医療現場で活用できる電子同意書サービスをリリース。弁護士監修のもと訴訟リスク低減と業務効率化の両立に貢献。

株式会社メディアコンテンツファクトリー(本社:福岡市博多区、代表取締役社長:毛塚牧人)は、SymView電子同意書サービス(以下、本サービス)の提供を4月1日より開始した。本サービスは、弁護士監修のもと、従来の紙の同意書と比較しても安全に運用できるよう設計されている。医療機関の業務効率化はもちろん、訴訟リスクの低減に貢献する。まずは、新年度の健康診断シーズンに合わせ、内科・消化器科で利用できる内視鏡検査での電子同意書パッケージをリリースした。今後、他の診療科目で利用可能な検査・治療の同意書にも展開していく予定。

本サービス開発の背景

医療現場では契約書にあたる書類として各種同意書があるが、いまだに紙の同意書が一般的であり、社会的な電子化の流れから取り残されているといっても過言ではない。一つの要因としては、医療における訴訟リスクが挙げられる。そのため、企業等で利用される電子契約書サービスが医療現場で求められる同意書の基準を満たしているかどうかを判断できないがために、医療現場においては導入が進んでいないとも言える。

そこで、同社では、医療における電子同意書のあり方を弁護士や医師とともに考え、WEB問診SymViewの一部機能を活用して安全に運用できる仕組みとともに、患者にとってわかりやすい説明用コンテンツを構築した。

医療現場で同意書を電子化することの意義

・医療における同意書の役割
医療現場では、検査や手術等の治療を受ける際に同意書を求められる場面があるが、同意書そのものには法的な必要性はなく、保存義務や保存期間の指定もない。しかし、医師は、医療法上、患者に対して適切な説明を行い、患者の理解を得るように努める義務(医療法一条 四の第2項)を負っている。そのため、医師が説明義務を履行したことを立証するために同意書が用いられている。同意書には注意事項等が記載され、その項目を説明した上で、患者が納得した場合は、サインをするという運用が一般的である。

・訴訟リスクを低減するための電子化
医療訴訟に発展するケースでは、医師からの説明が不十分だったという原因が一定数ある。紙で運用されている同意書では、医師が説明の機会を設けても、同意書上に記載されている項目のひとつひとつの理解度までは確認されなかったり、説明しているにも関わらず言った・言わないの水掛け論でトラブルになるケースもある。

訴訟リスクを低減するためには、医療者による十分な説明と、患者側に理解度を都度確認するという丁寧な対応が求められる。しかし、その対応を実現しようとすると、人手も時間もかかり、医療現場の業務が圧迫されてしまう。

そこで、本サービスは、患者自身のスマートフォンでアンケート形式で問診に回答できるWEB問診SymViewの一部機能を活用し、患者自らが説明内容を事前に学習する仕組みを構築。事前学習で理解できた項目と、医療者から補足で説明してほしい項目を、患者自身で判定することで、患者の理解を深めるとともに、医療者からも補足説明があることで納得度も高まる。医療者側は、患者への説明負担を軽減することができ、訴訟リスク低減のための丁寧な患者対応と業務効率化を両立させることにつながる。

本サービスの特徴・機能

SymView電子同意書サービスは、「紙の同意書」を「クラウド型のWEB問診」上で運用し、患者が納得して検査・治療を受けられるようアシストする。弁護士が監修し、法律に準拠した形での電子同意書として運用できる。

・患者サインのタイミング
医療者が説明をし、患者が納得をした上で最終的にサインをするべきと考え、来院後にサインしてもらう形としている。電子同意書であっても、患者が自己判断でサインをしてしまうことがないように設計されている。

・患者の理解を深める説明コンテンツ
患者は、検査や治療に関する説明を、自宅等、落ち着いた状態で来院前に事前に確認することができる。より理解を深めてもらうため、注意点等の同意事項について、イラストや図を用いて視覚的にもわかりやすく解説。また、SymViewのメッセージ配信機能を活用し、対象となる患者には自動で解説動画をメールで送付し、同意事項以外にも事前に気をつけておいてほしいことを動画で学習できるようにしている。

・患者が理解したかを確認できる院内補足説明機能
注意点等の同意事項については、患者の理解度を確認できるように院内補足説明機能を搭載。1つ1つの説明項目に患者は理解したかどうかを回答していき、理解が不十分な箇所は、来院時に医療者が重点的に説明をした上で、サインをしてもらうようにする。本サービスの医療機関側の管理画面では、ひと目で患者理解の深度が見えるようになっている。
【本サービスの詳細】
SymView電子同意書サービス
https://www.media-cf.co.jp/service/symview/electronic-signature/

WEB問診SymView
https://www.media-cf.co.jp/service/symview/

本件に関するお問い合わせ先

株式会社メディアコンテンツファクトリー
所在地: 福岡県福岡市博多区博多駅中央街8-27 第16岡部ビル5F
電話番号: 092-471-3555
URL:  https://www.media-cf.co.jp/