株式会社レイヤードが展開するWEB問診「Symview(シムビュー)」。
ユーザーとの強い関係性を活かし、直近においてもさまざまな新機能やアップデートが続々と実装されているそうです。
医療機関やクリニックのみならず、健康フォローアップセンターなど公的な機関への導入も進む「Symview」の近況やクリニックでの具体的な活用事例について、株式会社レイヤードの加藤氏、河野氏両名にお伺いしました。
精度の高い問診と導入後のオンボーディングが特徴のWEB問診「Symview(シムビュー)」
-まず初めに、御社の製品・サービスの概要と特徴についてお聞かせください
Web問診Symviewは、患者さんがスマートフォンを使って来院前に問診票の入力ができるシステムです。
患者さんが回答した内容は、クリニックがWeb上で先に確認ができるため、診療の事前準備や感染症対策に活用いただけます。また、患者さんの回答した内容は、電子カルテにそのままコピペして反映させることが可能なため、業務効率化ツールとしても活用可能です。
他社様のサービスとSymviewの大きな違いとしては、Symviewは患者さんの主訴や男性・女性・何歳かなどの属性に紐付けて、次に表示される質問が自動で変わる仕組みになっています。
こちらは弊社が特許を取得している技術のため、最大の特徴だと考えています。
これにより、表面的な質問に留まらず、症状や病歴を掘り下げて質問することが可能です。
加えて、診療科目や症状に合わせて質問項目を自由にカスタマイズできるため、先生が頭の中で思い描く内容に近いポイントを、事前にWeb上の回答から押さえておくことができます。
さらに、弊社はしっかりと現場で活用していただくことを重視しており、サポート体制の整備にも注力しています。
システムがいくら機能的で便利なものであっても、ただそのシステムを先生にお渡しするだけでは、なかなか自分たちだけで工夫しながら使っていくことは難しいものです。
そのため、営業担当が導入する際に現地でスタッフさんに使い方のレクチャーをすることはもちろんのこと、運用が開始してからもチャットでの連絡などで、しっかりとオンボーディングすることを大切にしています。
導入いただいている先生のご要望に応えるなかで、様々な活用方法が生まれてきた
-プロダクト誕生のストーリーを教えてください
弊社は元々、メディキャスターという病院内のデジタルサイネージを提供していました。
そこでメディキャスターを使っていただいていた先生からご要望があり、タブレットで問診を取ることで業務効率化を目指すシステムを作ったのがきっかけです。
当時は先生が患者さんに問診を細かく尋ね、紙に書いたその問診票をスタッフさんが打ち込んでいくという流れが一般的で、診療業務の中で非常に負担になる部分だったと思います。
そのシステムが徐々に形になり多くの先生に紹介する中で、やはりスマートフォンとWebを使ったシステムなら、より利便性が向上するのではないかという考えに至り、現在のWEB問診の形に近付いてきました。
元々は、診療業務上の課題を解決する、いわゆるシンプルな業務効率改善のためのツールでした。
ですが、Symviewの特徴の一つである深掘りした問診により、あらかじめ充実した情報を先生が得ていることで、現在はマーケティングツールのような活用方法もされるようになっています。
具体的には、産婦人科にかかる女性の患者さんは、月経の周期などに関して異常があっても、「これが普通だから」、「しょうがない」というように考えられていることが少なくないようです。
そういった点においてある産婦人科の先生は、Symviewにあらかじめ月経にまつわる項目を設置し、得られた情報から「これは治療対象ですよ」「治療すると改善できるかもしれません」というような提案ができるようになり、再来院の促進にも活用できています。
Symviewを導入いただいた医療機関・クリニックは1,200以上を数え、様々な活用法に対応していくなかで、用途も変化してきていると感じています。
患者さんからしっかり情報を収集したいと意識をお持ちの先生には最適だと思います
-御社のサービスはどのようなクリニックの先生におすすめしたいですか
WEB問診システム自体は世間的に見てもそこまで珍しいものではなく、一気通貫型のシステムの一部としてもWEB問診が可能なシステムは多くあると思います。
業務効率用途のツールとしては、WEB問診システムは当たり前のものになりつつあるのかもしれません。そんな中で、Symviewを選んでくださる方は、問診を大切にしておられ、患者さんからしっかりと情報を取りたいという意識がある先生が多いです。
事前に充実した情報を把握しておくことで、診療の質が大きく向上する可能性があることを意識されている先生であれば、Symviewは最適なシステムになると思います。
シンプルな業務効率化だけでなく、問診で情報をたくさんとることに価値を感じていただければ幸いです。
6月に実装したHER-SYS連携機能により、さらなる業務負担軽減を達成
-クリニックで活用されている先生のお声などを教えてください
本年の6月頃にHER-SYS連携という機能をリリースしました。
今のところ他社さんのサービスでは同様の機能はなく、Symviewだけの機能だと思います。
こちらは、患者さんが問診で入力した内容を、そのままエクセルで出力し、HER-SYSに一括で読み込ませることができる機能です。
よくご存知かと思いますが、この機能がないとリストを一項目毎フォームに入力が必要となるため、業務負荷が非常に大きくなります。
本年夏頃にこちらの入力が大変で負担になっているという報道が大々的に出ていましたが、弊社はその情報を比較的早くキャッチできていたこともあり、早期にリリースが可能となりました。
感染拡大第7波中にアンケートをお願いしたところ、100%のユーザーに「HER-SYS連携により業務改善ができた」という回答をしていただきました。
医師会の会長をしている先生や、自治体の健康フォローアップセンターなどでも有効に活用いただけているようです。
他の直近の活用事例として画期的だったのは、小児科かかりつけ診療料に関する機能です。
こちらは、6歳未満のお子さんに算定できるものですが、同意書を取得が必要になります。
当然のことながら、従来の紙の同意書であれば、保護者の方への説明と同意の上、同意書へのサインが必要です。
ですが、ある小児科医の先生から、Symview問診の中で完結できないかというご要望をいただき、すぐにカスタマイズしました。
具体的には、「すでにかかりつけ医登録していますか?」という質問を設け、登録していない方だけに「当院を登録しますか?」という質問を表示させています。
「登録したい」と回答した方にはPDFで同意書を表示し、来院前に署名していただくことが可能です。
不安を感じる方には、「話を聞いて検討したい」という選択肢もあり、その方には院内で説明するという流れになっています。
このように、Symviewはご利用いただいている先生の皆様に積極的に協力していただいていることが大きな強みです。
頻繁に情報交換を行い、関係性が構築していくことで、お互いにとって大きなメリットになるのではないかと考えています。
SymviewでWeb問診が取れる情報の価値を示していきたい
-最後に、今後の展望についてお聞かせください
ご紹介してきた通り、1,200以上の医療機関・クリニック、医師会、地方自治体にご利用いただき、様々なノウハウが蓄積できてきましたし、それに応じてさまざまな形、目的に対応するWEB問診票をリリースしてきました。
これからも新しい活用方法やSymviewならではのカスタマイズは、どんどん生まれてくるはずです。
利用いただいているユーザーはもちろん、ユーザ以外の医療者の皆さんや関連企業のご担当者の方々にも積極的に周知していく活動をしてきたいと考えています。
そして、より多くの方に活用していただき、どんどんノウハウを増やしていくことで、問診で取れる情報の価値をSymviewで示していきたいですね。
レイヤードは、かかりつけ医を支援するSaaSプロダクトを企画・開発し、医療DXを推進しています。WEB問診Symviewもその1つですが、最近ではそのほかに電話自動応答システムIverやPRMツール(医療版CRM)Kakariteをリリースしました。
1つ1つのプロダクトの使いやすさはもちろんのこと、複数のプロダクトを組み合わせて利用いただくことで、医療現場の業務効率化や患者との円滑なコミュニケーション、そして医療連携を推進できるようサービス設計に取り組んでいます。
その際、私たちがもっとも重要視していることは、医療現場での利用率です。つくって終わり、導入して終わりではなく、現場で利用いただけるよう伴走し、ユーザから評価をいただくことでサービス改善ができる、そんな関係性を日々目指していきたいと考えています。
医療DXや院内フローの改善、患者とのコミュニケーションに課題を抱えている先生がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご相談ください。ただシステムをご紹介するのではなく、貴院にとって最適な方法を考え、ご提案させていただきます。
株式会社 レイヤード
本社:〒812-0012 福岡市博多区博多駅中央街8-27 第16岡部ビル5階
https://layered.inc
今回、お話を伺いました株式会社 レイヤード様は2022年11月1日(火)から開催の診療所マネジメントEXPOに出展しています。
診療所マネジメントEXPOでは、「WEB問診 SymView」を紹介しております。
WEB問診を活用した受付業務の効率化をご紹介している講演をご覧いただける他、比較検討のためのサービス資料がすぐダウンロード可能です。
ご希望の方は下記URLへお進みください。
<診療所マネジメントEXPOはこちら>