随時保存され、オフライン時にも使用できる機能があると安心です。
  • オフライン機能とモバイルアプリの使いやすさ
    インターネット環境が利用できない場合でも電子カルテを操作できるオフライン機能や、タブレットやスマートフォンのアプリの操作性は、時間に制限のある訪問診療で効率的にカルテを入力するために重要なポイントです。
  • データ一元管理とリアルタイム共有
    電子カルテで患者情報を一元管理することで、訪問診療に関わる医師やスタッフ間での情報共有が飛躍的に向上します。また、記録がデジタル化されているため、同じ患者の情報を多職種がリアルタイムで把握しやすくなり、連携がより円滑に行えます。
    ペーパーレス化によるコスト削減や、診療報酬・在宅加算の迅速な算定もサポートし、業務全体の管理負担を軽減します。

在宅クリニック・訪問診療の電子カルテ導入:実際の体験談

A医師
A医師

在宅医療ならではの細やかな会話や、あいまいな情報を共有できることを最優先で選びました

B医師
B医師

専用のネット回線が必要なオンプレ型カルテだと導入も、外出先での閲覧も大変だと思った

C医師
C医師

多職種でしっかり連携がとれていることが、患者さんとの信頼関係で大切。確実に情報共有が行えるカルテを探しました。

D医師
D医師

自分の家に他人が入ってくる。不安や居心地の悪さを払拭できるよう、生活状況や会話を詳細に共有したかった

E医師
E医師

持ち歩くのでセキュリティや個人情報の取り扱いを重視した

F医師
F医師

診療の合間や帰宅後、オンコールの時に手軽に扱えるものを選んだ

訪問診療向け電子カルテ比較一覧

訪問診療向け電子カルテ比較表
メーカー名 メディカルインフォマティクス株式会社 NTTデバイステクノ株式会社 GMOヘルスケア株式会社 勤次郎株式会社 メドレー株式会社 株式会社DONUTS ウィーメックス株式会社 セコム医療システム株式会社 ウィーメックス株式会社
クラウド/オンプレ クラウド クラウド クラウド クラウド クラウド クラウド クラウド クラウド ハイブリッド
特化/汎用型 在宅特化 在宅特化 在宅/外来対応 在宅特化 汎用 汎用 汎用 汎用 汎用
初期費用 20万円 20万円 要お問い合わせ 0円 0円 20万円~(0円プラン有) 30万円~ 要お問い合わせ 要お問い合わせ
月額費用 2万円~ 5万円~(5ユーザーまで) 要お問い合わせ 1万2千円 4万円~ 1.2万円~ WebORCA利用料+保守点検費22,800円~ 要お問い合わせ 要お問い合わせ
レセコン一体型/連携型 ORCA連動型 ORCA連携 WebORCA他と連携 ORCA内包型 ORCA一体型 WebORCA連携 情報なし
サポート 日医IT認定サポート事業所、ヘルプデスク 電話サポート 導入支援立ち合い、オンラインサポート メール、電話、遠隔サポート 無償チャット、有償訪問保守 無料メールサポート 全国157拠点、リモートサポート
資料

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※現在一括ダウンロードいただける資料は「訪問診療向けクラウド型電子カルテhomis」のみとなっております。ご了承ください。(随時追加予定です!)

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クラウド型12製品を体験談と特徴で比較!クリニック向け電子カルテ選定ガイド

一緒に検討したい!訪問診療を効率化する各種サービス

特徴
  • スケジュール機能ルート機能、情報共有に必要な資料作成を自動化機能
  • 在宅医療で主要な電子カルテやレセコン、多職種連携ツールと連携するなど、患者から多職種まで一元管理することが可能です。
特徴
  • 在宅医療に特化したBPOサービスで、在宅医療クリニック向けにオンコール代行サービスを提供
  • 24時間365日体制のコールセンター
  • 書類印刷・発送代行やデータ入力代行、患者の満足度調査サービスも提供
特徴
  • 訪問診療の患者様負担分の集金を口座引き落としにできるサービス
  • 導入費用・システム利用料0円、利用した月だけの費用発生、 請求件数は1件から利用可能
  • 個人事業主でも利用可能、電子カルテとの連動も可能

まとめ

本記事では、訪問診療向けの電子カルテの導入のポイントと、その特徴に合わせた電子カルテ製品をご紹介しました。

時間制限の大きい在宅医療における効率と質の向上は、選択する電子カルテに大きく左右されます。また、情報共有やリアルタイムのデータ閲覧を可能にすることで、患者さんやスタッフ間の信頼関係も強化されます。

ぜひこの記事を参考に、理想の在宅クリニック開業をサポートする電子カルテを見つけていただけますと幸いです。
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