厚生労働省は、2017年患者調査の結果を公表した。在宅医療を受けた患者は1日当たり18万100人と推計され、調査を始めた1996年から過去最多となった。前回調査の2014年からは2万3700人増えた。
在宅医療の種類別にみると、「訪問診療」11万6300人、「往診」4万4300人、「医師・歯 科医師以外の訪問」1万9600人となっている。入院・外来別にみると、入院患者数は131万2600人の推計で、前回調査から6200人減となり、現行調査の方法となった1984年以降で最少となった。また、外来患者数は719万1000人の推計で、前回調査から4万7400人減。2005年からほぼ横ばいが続いている。
傷病分類別にみると、入院では「精神及び行動の障害」25万2000人、「循環器系の疾患」 22 万9000人、「新生物<腫瘍>」14万2000人、外来では「消化器系の疾患」129万3000人、 「循環器系の疾患」88万9000人、「筋骨格系及び結合組織の疾患」87万7000人の順に多い。
患者調査は、医療施設を利用する患者について、その傷病の状況などを調査。調査は3年ごとに実施しており、今回は全国の医療施設のうち、病院6427施設、一般診療所5887施設、歯科診療所1280施設を抽出し、これらの施設を利用した入院・外来患者約228万人、退院患者約115万人が対象となった。入院・外来患者は17年10月の医療施設ごとに指定した1日、退院患者は17年9月の1か月間を調査期間とした。
出典:「平成 29 年患者調査」(厚生労働省)
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/index.html)
※「平成29年患者調査」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/dl/kanja.pdf)を加工して作成しました